2018年07月07日

◆ ふるさと納税で違反を助長

 ふるさと納税における違反行為を、処罰するどころか助長するそうだ。

 ──

 普通は法律違反や規則違反をすれば、処罰される。ところが違反に対して、処罰するかわりに助長する、ということをやっているのが、野田聖子・総務相だ。呆れる。(盗人から金を取り返すかわりに、盗人に追銭、というありさまだ。)

 ──

 以下では順に述べよう。
 まず、総務省がふるさと納税について、、次の通知を出した。
  → 「ふるさと納税の返礼品は寄付額の3割以下に」と総務省が通知

 ところが、である。この通知には強制力がない。
 野田氏は6日の記者会見で、通知について「強制という形は取るべきではない」とし、あくまで自治体の判断に委ねる考えを示した。その上で、通知に沿わない泉佐野市など 12市町村名を初めて公表。
( → ふるさと納税、5年連続最高 17年度、3653億円:朝日新聞

 「公表」というが、それは何の意味があるか? 「罪をさらす」という意味か? そのつもりかもしれない。
 しかし現実には、国民にとってそのリストは、「3割以上の返礼品を受け取れる、有利な自治体」のリストである。とすれば、国民は
 「そうか。じゃ、これからは、その自治体に申し込めばいいんだ」
 と思うようになる。

 つまり、リストが公表されたことで、該当の違反自治体は、損するどころか、どんどん得をしてしまう。「われもわれも」と押し寄せた国民から、どんどん金をもらってしまう。……いや、間違えた。その国民から金をもらうのではない。その国民の住んでいる自治体の金を奪い取るのだ。(一種の泥棒みたいなものだ。)

 ──

 前に、「ふるさと納税は合法的な脱税だ」と書いた。
  → ふるさと納税は合法的な脱税: Open ブログ

 たしかに、国民レベルではそうなのだが、自治体レベルでは、「泥棒」に等しいだろう。その住民の住んでいる自治体では、金を盗まれるのも同然だからだ。
 そのあげく、盗まれた自治体では、住民サービスの低下が起こる。たとえば、保育サービスの財源がなくなる。
  → 「ふるさと納税すると保育園の整備に深刻な影響も」 東京・杉並区がチラシ配布「住民税が流出しています」

 結果的には、住民と地方自治体とが、住民の住んでいる自治体から金を盗んで、山分けするようなものだ。それが、ふるさと納税というシステムだ。

 で、そういう「悪」の弊害を、少しでも食い止めようとしたのが、「3割まで」という通知だった。
 ところが、それを骨抜きにした上に、違反行為を「公表」という形で宣伝して助長するのが、野田聖子・総務省だ。
 大臣が違法行為を(罰するどころか)推進するのだから、呆れるしかないね。せめて、黙って口を閉じたまま、何もしなければいいのに。

posted by 管理人 at 09:59 | Comment(2) | 一般(雑学)5 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 本項と同趣旨の話が、ツイッターで話題になっていた。まとめられている。
  → https://togetter.com/li/1244345
Posted by 管理人 at 2018年07月07日 19:53
三割規制を守って寄付金が伸びた自治体もあれば減った自治体もある。
ところが五割の自治体で減ったところは少ないようだ。

寄付を出す無法者?の人間臭さが際立っていて好きだ。
Posted by 先生 at 2018年07月08日 10:43
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