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前項で述べたように、次の事実がある。
「重症者には明白な効果は認められなかったが、軽症者には明白な効果が認められた」
このことから、次のように結論できる。
「アビガンを服用するならは、軽症のときに服用するべきだ」
(重症になってから服用するのでは、手遅れだ。)
ところが、メーカーが規定または推奨している服用方法は、「症状がひどく悪化したあとでの服用方法」だけだ。つまり、「中等症・重症のときの服用の仕方」だけだ。そこでは、「軽症のときの服用の仕方」は説明されていない。
具体的に言えば、メーカーが示している標準的な服用方法は、こうだ。
「(症状の悪化したあとの)1日目には倍量を服用して、以後は標準量を服用し続ける」
※ 標準量は4錠。倍量は8〜9錠。(1錠は 200mg )
このように「最初にたくさん服用する」という方法は、「中等症・重症のとき」には妥当だ。しかし、軽症のときには妥当ではない。
軽症の患者が1日目に倍量を服用すると、意味もなく大量に服用することになるので、ナンセンスだ。その一方で、症状が悪化したあとでは、倍量を服用できないので、効果が減じてしまう。……というわけで、二重の意味で馬鹿げている。
( ※ 重症者用の服用法を、軽症者に適用するのだから、当り前だ。Lサイズのパンツを、Sサイズの子供に はかせるようなものであって、不適合となる。)
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では、正しい服用の仕方は? 基本的には、こうだ。
・ 陽性が判明しても無症状のときには、少量の服用。
・ 以後は少しずつ服用量を増やしていい。(標準量まで)
・ 6日目ごろに高熱を発することが多いので、その直前に倍量を服用するべき。
その理由は、こうだ。
(i)無症状のときには、まだウイルスが増えていないし、免疫機構が発動していないので、服用しても意味がない。だから少量の服用に留める。
(ii)以後は、ウイルスが少しずつ増殖する過程だ。そこでは、ウイルスの増殖速度を遅くするために、標準量よりやや少ないぐらいの量を服用するといい。ここでは、増殖を止めることはできなくてもいい。体内では、ウイルスの増殖にともなって、免疫機構が徐々に発動しつつある。免疫機構の発動が十分に間に合うように、増殖の速度を遅くすることだけが目的だ。(アビガンだけでは、ウイルスを撲滅することはできないからだ。ウイルスを撲滅する主役は、免疫機構である。その免疫機構を助太刀して、免疫機構といっしょにウイルスを攻撃するという、脇役ふうの働きが、アビガンの役割だ。アビガンは決して主役ではない。)
(iii)6日目ごろには、高熱になることが多い。このときには免疫機能がフルに発動している。この時点でこそ、アビガンを最大量で服用するべきだ。免疫機構とアビガンが力を合わせて、巨大な敵であるコロナを撲滅する。このとき、アビガンを最大量で服用できないと、敵に負けてしまうかもしれない。だからこそ、このときにはアビガンを最大量で服用するべきだ。そのためには、このとき以前には、最大量で服用するのを控えるべきなのだ。(最大量を服用できる期間は、1日間ぐらいだけだからだ。それより多くの日数にすると、体への負担が増えて、副作用をもたらしかねない。)
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以上が、アビガンの正しい使い方だ。
[ 付記 ]
実を言うと、以上とほぼ同趣旨のことを、前にも述べたことがある。それを以下に転載しよう。(一部抜粋)
標準的な場合には、すでに発症していることを前提に、次のような投与量が推奨される。つまり、「1日目に大量投与する」という方法だ。
「初日には、1回8〜9錠を、計2回。2日目以後は、1回4錠を、計2回」
※ 1錠 200 mg なので、800 mgは4錠に相当する。
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ここでは、こうある。
「投与患者の92.8%で1回1,800 mg 2回の後、800 mg 1日2回投与」
つまり、無症状患者を含めて、大部分の患者が「1日目に大量投与する」というふうに投与されている。
しかし、これは好ましくない。なぜか?
 ̄ ̄
軽い症状のまま、「1日目に大量投与する」というふうに投与されることになるのだ。(初期投与群では。)
この場合には、二つの問題が生じる。
・ 1日目には、発症しておらずに必要もないのに、大量投与される。
・ いざ高熱になったあとで、(すでに1日目に大量投与済みなので)大量投与をする機会を失う。
前者は、副作用の恐れがあるので、有害である。
後者は、最適の治療効果を得る機会を失うので、有益さの喪失となる。
そのいずれも患者にとっては不利なので、こういうことは本来、あってはならないのだ。
( → アビガンの治験に問題あり: Open ブログ )
