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高校野球でタイブレーク制が導入される。
日本高校野球連盟は10日、すでに選抜大会での導入が決まっていたタイブレーク制について、夏の全国選手権や春、夏、秋の地方大会でも導入すると発表した。延長十二回を終えて同点の場合、十三回からは無死一、二塁、打順は前の回から続く「継続打順」で始め、決着がつくまで続ける。
( → 高校野球:夏の選手権もタイブレーク導入 地方大会でも - 毎日新聞 )
全国大会では春の甲子園から実施されているわけだ。目的は、投手の疲労対策である。
好ましいことのように思えるが、「生ぬるい」という声も多いようだ。WBC などでは 11回から適用されるのに、13回からでは遅い、というわけだ。「10回からでもいい」(9回で終了)という声もある。
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それはそれでごもっともだが、私としてはもっと根本的に「タイブレーク制は不適切だ」と考える。なぜなら、そのあともまだまだ投手は投げ続けるからだ。これでは疲労対策になっていない。
そこで私がお薦めするのは、こうだ。
「あらかじめ回数を決めて、その回数で打ち切りにする。常識的には 12回で打ち切り。(9回で打ち切りでもいい。)」
で、そのあとの勝敗は? クジ引きで決めてもいい。その基本的な発想は、こうだ。
「引き分けになっている時点で、どっちのチームもまともに勝ち進む資格(1勝を得ること)を失っている。つまり、両者失格と言える。ただし、一方のチームについてだけは、資格がないのに形式的に勝利の資格をプレゼントしてあげる」
これはまあ、サンタクロースのプレゼントみたいなものだ。そのプレゼントをもらえる資格がないのに、お情けでプレゼントをもらえるわけだ。
とすれば、それを受け取れるのは、実力ゆえではなくて、プレゼントする人の気まぐれのおかげなのだから、どう決められても、文句は言えない。ゆえに、クジ引きで決められても、文句は言えない。(もともと何ももらえないはずなのだから。)
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以上は、基本的な考え方だ。
とはいえ、もうちょっと合理的にするために、次のように修正する。
「試合を有利に進めた度合いをポイントにして、ポイントの高い方を勝利とする」
このポイントは、どうやって算出するか? いろいろな決め方があるだろうが、複雑化するよりは、簡単化するために、次の方式がお薦めだ。
「残塁数が多い方が勝ち」
つまり、次の算式による
残塁数 = 安打 + 四死球 − 併殺数
本当は、ちょっと違うのだが、おおざっぱには、上の数式で決まる。この数式は、スコアブックに記入するだけで、自動的にわかる。
だが、もっと簡単にわかる方法がある。こうだ。
「最後の打者を見て、それまでの打者が多い方」
たとえば、こうだ。
・ 残塁が0なら、最後の打者は9番打者(3巡目)。
・ 残塁が1なら、最後の打者は1番打者(4巡目)。
・ 残塁が2なら、最後の打者は2番打者(4巡目)。
…… ……
こういうふうになる。そこで、最後の打者が何番打者であるか(何巡目であるか)見るだけで、残塁数もわかる。
この数が多い方が「勝利」の扱いとなる。
※ 試合に勝ったわけではなく、次の試合に出られるだけだ。
残塁数が同じ場合には、次の基準もある。
・ 3塁到達回数が多い方。
・ 2塁到達回数が多い方。
・ 1塁到達回数が多い方。(= 併殺死が多い方)
・ 打点が多い方。(= 相手ミスの得点が少ない方)
これらの基準も考えられるが、まあ、どうするかは、適当に決めていい。どっちみち、クジ引きで決めるのと大差ない。
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ともかく、何よりも大切なのは、「やたらと延長をしない」ということだ。その意味で、「12回で同点なら、13回に入る」というタイブレーク制は、好ましくない。投手の疲労を回避できないからだ。
こんなものは駄目だ、というのが、私の判断だ。
※ どうしてもタイブレーク制を導入するなら、10回からだ。
それなら、まあ、納得はできる。

管理人さんの案は、優れた案であるのですが、野球やソフトボールでの実施例が無いので、心理的に抵抗があります。
サッカーのPKやラグビーの抽選などのように、事前に決めておけば何の問題も無いのですが。
アマチュアの将棋トーナメントでは、相入玉の場合、駒が1点でも多い方の勝ちにし、同点の場合は後手の勝ちにする決まりにしていたりします。
将棋本来のルールではありませんが、大会の時間が延びるのを防ぐためによく採用されていると思います。
同点の場合に残塁数で勝ち負けを決める方法は、合理的と思いますので、数年後の採用を目指して、声を上げていけばいいと思います。