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解決か?
韓国の徴用工の問題は、解決するか?
まず世論を見ると、反対がいくらか上回っている。
→ 韓国政府の徴用工解決策に「賛成」37.8%対「反対」59.5% 韓国世論調査
反対が多いとはいえ、圧倒的多数ではないので、政府が押し切ることができる範囲内ではある。
一方、原告では、半分ほどが賛成しているそうだ。
→ 「元徴用工解決策」韓国で割れる賛否、原告の半数は同意の意向 : 読売新聞
それとは別に、米国政府が歓迎の方針を示した。
→ 米、徴用工問題解決策発表を歓迎 中朝念頭に支援表明、連携加速へ:東京新聞
続いて翌日には、韓国大統領を国賓として米国に招待すると発表した。
→ 韓国大統領が4月26日訪米 国賓として、同盟70年 - 産経
米国がこれほどにも歓待するのは、「念押し」の意味があるだろう。仮に韓国大統領が「方針を撤回します」と言い出したら、米国大統領は「おれの顔に泥を塗るつもりか」と怒り狂って、国賓としての招待を取り消すはずだ。そうなったら、韓国大統領の顔は丸つぶれで、一挙に失脚しかねない。それはまずい。となると、韓国大統領はもはや方針を撤回できない。
こうなると、今回の方針は貫徹されるだろうし、その意味では解決に近づくだろう。
問題は、原告側が受け入れるかだが、すでに半分は受け入れる意向を示しているので、少なくとも半分は解決することは確実だ。では、残りの半分は?
ここで、朗報がある。
韓国政府の計画では、1965年の日韓請求権協定で日本から経済協力金を受けた韓国企業が寄付金を拠出。300万ドル(約4億円)規模の基金をつくり、原告15人の家族に分配する。
( → 韓国、徴用工問題で財団が賠償を肩代わりへ 日本との間で解決図る - BBCニュース )
4億円を 15人で分ければ、一人あたり 2666万円だ。これは韓国最高裁が判決を下した賠償金 1000万円の3倍近い金額だ。原告の要求通りにすれば 1000万円なのに、今回の案に乗れば3倍近い金額をもらえる。今後、実際にもらった原告が続出する。それを見て、指をくわえて我慢しているか? それとも、さっさと金をもらうか? たいていは、「もらう」と思うはずだ。なぜなら、生きている原告は 90歳以上だし、遺族も 70歳以上が多いからだ。 90歳以上だと、今さら金をもらっても使い道はないだろうが、 70代ならば金の使い道はある。「人生の最後に 2666万円で贅沢をしたい」と思う人も多いだろう。あるいは、「その金で今の貧乏生活を脱したい」と思う人も多いだろう。「金がないので、冬は寒い日々を我慢しているが、金があれば、冬の寒さにも楽をできる」と思う人も多いだろう。この世の沙汰は金しだい。生きているうちに金を欲しがる人は多いはずだ。 ( 2666万円をもらえるとなれば、あなただって、もらうよね?)
というわけで、実際に 2666万円を給付し始めたら、「私も もらいます」という原告が続出するだろう。この点は、前項で「 5000万円または 3000万円を株券で払う」という案と同様だ。地獄の沙汰も金しだい。コロリと転向する原告が続出するだろう。
というわけで、実際に金を受け取れるようになれば、この問題は大幅に解決すると見込めそうだ。最後まで意地を張る人は、5人ぐらいにまで縮小しそうだ。そこまで減れば、もはや問題は解決したも同然だと言えるだろう。
展望
だが、「問題が解決して良かったね」で済ませるのでは、話がつまらない。本サイトの読者ならば、もっと気の利いた話を聞きたいはずだ。そこで、以下では大切なことを記そう。
すでに前項で述べたとおり、問題の本質的な解決のためには、「真実を明かすこと」が必要だ。その真実とは、こうだ。
「日本政府は金を払ったのに、韓国政府が金を ちょろまかしたので、金は徴用工や慰安婦に届かなかった」
こういう真実を明かして、韓国政府は徴用工や慰安婦に謝罪するべきだ。同時に、日本政府にも謝罪した方がいいかもしれない。(その責任はすべて、前政権にかぶってもらう。)
ただし、である。韓国政府が謝罪するだけでは足りない。もっと大切なことがある。謝罪よりも、もっと大切なことが。……それは何か?
それは、浦港製鉄所などのために金を出した先人の貢献への感謝だ。
韓国の先人は、自分たちの個人補償のために金を受け取ることはしなかった。かわりに、国家建設のための投資に金を費やした。浦港製鉄所などへの投資だ。そのおかげで、韓国は飛躍的な発展を遂げて、東南アジア諸国や中国に比べて、大幅な経済成長をなし遂げることができた。
つまり韓国は、先人の自己犠牲と貢献のおかげで、今日に至る経済成長をなし遂げたのである。その果実を、現代の韓国人全体が享受している。
ならば、その先人の貢献に感謝するべきだろう。なのに、そうできない。なぜか? 日韓の補償問題で、真実を見失ったからだ。韓国の民衆は、韓国政府の責任に目をふさいだときに、先人の貢献にも目をふさいだのだ。自分たちの都合の良いように事実を隠蔽したとき、自分たちにとって大切なものまで見失ってしまったのだ。
だからこそ、ここで私は告げよう。
「目をあけよ。真実を見よ。韓国政府が猫ババしたことを直視せよ。と同時に、未来の人々のために自己犠牲をしてくれた先人の貢献をも直視せよ。その上で、先人に感謝せよ」と。
ここで私は韓国人に「感謝せよ」と促す。なぜか? 韓国人に頭を下げさせて、溜飲を上げるためか? 違う。真実を直視することは、韓国人自身を救うからだ。真実を見ずにいれば、それは自分たち自身を傷つける。日本を憎み、日本と敵対すれば、それは韓国人自身を傷つける。貿易紛争でも何でもそうだが、韓国と日本が敵対して、良いことなどはない。たがいに傷つけあうだけだ。たがいに損するだけだ。それこそ愚の骨頂だろう。
しかし、真実を見れば、韓国は日本を憎むよりは、韓国の先人に頭を下げたくなるはずだ。「あなたたちの犠牲のおかげで、私たちは今日の豊かさを享受できるようになりました。先人よ、ありがとう」と。
そしてまた、こう気づくはずだ。「過去においては、先人たる韓国人が、日本人と協調して、平和のための条約を結んだ。だから今日のわれわれがあるのだ」と。そう気づいたとき、韓国人は日本を憎むかわりに、日本と友好の手を結ぼうとするだろう。そして先人に学んで、先人と同じようにしようとして、両国でともに仲良く成長しようとするだろう。win-win の形で。
そういう未来こそ、この先に待ち望まれる未来なのだ。夢と希望にあふれる未来こそ、最も望まれる未来なのだ。
そして、それは、今や可能なのだ。真実に目をふさがなければ。

