2023年03月10日

◆ 震災の復興事業の無駄

 東日本大震災の復興事業には巨額の資金が投入されたが、無駄な事業が多い。

 ──

 朝日新聞が報じている。71億円をかけて、巨大な橋を設置したが、その先にある場所は、もはや無人地帯となっており、人は誰も住んでいない。人のいない地域と結ぶために、立派な巨大な発止が建設された。





 これは、次の CM 動画を思い出させる。(対比的に。)





 地図に残る仕事として、立派な建設物を作るのならば、素晴らしい。しかしそれとは逆に、無用の長物を作るだけなら、こんなに虚しいことはないだろう。ただの国税浪費でしかないからだ。

 どうしてこうなった? 記事には事情も記してある。
 人家が途切れて5キロほど、冬枯れの農地が広がる道を行く。こつぜんと、長大なコンクリートの壁と大きくアーチを描く橋が現れる。
 橋を渡った先にも、もう人は住んでいない。道路はそこで行き止まりだ。
 いったい誰のための橋なのだろう――。

 総工事費71億円。
 地区の復旧・復興事業は大がかりになり、年数もかかった。大量の土を埋め戻し、浸水した約400ヘクタールの田んぼを復活。壊れた防潮堤は数十年から百数十年に一度の津波に耐えられるようにと、一部を除きかさ上げされて復旧し、農地を囲む。無人の集落を結ぶ長大な橋もできた。
 投じられた各事業費を足し合わせると、ざっと800億円以上。

 「止めたくとも、止められなかった」
 この地区の復興についてそう話すのは誰あろう、岡本全勝(まさかつ)・元復興庁事務次官(68)だ。政府で復興事業の指揮をとってきた。
 2012年の復興庁の発足後、岡本さんは何度も現地を訪れ、疑問を持った。「米余りの時代に大がかりに農地を戻すのは、ムダではないか。ほかの方法はないのか」。
 だが、農地も防潮堤も道路も、すでに復旧は走りだしていた。
 復興庁が所管する復興交付金とは別制度のため、調整も難しかった。
 「それぞれの役所が、いったん走り出すと止まらない。だが住む人がいなくなってしまう場所で、その仕組みでよかったのか」
 「費用対効果を検討してはどうか」と提案する。
( → 「止められなかった」復旧工事 人住まぬ地、71億円の橋は誰のため:朝日新聞

 どうしてこういう無駄なことが起こるのか? 各省庁が金のぶんどりあいをしているからだ、と言えそうだ。省庁間の権益が理由となる。
 だが、記事にはその趣旨で書かれているが、それだけではなさそうだ。やはり、根本は、次のことだろう。
 「巨額の公共事業を実施することで、そこから袖の下を吸い取ろうとする自民党の思惑が最優先となるから」
 ここでは、巨額の金で何を実施するかという「費用対効果」は目的となっていない。そんな殊勝なことは考えない。単に国の金を浪費させることだけが目的だ。なぜなら、そこにいっちょかみすることで、袖の下を吸い上げることができるからだ。あくまで目的は「袖の下」なのであって、地元民の幸福などはどうでもいいのだ。
 そのことが、「超巨額の金を無駄に食いつぶす」ということから明らかだろう。

 71億円の無駄な橋と、800億円の無駄な土地改良費。こんな巨額の無駄は、普通の人間ならばできることではない。それができるのは、悪魔のように腹黒い人たちだけだ。つまり、自民党の議員だけだ。(安倍首相[当時]を含む。)

 震災からの復興というのは、国の金を食いつぶして自分の懐を潤わすための、ただのお題目にすぎない。……それが自民党政治の本質なのである。ここに真実が在る。



 [ 付記 ]
 朝日の記事には、次のグラフもある。


hukkouhi.jpg
画像出典


 これを見ると、熊本豪雨の額があまりにも巨額だ。なぜだろう?
 熊本豪雨(2020年)は、津波もなかったし、防潮堤建設や盛り土も必要なかった。その規模は東日本大震災に比べてはるかに小規模だった。(熊本地震 2016年は無関係。)
 巨額の理由は、ダムだろうか? いや、ダムはまだ建設されていないし、そんなに巨額になるはずがない。
 とすれば、はやり、「自民党関連で巨額の金を無駄に食い潰しているだけ」と見なせそうだ。金で何をしたかが問題(目的)なのではなく、金でいかに私腹を肥やしたかが問題(目的)なのだ。

  《 加筆 》
 2020年の増加は、熊本豪雨に限らず、全国的な豪雨のせいだろう。額は年度別の総額なので、特に熊本豪雨に限った額ではない。全国の総額が増えたと見なせる。とすれば、ここ数年の豪雨の被害の影響は、地球温暖化が原因だったと言えそうだ。



 【 関連サイト 】

 参考情報:
  → 東日本大震災10年 データで見る復興予算|NHK NEWS WEB
posted by 管理人 at 23:33 | Comment(0) |  震災(東北・能登) | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ