――
コロナの水際対策については、次の記事がある。
6月に水際対策をいくらか緩和したが、海外観光客がろくに来ないので、観光業が困っている、という記事。
→ 訪日観光客が戻らない 受け入れ再開でも…7月7900人:朝日新聞
海外の観光客は日本を回避するが、日本以外の国は水際対策を緩和している、という記事。
→ 観光客、日本を敬遠 厳しい水際対策、国内感染も拡大:朝日新聞
その後に方針転換が進んだ。「水際対策をもっと緩和する」という方針。
新型コロナウイルスの水際対策について、政府は9月にも1日あたりの入国者数の上限を現在の2万人から5万人に引き上げる方向で調整に入った。
( → 入国5万人に緩和、調整 ツアー、添乗員なしでも容認 来月にも:朝日新聞 )
岸田文雄首相は水際対策について、9月7日から日本への入国の際に求められる陰性検査証明の代わりに、ワクチンの3回接種証明を使えるようにする、と発表した。1日あたりの入国者数の上限引き上げについては、首相は「感染状況を踏まえながら速やかに公表する」とした。現在の2万人から5万人にする方向で調整している。
( → 感染把握、転換 保健所逼迫地域、発生届は高齢者らに限定 首相「緊急避難措置」 新型コロナ:朝日新聞 )
では、これらの方針は妥当だろうか?
――
そういう問題を提起したからには、「ノー」と答えるのだろう、と予想する人も多いだろうが、そうはならない。
実は、水着綿細工については、以前の豚インフルエンザの頃から、私は「無駄だ」と批判してきた。その観点から言えば、こうなる。
「水際対策は、今になって緩和するのではなく、もっとずっと前から緩和してよかった。少なくとも、大流行が判明した時点で、すぐに緩和してよかった」
なぜか? すでに大流行が起こっているのならば、今さら外部からの流入を阻止しても、何の意味もないからだ。国内にオミクロン株のコロナが大量に流入しているのに、今さら少数の海外旅行者の流入を阻止しても、何の意味もない。(加算される量は、焼け石に水。スズメの涙。……つまり、無視できる。)
なお、オミクロン株の区別をしても、同様だ。かつては BA.1 、BA.2 が多くて、今では BA.5 が多い。そこで、「 BA.5 の多い海外からの観光客を制限する」という措置を取りたくても、すでに国内では BA.5 の感染者が多いので、今さら制限をしたところで何の意味もない。
以上をまとめて比喩的に言えば、こうだ。
「馬が逃げたあとで厩の扉を閉めても、手遅れだ」
これは前から何度も言ったことだ。馬が逃げたあとで扉を閉めても、馬が逃げることを阻止できない。同様に、ウイルスが内部に入ったあとで扉を閉めても、ウイルスが内部で繁殖するのを阻止できない。今さら扉を閉めようが閉めまいが、何の影響もないのだ。
その意味では、「水際対策を緩和する」という政府の方針は、まったくとち狂っている。
「入国者数の上限を現在の2万人から5万人に引き上げる」
とのことだが、そんな人数制限は意味がない。制限を撤廃して、「いくらでも入っていい」と定めるべきだ。
日本には1億2000万以上の人間がいる。感染中または無症状感染の人々は、数千万人もいるだろう。そのなかで感染中の外国人が 50万〜 100万人ぐらい流入したからといって、今さら何の影響もないのだ。
コロナはもはやほとんど風邪のような感染症になっている。岸田首相も、微熱と咳があっただけで、すでに症状は緩和しているそうだ。
→ 岸田首相 コロナ感染も症状落ち着く 公邸からオンラインで公務 | NHK
首相に「公務をしないで、休んでいてください」と忠告した野党議員もいたが、心配するほどのことは何もなかったらしい。今のコロナは、高熱を出すインフルエンザよりも、よほど軽い症状で済むらしい。
また、何らかの重い症状があったとしても、コロナを治療する新薬も登場したので、心配は不要だ。
今のコロナは、以前のコロナとは違うのだ。単に「昔の名前で出ています」というだけのことだ。実態はまったく異なるものとなっている。
【 関連サイト 】
「オミクロン株対応の新ワクチン 接種開始を来月中に前倒しで調整」
とのことだ。朗報のように見える。だが、新ワクチンは BA.1 と BA.2 には効果があっても、 BA.5 には効果がないらしい。残念。
→ オミクロン対応の新ワクチン「BA5への効果は限定的」ワクチン専門家
コロナの変異は、人類よりも先を行く。
とはいえ、コロナが変異していくうちに、どんどん弱毒化していくんですけどね。

ワクチン3回目からほぼ5か月たっていたので感染しました。4回目を15日前に受けていた友人夫婦は感染しませんでした。症状は軽いです。38度の熱が半日ほど出ただけであとは37度前後でした。最初喉が痛くなりますが、薬ですぐに直ります。熱も1週間くらいに平熱に戻りました。問題は味覚で、コーヒーや食事の味がいまだにしません。まあ命には問題ありませんが、食事がまずいのは悲しいですね。