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日産は新型アルティマで、グリルに新しいデザインを採用した。Vモーションの発展型だが、今までの Vモーションとはかなり違ったデザインだ。開口部が大きくなっていて、銀色の枠も大きくなっている。

これは、大口グリルと言ってもいいだろう。(私の勝手な命名だが。)
これと似たグリルは、アウディやレクサスやクラウンにもある。
→ アウディ
→ レクサス
→ クラウン
アウディのは、シングルフレームグリルと言われる。
レクサスのは、スピンドルグリルと言われる。鼓ふうの形だ。
さて。これらには共通点がある。
・ やたらと大きなグリルがある。
・ バンパーがない。
アウディについては、バンパーはないが、かわりに黒いカバーみたいなものが付いていることもあるので、これがバンパーのかわりと言えなくもないが、どっちみち、バンパーではない。
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このようなデザインには、難点が二つある。
(1) ナンバープレートを付けるとカッコ悪い
日産の新型アルティマのデザインでは、ナンバープレートがない。これは市販車の発表としては珍しい。たいていは、ナンバープレートに車名を付けて、そういう写真を公開するものだ。なのに、上の写真では、ナンバープレートがまったくない。
これはどうしてかというと、ナンバープレートを付けると、すごくカッコ悪くなるからだ。実際、クラウンやアウディで日本のナンバープレートが付いている写真を見ると、ヒトラーのちょびヒゲみたいで、すごくカッコ悪い。欧州車のように横に細長いと、いくらかマシだが、どっちみち、カッコ悪い。アルティマでは、こうなる。

ひるがえって、バンパーがあれば、この問題はない。ナンバープレートはバンパーの下に置かれるので、違和感が少ないのだ。たとえば、大きな開口部のある新型カムリのデザイン。
→ 新型カムリ
というわけで、アウディ、レクサス、クラウン、新型アルティマは、いずれも同様の難点がある。大口グリルのデザインは、ナンバープレートをつけるとカッコ悪くなるのだ。
(2) 傷つきやすい
デザインで問題があるだけでなく、機能面でも問題がある。
バンパーがないせいで、安全面で弱いし、接触などで傷つきやすいのだ。そのせいで、補修代が高くなる。
たいていの場合、グリル部の一部を傷つけただけでも、フロント部分の総取り替えが必要となり、かなり高額の出費になるだろう。バンパーならば、ウレタンバンパーは傷つきにくいし、少しぐらいの衝突なら凹んでも元に戻るので、補修費はあまりかからないのだが、それと比べると、雲泥の差だ。
特に、レクサスの複雑なグリルや、日産の銀色のクロームメッキ部分は、修理代がきわめて高額になりそうだ。
ま、レクサスならば、もともとが高級車であって、金持ち専用だから、修理代のことなんか、どうでもいいのかもしれない。しかしアルティマは違う。同じクラスのなかでも安物扱いされており、大衆車っぽい売り方をしている。それでいて、補修費が高額になるというのは、大問題だ。
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結論。
新型アルティマのグリルのデザイン(大口グリル)は、デザインとして、欠陥デザインだ。カッコは悪いし、機能性も劣る。
なのに、「ナンバープレートを付けるとカッコ悪くなる」という事実を隠蔽して、ナンバープレートをはずした写真を公開するのは、購入者をだますものであって、一種の詐欺宣伝だ。
欠陥デザインである上に、それを隠すための詐欺宣伝をしている。日産は、低品質であるだけでなく、詐欺的な売り方までするようになってしまった。
困ったことだ。
[ 付記1 ]
じゃ、どうすればいいか? こんな大口デザインはさっさとやめればいい。
推奨は、新型セレナのデザインだ。こちらのグリルは、Vモーションに似ているが、凸状のバンパーもあるので、グリルは傷つきにくい。特に問題はないだろう。
→ 新型セレナ
[ 付記2 ]
ただ、それができないというのであれば、仕方ない。せめて詐欺宣伝はやめてほしい。つまり、ナンバープレートを付けた写真で宣伝してほしい。
そうすれば、かっこ悪さは一目瞭然なので、「こんなカッコ悪い車を買うものか」と嫌気が差す人が増えるだろう。それならば、問題ない。
ちなみに、トヨタのクラウンは、カッコ悪いデザインを公開しているせいか、ユーザーからは悪評を買っている。
→ クラウンという名前が泣いてしまうかっこ悪いなフロントマスク:掲示板
一方、レクサスは、カッコ悪いデザインを公開するつもりはないようだ。そこで、ナンバープレートなしの写真を多く公開している。
→ レクサス
その意味では、日産の新型アルティマと同様だ。レクサスも詐欺的だ。
【 後日記 】( 2020-07-09 )
セレナのマイナーチェンジ版と、新車のキックスでは、同じような「大口グリル」ではあるが、ナンバープレートは「大口グリル」の外にある。これだと、ちょびヒゲみたいな感じはないので、特に問題はない。
キックスには、バンパーはないようだが、セレナには、バンパーはあるようだ。標準タイプ者では明らかにバンパーがある。ハイウェイスターでは、はっきりとしないが、(色違いの)黒いバンパーがあるのかもしれない。
→ 日産セレナ:公式サイト

バンパーはクラッシュ時人の下腿部特に膝を破壊して重篤な後遺症を負わせる。
凸状の出っ張りが1センチぐらいしかないバンパー、というのが最近の主流です。新型セレナもそうです。
新型カムリの下半分の大口も同様。一見開口部だが、実は開口部と黒バンパーが混じっている。出っ張ったバンパーはありません。
https://mynetz.jp/file/cms/-1/8077/004.jpg
つまり、あまり出っ張っていないバンパーが最適。
http://img1.kakaku.k-img.com/images/productimage/fullscale/K0000980810.jpg
発売前には、日産は 190億円を投じて、生産増強した。「これでいっぱい生産できるぞ。いくら売れても大丈夫」という目論見。
→ https://www.sankeibiz.jp/business/news/180825/bsa1808250500003-n1.htm
現実には、ろくに売れなかった。モデルチェンジをしても、ちっとも販売効果がない。
→ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44223320V20C19A4TJ1000/
理由は「CVT がダメだ」ということもあるが、やはり、「バンパーのないデザイン」というのが致命的だったようだ。これじゃ、売れるわけがないですね。日産は気づかなくとも、ユーザーは気づいたようだ。「これは欠陥デザインだ」と。
日産もその後に気づいたらしくて、新型スカイラインではバンパーのあるデザインに戻った。つまり、Vモーション1.0 に戻った。先祖返り。
かくて、Vモーション2.0 が大失敗であることは、日産自身が認めたも同然となった。
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なお、スカイラインの 400馬力のタイプは、銀色の部分がブラック塗装されているので、Vモーション になっていない。
https://response.jp/article/img/2019/07/23/324716/1438387.html
そのせいで、カッコ悪くないぞ、と好評だ。
https://twitter.com/ecd0023/status/1153634373784104960
・カッコイイカッコ悪いを議論するのは人の感性によるから全く無意味
・まともな運転をしていればフロント下部を傷つけることなどない。むしろサイドやリア部分の方が傷つきやすい
欧州車信者は型落ちベンツでも乗っとれww
新型 シルフィ については、とても褒めていますよ。
→ http://openblog.seesaa.net/article/465605188.html
あと、カッコいい悪いじゃなくて、グリルの中央にナンバープレートをつけるというのが、もともとナンバープレートをつけることを想定していない欠陥デザインだ、と言っている。
この問題がわからないのなら、あなたの胸につけるネームプレートを、鼻の下につけてごらんなさい。ちょびひげみたいに。とたんに、「気違いか」と思われるから。
日産がやっているのは、そういうことだよ。
この件、最後の 【 後日記 】 に記しておいた。