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「新生物」と言えば、「新種の生物」のことだと思うだろう。「新種のウイルス」みたいな感じで、「新種の生物」がでてきた、という感じだ。たとえば、エイリアンのような。
しかし、癌はあくまでも癌細胞なのであって、新種の生物なんかではない。ではなぜ、「新生物」と呼ぶのか?
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「悪性新生物」は翻訳語なので、まずは原語を探してみると、こうわかる。
「悪性腫瘍」は「Malignant neoplasm」の訳語として作られた言葉で、「Malignant」は「悪性の」、「Neo」は「新しい」、「Plasm」は「形成されたもの」を意味し、悪性新生物(あくせいしんせいぶつ、Malignant Neoplasm)とも呼ばれる。日本語においては一般には「癌」(ガン、がん)と呼ばれることが多い。
( → 悪性腫瘍 - Wikipedia )
これによると、
Neoplasm = 腫瘍 = 新しく形成されたもの
となる。
さらに、次の解説も見られる。
Neoplasia(新生物:neo = new,plasm = thing formed)
( → 東京大学獣医学部の文書 )
この文書は、東京大学獣医学部の講義録 or 教科書であるらしい。
plasm = thing formed
という説明は、先の「形成されたもの」に合致する。
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以上のことからすると、
生物 = 形成されたもの
ということになる。とすれば、ここで言う「生物」とは、普通の意味での「生物」とは違う。それは「生きもの」ではない。むしろ、「生じたもの」「生成されたもの」という意だ。
だから Neoplasm の訳語は、「新生物」というより、どちらかと言えば、「新生成物」または「新成物」の方がよさそうな感じだ。(ただし「成物」という日本語はない。)
結局、「悪性新生物」における「生物」とは、「生きもの」ではなくて、「生りもの」「成りもの」なのである。ここで言う「生物」とは、普通の意味の「生物」とは全然違うのだ、と理解しておこう。
[ 付記 ]
悪性新生物は、日本の死者の死因のなかで、近年では最多となっている。下記は 2009年のデータ。
( → 【人口動態統計】 心疾患による死亡が年々増加 | ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会 )
※ ついでだが、妊娠中絶で堕胎された数は、長らく死因の1位の数を上回ってきたが、近年では、癌死者の方が多くなってきている。
※ 昔は「脳卒中」で死ぬ人がやたらと多かったのだが、近年では減ってきている。これはたぶん、「高血圧薬」が有効だからだろう。……と思ったが、そうではなかった。調べてみたら、最大の要因は「減塩」と「血圧計」であるそうだ。
現在、家庭血圧計が最も普及している国は日本であり、
( → 日本人の死亡原因の順位の変化と減塩キャンペーン | 栄研化学 )
なるほど。オムロンやシチズンのおかげで、日本人の脳卒中は、大幅に減ってきたわけだ。
血圧計をもっていない人は、必ず買いましょう。ちなみに、今は Amazon のタイムセールで、格安品を売っている。
→ https://amzn.to/3EDrPW9



しかし、ご指摘のとおり、そんな訳者の思考の経緯は他人にはわかりませんので、誤解のないように「新生成物」とするのが一番よさそうです。
また、「新成物」という候補語も、区切りを新成・物として解釈すれば問題なさそうですが、今どきはかな漢字変換の観点から問題が出てきそうです。
その後、情報を探るうちに、たまたま東大のサイトを見つけたので、それに従って、本項の形に書き直しました。
https://chatgpt.com/share/689c6cc7-7ecc-8007-9170-912bfc520e5a