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(1) アルツハイマー病と腸内細菌
アルツハイマー病は腸内細菌で伝染する、という研究報告がある。
アルツハイマー病患者の糞便を健康なラットに移植するという実験で、「アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する」可能性が示された。
アルツハイマー病の患者から採取した糞便を健康なラットに移植すると、ラットに認知症の兆候が現れたり海馬の神経細胞が成長しなくなったりすることを世界で初めて確認しました。つまり、「アルツハイマー病が糞便を介して他の個体に伝染する」可能性を示しました。
とのことだ。詳しくは下記。
アルツハイマー病患者のどの腸内細菌が、若くて健康なラットの脳に影響を与えたのかについて考察しました。
患者の糞便に現れた腸内細菌叢を分析すると、酪酸を産出して腸内の清掃や腸内壁の修復作業を担うクロストリジウム属やコプロコッカス属の腸内細菌が大幅に減少していました。一方、パーキンソン病など様々な病気の発症に関連していると考えられているデスルフォビブリオ属の細菌が増加していました。
そこで研究者たちは、損傷された腸壁が十分に修復されず、デスルフォビブリオ属の細菌から産出された毒素が血管に入り込み、血流に乗って脳に悪影響を及ぼしたという仮説をたてました。実際に、アルツハイマー病患者の血液から取り出された血清を、胎児性のヒト海馬の神経前駆細胞に注ぐと、神経細胞の成長と機能を低下させることが確認されました。
研究を主導したイボンヌ・ノーラン教授は「現在の治療法は、アルツハイマー病患者が認知症を発症して診断されてから行っても遅すぎる可能性があります。症状が発現する前に、認知症の前駆期や初期段階での腸内細菌の役割を理解することで、新たな治療法の開発、さらには個別化された介入への道が開かれる可能性があります」と語っています。
( → 「アルツハイマー型認知症は腸内細菌を通じて伝染する」とラット実験で実証される|ニューズウィーク日本版 )
上の記事は「アルツハイマー病患者の糞便を健康なラットに移植する」ということだから、あくまで伝染の可能性を示しただけであり、現実のアルツハイマー病がその経路で発症していることを意味しない。なぜなら、他人の糞便を自分の腸内に移植する人はいないからだ。
とはいえ、上の記事から示唆されることがある。
(2) 納豆菌の効果
糞便を移植することはなくても、菌類というものは容易に他人の体内にもぐりこみやすい。肛門から入ることはなくとも、経口で菌類が体内に入って腸内で繁殖することはある。
この場合には、アルツハイマー病を起こしやすい「悪しき菌類」を除去することが好ましい。そうすれば、アルツハイマー病になるリスクが下がる。
では、どうやって「悪しき菌類」を除去するか? それが問題だ。
ここで思い浮かぶのが、納豆菌だ。納豆菌はあまりにも強力だからだ。
(たとえば、日本酒を造る蔵に入る杜氏は、絶対に納豆を食べてはいけない。納豆を食べると、納豆菌が人を経由して蔵に入るせいで、日本酒の酵母菌が全滅してしまうからだ。納豆菌というのは、それほどにも強力なのだ。 → https://x.gd/XXCzK )
納豆菌はこれほどにも強力だ。他の菌類を死滅させるほどにも強力だ。だったら、納豆を食べることで、腸内の「悪しき菌類」を壊滅させることができるはずだ。
以上は私のアイデアだ。(★)
では、本当にそうか? そうであるならば、すでに文献が見つかるはずだ。探してみた。見つかった。
→ https://x.gd/FXa2P ( Google 検索 )
→ https://x.gd/T5l2H ( Google 検索 )
上に二つの ( Google 検索 ) を示した。この検索結果を見て、リンク先の話をいろいろと見るといいだろう。次のことがわかるはずだ。
・ 納豆菌が腸内細菌の状況を改善する。
・ 納豆酵素や大豆イソフラボンがアルツハイマー病の予防効果を持つ
というわけで、(★)のアイデアは妥当だと判明した。
このアイデアは、私の独創というわけではなく、すでに医学界では衆知のことではあるが、ともあれ、予想したとおりで、納豆はアルツハイマー病には有効なのだ。その事実を理解しておけばいいだろう。
【 関連項目 】
納豆は植物性タンパク質を含むので、動物性タンパク質と併用することで筋肉強化の効用がある……と先に示した。
→ タンパク質の取り方(NHK): Open ブログ
こちらの面でも有効であるわけだ。
納豆は、アルツハイマー病の予防にも有効だし、若い人の筋肉強化のためにも有望だ。
また、次の話もある。
「塩分を減らすためにはカリウムを摂取するといい」
要点を言えば、こうだ。
「野菜や肉・魚をいっぱい食べるといいが、特に効果的なのは、ホウレンソウと納豆だ」
毎朝、納豆を食べて、(味噌汁・おひたしで)ホウレンソウを食べるといい。これがコツだ。
( → ダイエットの方法(NHK): Open ブログ )
ここでも、納豆を推奨している。これによって、塩分を減らして、ダイエットもできる。納豆は、一石二鳥どころか、一石三鳥、四鳥にもなる。(アルツハイマー病の予防、塩分低下、ダイエット、腎機能改善 )
最後の「腎機能改善」は、そのことにも「アルツハイマー病の予防」の効果がある。
→ 腎臓と水分補給(NHK): Open ブログ
あれこれと関連していますね。
実は、もっと直接的に話題にしたこともある。
→ 納豆で健康に: Open ブログ
→ 大豆で健康に(ガッテン): Open ブログ

糞便での感染がこの機構のどこに当てはまるのかが分かりません。ちなみに私は関西人で絶対に納豆は食べません。あれはヒトの食べるものではありません。
少し前までそう思われてきましたが、最新の研究によると、そういう単純な話ではなくて、アミロイドβを減らしても、アルツハイマーは治らない、というふうにわかってきました。もっと複雑な事情があるらしい。ただし解明はまだ。
1. アミロイドβ のせいだ。
2. アミロイドβ のせいではない。
3. 複合的にいろいろ絡み合っている。
4. その詳細は不明。
という順で進んでいる。少しずつ真実に近づきつつある。
ただし、その謎が解明されたころには、私はもう死んでいる。
認知症全般ならありましたが東西の有意差は見られないみたいです。
https://gentosha-go.com/articles/-/44443
> 「納豆を全く食べない」という回答が中国地方と四国地方で22.1%と最も多く、次いで近畿地方が17.4%、九州地方が13.8%だった。一方で東北地方は5.0%、関東地方は7.9%、北海道が8.1%
ということで、差はあまり大きくないようです。
この程度の小さな差から、何らかの相関性が得られたとしても、統計的に有意だとは結論しにくいでしょう。なぜなら、統計のサンプル数が、もともと数百人ぐらいでしかないからだ。
また、他の要因の影響による、疑似相関が得られる可能性もある。
納豆の好影響があるとしても、毎日欠かさずに食べる人と、全然食べない人では、20年ぐらいかけて、いくらかの差が生じる、という程度です。一カ月ぐらい食べるか食べないか、というぐらいの比較では、差は皆無でしょう。地域差を統計で見るぐらいでは、ろくに差は出なくて当然です。あいまいすぎるので。
→ 腸内“真菌”と病との関係が明らかに、肥満や治療とも、進む研究 | ナショナル ジオグラフィック日本版サイト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/120700619/
→ https://x.gd/VgFlx
これも、腸内細菌が健康に好影響をもたらす、という話だ。
なお、乳酸菌を取るには、ヤクルトやヨーグルトを取る方法のほかに、サプリで補うという方法もある。
乳酸菌と納豆菌をともに含む、というサプリもある。パンラクミンプラスというサプリだ。だが、生産中止になってしまったそうだ。代わりの品は、ないらしい。( → なら、納豆食えよ! )