前項に関連する話題を、二つ述べる。
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アフリカへの企業進出
アフリカへの企業進出をめぐって、次の記事がある。
《 アフリカ進出、企業増でも投資減 》
日本からアフリカに進出する企業は増えているのに、投資額は減っていく。ふつうは企業が増えれば投資も増えるはずなのに。
スタートアップなどが進出企業数を押し上げる一方で、大企業による大規模な投資が減ってしまっているためだ。
アフリカ市場に適応できない日本企業が続出。現地市場にマッチした製品を安く売り出す中国や韓国のメーカーに差をつけられた。
アフリカビジネスの最前線で、日本企業は生き残れないのか。
アフリカでは、歴史的に結びつきの強い欧州や経済大国の米中が積極的に進出する。一方、アフリカを市場としてとらえる日本企業は少ない。
( → (Sunday World Economy):朝日新聞 )
アフリカは大幅な人口増があり、人口も経済も成長しているので、アフリカの市場に進出するべきだ。なのに、進出どころか撤退が続いている。理由は、現地に適合できないからだ。語学力もないし、人的な関係性も薄いので、欧米に負けている。さらには中国・韓国にも負けている。市場を失うばかりだ。困った。どうする?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。以下の通り。
通常ならば、商売上手な商社に頼むといい。坂本龍馬以来の商社(三菱・三井・伊藤忠・丸紅など)に任せるといい。ただしこれらの大手商社は、大規模案件に関わるのに熱中している。
→ エネルギーの確保は誰が?: Open ブログ
商社は大物ばかりを扱って、アフリカのような小物には目もくれようとしない。そこで、商社には頼れない。となると、最善の策は、こうだ。
「アフリカの留学生を大量に招いて、アフリカ人留学生を日本企業で磨く。彼らがアフリカ進出の先兵となる。つまり、日本人が進出するより、アフリカ人(元留学生)に任せる」
たとえば、ゾマホンみたいな人だ。
ここがヘンだよ日本の経済支援 ゾマホン氏、大いに語る:朝日新聞
じつはゾマホンさん、日本で人気がでたのち、ベナンの大統領特別補佐、駐日ベナン大使などベナン政府の要職をつとめてきました。

ゾマホンみたいな人が千人以上いれば、日本企業の先兵となって、市場では大いに戦力となるだろう。だから、こういうゾマホンみたいな留学生を、奨学金で大量に招くといい。彼らこそが親日企業の躍進の原動力となる。留学生に金を払えば、その何倍もの経済的効果をもたらしてくれる。
政府は外国人労働者を低賃金で雇うことばかり考えているようだ。
人権のある人間として難民を受け入れることはしないが、ただの低賃金の労働者としてなら外国人労働者を受け入れる(企業の金儲けのためであれば外国人を受け入れる)という方針だ。
外国人を受け入れるのか受け入れないのかは、何らかの原理原則があるわけではない。「おれたちの金儲けに役立つか」ということだけが判断基準だ。
( → 難民送還は宗主国へ: Open ブログ )
だが、そんなふうに低賃金の労働者として外国人を招くより、将来の日本企業の先兵(または開拓部隊)となる賢い留学生を招くべきなのだ。それも、できれば日本が奨学金を払うことで。
こういうことができるか否かが、将来の日本の成長を左右する。アフリカの成長を助けるのは、ただの人道目的ではないのだ。「情けは人のためならず」ということを、肝に銘じるといい。
ケニアの惨状
アフリカの事例として、ケニアの惨状が報じられている。
……ウクライナ侵攻に伴う食料危機だ。
「もう生活できない。限界だ」。妻子は実家に戻った。「正直、アフリカの国々がウクライナやロシアに食料を依存していたことなんて知らなかった。金持ちの国が穀物をたくさん買い、アフリカでは食料が不足している。解決するには戦争を終わらせてもらうしかない」と訴える。
( → 高騰直撃、あえぐアフリカ 「生活できない」一部が暴徒化も 首相歴訪へ:朝日新聞 )
「解決するには戦争を終わらせてもらうしかない」だと? いやいや、そういう問題ではないでしょう。たとえ戦争が終わっても、食糧不足という問題は解決しない。
そもそもケニアの輸出入は、圧倒的な入超だ。
2021年の総輸出額は約67億ドル
2021年の総輸入額は約196億ドル
( → ケニア経済概況:ジェトロ )
輸入品では、鉱物・工業製品に次いで、穀物が多い。
つまり、自国ではまともに食料の自給ができておらず、外国から食料を輸入するしかないが、それを購入するための金を自分で稼ぐこともできていない、というありさまだ。
そもそも、(先進国と違って)アフリカでは工業生産ができないのだから、アフリカでは農業で金を稼ぐしかない。なのに、その農業すらも、自国内でまかなうことができない。だから、結果的に、大幅な輸入超過となる。
これは結局、援助と借金でその日暮らしをしている、ということだ。乞食と借金でしのいでいる、とも言える。
こんな状況が持続するはずがないのだ。いつかは破綻するに決まっている。実際、破綻した国もある。
ガーナは昨年12月、大半の対外債務の支払い停止を宣言し、事実上のデフォルト(債務不履行)に陥った。
( → 高騰直撃、あえぐアフリカ 「生活できない」一部が暴徒化も 首相歴訪へ:朝日新聞 )
では、どうすればいいか? それは、前項で示したとおりだ。
アフリカの問題の根源には、飢餓がある。その根源には、人口増がある。ここを何とかしない限り、いくら援助をしても問題は解決しないのである。それどころか、援助をすればするほど、人口が増加して、かえって状況は悪化するばかりとなる。
※ 下記に参考文書がある。
→ ローマ・クラブの警告 人口と食糧生産のアンバランス
逆に言えば、「戦争が終われば済む」とか、「援助を続ければ済む」とか、そういう目先の発想では問題は解決しないのだ。

実は、この話題は、次項で取り上げることになっています。原稿は書き終えて、あとは本日夜に公開する予定であるだけ。書く予定の話を、先取りされてしまった。
具体的な対策としては、小学生レベルでエリートを選別するのが最善でしょう。中学以後、すべて奨学金で育てるといい。お金は日本が出す。