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二次避難所への移動の遅れ
政府は二次避難所への移動を推奨しているが、現実にはなかなか進まない。
1月15日の記事では、こうある。
2次避難」が15日現在で避難者全体の6%にとどまることが県のまとめで判明した。
5日時点で県内外の計995施設で3万20人分に上る。
一方で、2次避難の進み方は鈍い。15日現在で2次避難した人は1083人(県内外26施設)。前日より303人増えたものの、避難者全体(1万8064人)に占める割合は6%に過ぎない。9割を超える1万6742人は今も被災地の避難所に身を寄せている。
( → 2次避難、わずか6% 古里離れる不安、被災地に9割 能登地震 | 毎日新聞 )
もう少し新しい情報だと、25日に放送の NHKスペシャル で、情報があった。現時点で、2607人が二次避難所にいるそうだ。1500人あまりが、新たに移動したことになる。それでも、1万8064人における割合は 15.6% だ。およそ 15% しか移っていない。あとの 85% は、劣悪な環境に留まっていることになる。
ただし、別記事では、もっと進んでいるというデータがある。
これまでに2次避難所で受け入れた人は3890人、26日の時点で滞在している人は3364人となっています。
( → 能登 地震 2次避難先で食事提供なく 避難所へ戻る人も【被災地の声 26日】能登町 志賀町 金沢市のホテルへ | NHK | 令和6年能登半島地震 )
こちらの数字だと、3364/18064=18.6% となり、数字はいくらか改善していることになる。(といっても、いまだに 20%にも満たないが。)
避難作業の遅れ
避難者が嫌がっているのかとばかり思っていたが、そうでもないようだ。上の NHKスペシャルによると、事例の避難所では、24日に初めて二次避難があったそうだ。そこで、58人のうち、44人が二次避難をしたそうだ。
つまり、行政がきちんと作業をすれば、かなり多くの人々が二次避難所に移る。この避難所では、特に、ボランティアの人が、「二次避難所に移るといいですよ」と強く説得したので、その説得に応じた人が多かったようだ。
ともあれ、行政がきちんとやっていれば、二次避難は大幅に進む。そのことが放送の事例から判明した。
逆に言えば、およそ 18% しか移っていないという現状は、行政の無為無策を意味しているわけだ。決して「避難者がぐずついているから」ではないのだ。
遅れによる災害関連死
二次避難が遅れることで、避難所における死亡が目立つそうだ。いわゆる災害関連死である。
上の NHKスペシャルによると、避難所は、高血圧の高齢者が多くて、暖房のあまり効かない避難所で、寒くて眠れないまま、心不全で死ぬことがあったそうだ。
なるほど。高血圧の高齢者。私も該当しそうだ。となると、私もそこにいたら、今ごろは心不全でポックリ逝っていたかもしれないな。
こういう状況が、各地で進んでいる。政府の無為無策のせいで、死ななくてもいい高齢者が、暖房のあまり効かない避難所で、寒くて眠れないまま、心不全で死んでいく。政府による大量殺害行為みたいなものだ。
先の京アニ事件では、犯人が 36人を殺したが、政府は能登では、もっと多くの高齢者を殺しつつあるようだ。
※ 「(断水で)水が出ないせいで、洗濯ができない」という問題もあるそうだ。地震のあった1月1日から、下着を替えていない被災者もいるという。選択ができないので、下着の替えが必要だが、下着が送られてこないので、まったく不足していて、困っているという。最近、ようやく、解決の目途がつきそうだという。……いずれにせよ、避難所は劣悪な状況であるようだ。
二次避難所での食事
二次避難所は食事がでないことがある、と先に示した。
「避難者の方にご負担いただくことはありません」つまり「無料です」と述べる。しかし、これは嘘である。正しくは、こうだ。
「宿泊料は無料ですが、食費は別です。食費がどうなるかは、旅館やホテルによって異なります。食事が提供されない施設もたくさんあります」
まあ、一般に、安価なホテルでは食事は提供されないだろう。高級ホテルでも、食事がセットではないところは多そうだ。そうなると、食費は自腹となる。
NHK の報道では、「食事が有料なので憤慨しています」という被災者の声も紹介されている。
( → 被災者の支援金を奪おう .1: Open ブログ )
同趣旨のことは、下記記事でも記されている。
《 能登 地震 2次避難先で食事提供なく 避難所へ戻る人も 》
能登町で、避難所に身を寄せている男性の話です。
「食事の提供を受けられる施設がない」と聞いて、2次避難所への移動を断念するしかなかったと言います。
NHKのニュースポストには「いったん2次避難したもののサポートがなく、もとの避難所に戻ることにした」という情報も寄せられています。
県からの説明は、次のようなものだったと言います。
「食事を提供できる施設はなく、施設によっては駐車場代も自己負担になる」
通院と通勤ができる範囲で2次避難したいという希望を伝え、現在、県からの返答を待っています。
それでも、食事や駐車場などにかかる費用を考えると、2次避難所に移動することを断念せざるえないと考えているといいます。
「2次避難所に行ったとしても食事のある1次避難所に戻りたいとなったときに、仮に一度出たら戻れないとなったとしたらどうしようと不安が先に出てくる。2次避難所の情報が不足しているので、飛び込むのが非常に怖くて、やはり断念せざるをえないなという心境です」
( → 【被災地の声 26日】能登町 志賀町 金沢市のホテルへ | NHK | 令和6年能登半島地震 )
この記事では、高齢者がホテルの使い方がわからなくて、生活ができない、という話もある。
オートロックや電気ケトルなど設備の使い方がよくわからず、女性がひとつひとつ説明してようやく覚えました。
知らない土地で外に出るのも不安な様子で、部屋にこもりがちになりました。母親は滞在中、急に足腰が弱り、歩く際につえが必要な状態になったということです。
また、食事の提供もないため、父親がホテル近くのコンビニで購入するなどしていたということです。
結局、「地元に戻りたい」という両親の訴えから、予定よりも5日早い1月20日には志賀町の避難所に戻りました。
あまりにもひどい放置プレイだと言える。どうせなら、高齢者でもちゃんと過ごせる日本旅館(食事付き)にすれば良かった。なのに、ホテルばかりを選んでいるから、食事も出せないようだ。
せめて、避難先では、(高齢者の生活の面倒を見る)サポーターとなるボランティアがいればよかった。
被災地では、泥出しや家具運びをする、屈強の男性もいるようだが、それとは別に、日常の生活の世話をする女性がいても良かった。そういう人たちが、二次避難所で、高齢者の世話をすれば、高齢者も安心して、二次避難所で暮らせただろう。
なのに、ボランティアを受け入れなかったり、高齢者をなおざりにしたりして、放置プレイをする。だから、高齢者は二次避難所に行きたがらないし、たとえ来ても一次避難所に戻ってしまう。
まったく、ひどいものだ。では、どうすればいい?
食事券に 5千円を出せ
そこで提案しよう。「食事券に 5千円を出せ」と。
現状では、食事を出さないホテルもある。ならば、宿泊代とは別に、食事代を出せばいい。
前に、こう述べた。
「1日 2000円の現金を与えるといい」
→ 被災者の支援金を奪おう .2: Open ブログ
だが、新たにこう述べよう。
「1日 5000円の分の食事券を与えるといい」
これならば、与えた金額の全額が食事になる。その分、地元の観光業(飲食業)の支援になる。これで、被害者支援と観光振興の双方ができるので、一石二鳥だ。
また、1日 5000円の分の食事だと、豪華な食事を毎日食べられるので、被災者は喜んでくるようになる。「食事が出ない」と文句を言っていた被災者は、豪華な食事を食べられて、大満足となる。
観光客に2万円を出すな
被災者に 5000円の食事というと、「大盤振る舞いのしすぎだろ」と思う人もいるだろう。
だが、政府の方針は、「北陸振興割で、上限2万円を出す」というものだ。何も困っているわけでもなく、何も被害を受けていない、都会の裕福な人々に、1日2万円も援助する。……こんな馬鹿げたことに金を使うくらいなら、被災者のために1日5千円を使う方が、よほどマシだろう。
経済学的にも、効用の観点から、それが妥当だとわかる。観光客のために金を使うのは、公共的な効用がゼロだ。被災者のために金を使うのは、公共的な効用が 100%だ。(社会保障制度の一環である。仮に自分が被災者になったとしたら、そういう社会保障を受けられる、と知れば、「ありがたい」と思う人が多いだろう。)
経済学的な意味では、「北陸振興割だと、レバレッジが2倍あるぞ。その分、経済的効果があるぞ」と主張する人もいるだろう。だが、たったの2倍のレバレッジなど、無視していい。被災者に直接金を渡せば、1倍の効果があるのだ。なのに、1倍が2倍になったとしても、その改善はたかが知れている。レバレッジのことを前面に出したければ、レバレッジが5倍ぐらいにならなくては、意味がない。その件は、前に述べたとおり。(レバレッジが5倍になるような経済振興策ならば、支持する。)
→ 被災者の支援金を奪おう .2: Open ブログ
なのに、5倍でなくて2倍程度のレバレッジなら、そんな愚策はやらない方がマシなのだ。
それよりはむしろ、レバレッジが1倍であっても、被災者のために直接、金券を渡すべきなのだ。それがつまり、「食事券 5000円」という方策だ。
それで豪華な食事を食べてもらえば、多くの被災者が喜んで、二次避難所に来るだろう。

出典:一休
被災者は死ね?
以上のように、豪華な食事を与えて、被災者には極楽のような待遇を与える、というのが、私の提案だ。
・ 食事券 5000円
・ 大きな温泉
・ 高齢者をサポートする人的サービス
一方、政府の方針は、こうだ。
・ 都会から来る観光客に2万円を与える。
・ 被災者には、食事代がゼロ。
・ 食事代を払えない被災者は餓死しろ
・ 餓死がイヤなら、一次避難所に戻れ。
・ 一次避難所では、高血圧で心不全になれ。
つまり、「被災者は死ね」ということだ。
ただし、ありがたいことに、死に方には、選択肢を与えられる。
・ 二次避難所に行って、餓死するか
・ 一次避難所に留まって、心不全で死ぬか
こういうふうに、死に方については、選択肢が与えられる。どちらも地獄のような状態だが、少なくとも死に方には選択肢を与えられるわけだ。これが、優しい政府の政策だ。
そして、被災者が死んだあとで、政府は「被災者のための金」を流用して、自民党の支援者のためにバラマキをする。多額の税金をバラマキにして、自分たちの飲み食いのために使い果たしてしまうのだ。

Kishida
【 関連サイト 】
→ 「金沢 ホテル 2食付き」の宿|温泉旅館・宿・ホテル
1泊2食付き、1万円以下、の宿は、たくさんある。
ただし、県の担当者は、そういう宿を紹介しない。なぜか? たぶん、検索能力がないからだ。

> 2次避難所のホテルなどにいるのは4792人で全体の33%
https://www.nikkansports.com/general/news/202401310001355.html