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新婚旅行として京都が選ばれたおかげで、京都の街並みは守られた……というわけだ。

つまり、たった一人の個人的な好みのおかげで、京都の街並みは今も残っているのである。
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京都と言えば、世界的な旅行地として名高い。米国の旅行専門誌「トラベル+レジャー」が発表した「ワールド・ベスト・アワード」の人気観光地ランキングでは、世界1位となった。(2014年)
→ 京都、世界観光地ランキングで1位 “ただの古都ではない”と評されるその理由とは? - NewSphere
同誌の 2021年のランキングでは、世界5位である。およそ 19位前後の東京に比べて、圧倒的に上だ。これほどにも世界的に有意義な都市なのだ。
なのにその世界トップクラスの都市(京都)は、原爆によって、すべてが灰燼になってしまうところだった。ちょうど、広島がそうなったように。
→ 被爆後の広島(写真集) | 中国新聞
他の軍人たちは、「京都に原爆を落とせば、日本を敗北させることができる」と乗り気だったらしい。しかしただ一人、米国陸軍長官ヘンリー・L・スティムソンだけが強硬に反対して、大統領を説得して、京都を原爆のリストから外させた。
→ 京都を救った人物 ヘンリー・スティムソン
なぜ彼はそうしたか? 新婚旅行で京都に滞在したことがあるからだ。
陸軍長官だったヘンリー・スティムソンはもっと面白くて、日系アメリカ人の強制収容を推進したくせに、京都への原爆投下には一人で猛反対し、とうとう攻撃対象から外させました。なんでも1920年代ハネムーンが京都だったんだそうです。 https://t.co/57tqttoeBq
— 烏賀陽 弘道 (@hirougaya) May 19, 2022
ではなぜ、彼は新婚旅行に京都を選んだのか? 彼の妻が変人で、黄色い有色人種の歴史的な文化に触れようとしたからだろう。当時の白人としては、まったく風変わりなことだが、そういう女性であったらしい。(ちなみの彼女の姉は、女権拡張論者として有名な人物だ。 → 英語版 Wikipedia の翻訳 )
彼はそういう女性と結婚した。その偶然のおかげで、たまたま、京都は原爆投下を免れたのである。仮に、彼の結婚相手が保守的な女性だったなら、新婚旅行の先に京都が選ばれることはなかっただろう。その場合には、今も京都に残るのは、ただの灰燼だけだったはずだ。なぜなら京都には、原爆ドームのような鉄筋建築はなかったからだ。

金閣寺でさえ、表面は金箔でも、基本的には木造建築だから、原子爆弾にはひとたまりもなかっただろう。すべては灰燼となっていたはずだ。その場合には、当然ながら、三島由紀夫の「金閣寺」が書かれることもなかっただろう。
同様に、清水寺も、渡月橋も、すべては灰燼となっていたはずなのだ。…… ヘンリーの妻が、新婚旅行先に京都を選ばなかったならば。
[ 付記 ]
京都市は、ヘンリー・スティムソンに感謝して、感謝祭を毎年、開催するべきだろう。特に、8月5日ごろ(広島原爆の1日前ごろ)がいい。この日に、「本来ならば京都に落ちていたかもしれない」と思って、ヘンリー・スティムソンに感謝するべきなのだ。

( ※ 世界的な歴史建造物を破壊しようとした、アメリカの文化的野蛮さがバレてしまうので、アメリカは反対するだろう。だが、そんなことよりは、歴史の真実の方が大切だ。)
【 関連サイト 】
→ ヘンリー・スティムソン 3 優れた感受性・親日派・京都
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ついでだが、彼の妻は Mabel Wellington White というが、この女性についての情報は何も見出されなかった。どういう 人となり だったかも不明だ。

正直に言って京都が世界一の観光地とはとても思えません。パリなんかとは雲泥の差です。木造の小さなぼろ家、歩道のない危ない脇道(大通りは歩道がきちんとある)、、、何処がそんなに魅力的なんかわかりません。たぶん汚い東洋の街を見て西洋文化の優越性を感じられるからでしょう。
→ パリは臭い!汚い! 実は汚い、花の都パリの衛生事情について
https://www.madameperon.info/archives/paris-dirty.html
https://x.gd/viO7y
もちろん、清水寺も、渡月橋も。