──
最新号のベストカーに詳細が記述してある。
→ ベストカー5月10日号(4月10日発売号)(公式サイト)
→ ベストカー 2017年 5/10 号 (Amazon)
要旨は、下記。
・ 17年間もデザイン責任者を続けてきた中村史郎が退任する。
・ 後任はアルフォンソ・アルベイザ。日産生え抜き。
・ 同氏は、インフィニティでデザインをしてきた。
現行スカイラインや、キューブなどをデザインした。
・ インフィニティには、BMW や ベンツでデザインした
外国人(上とは別人)が、新たにトップに就いた。
私の感想は:
(1) 中村史郎がようやく辞めたのは、好ましい。これで日産のデザインも、老害をなくして、まともになるかも。この件は、前に言及した。
→ 英語の社内公用語化は?
(2) アルフォンソ・アルベイザのデザインの力量はどうか? 現行スカイラインや、キューブを見ると、力量そのものは低くはないが、趣味が悪い。こんなデザインは人気が出ない。ゲテモノ趣味だとも言える。中村史郎が辞めて、安心したと思ったら、次の後継者は、もっとひどいことになるのかも。デザイナーとしてみる限りは、中村史郎の方がまだマシだったかも。(特に SUV のデザインは、中村史郎はよかった。)
(3) デザイン責任者としての経営能力はどうか? 中村史郎は最低だったが、アルフォンソ・アルベイザは優れているかも。というのは、最近の日産のデザインはとても良くなっているからだ。Vモーションという名前で、新型マーチ、新型ノートのデザインを出しているが、上手にまとめている。感心した。新型ノートに至っては、3月の新車販売台数で国内1位だ。これほどにも売れるのは、ノートのデザインが大幅に良くなったからだ、と言える。これにはたぶん、アルフォンソ・アルベイザの方向づけがあったはずだ。
(4) 今後の展望としては、新型マーチ、新型ノートのデザインの系統が続くのだろう。私としては、新型マキシマよりは、アルティマの方が好きなのだが、まあ、新型マキシマも悪くはない。少なくとも、それ以前の日産のデザインがゴミばかりだったのに比べれば、ずっとまともだ。
というわけで、今後については、期待がもてそうだ。中村史郎が辞めたことの効果は、きちんと出ているようだ。
※ 日産は最近、急にデザインが良くなったので、どうしてかなあ……と思っていたのだが、こういう事情があったわけだ。
[ 付記 ]
中村史郎が辞めたのは、ゴーンが辞めたかららしい。いっしょに辞めたわけだ。
「ゴーンはさっさと退任しろ」と私は言っていたが、その効果がようやく出たようだ。
→ ゴーン経営とトヨタ経営
※ ゴーン社長の退任を促している。
【 関連サイト 】
参考情報を得られる。
→ 日産、中村史郎氏が退任。アルフォンソ・アルベイザ氏がデザインのトップに
→ 日産車のデザイン統括、中村史郎専務が今月いっぱいで退任
→ 日産、中村史郎CCOの退任を発表…マーチ などをデザイン監修
なお、次の与太記事もある。
「日経の『私の履歴書』で読んだが、カルロス・ゴーン氏が日産に来た時にまず最初にチーフデザイナー探しをはじめた。『外の人間であること』『日本人』という条件で、専務執行役員、チーフクリエイティブオフィサー(CCO)中村史郎さんを引き抜いた。当時の日産はデザインの決定権は技術開発部門がもっていたが、それをデザインはデザイナーに決定させる体制に変えた」。
( → 日本企業はAppleを見習え:最高デザイン責任者が必要な理由 | DIGIDAY[日本版] )
これは違うね。現行 GT-R というひどいデザインを決めたのは、デザイナーじゃなくて、開発主任だろ。あんなゴミデザインを自主的に選ぶデザイナーがいるはずがない。
( ※ 現行 GT-R も中村史郎が関与した、という話もあるが、どの程度の関与かは不明。 → 紹介記事 )
[ 余談 ]
本サイトでは、日産への批判がたくさん描いてある。(自動ブレーキや自動車デザインの話。)
これを読んで、「本サイトは日産自動車をよほど嫌っているんだな」と思う人もいるようだが、それは誤解である。むしろ、「日産が倒産しないで済むように、間違いを指摘して上げている」という親切心ゆえのことだ。
人が目の前の穴に気づかないで、そこを踏んで、転んでしまいそうなら、それを指摘して上げるのが、親切心というものだろう。私はそういうことをして上げているだけだ。転ばぬ先の杖。
むしろ、黙って、放置して、日産が転んでしまうのを見過ごす方が、よほど不親切だろう。
ちなみに、私は、シャープや三菱重工(MRJ)についても、何年も前に警告しておいた。なのに、シャープや三菱重工は、私の警告を聞かなかったから、数千億円の赤字を出して、倒産寸前になってしまった。
日産も、このまま放置すれば、シャープや三菱重工の二の舞になりかねない。だから、その前に、私の警告を聞いて、単眼カメラ方式を捨ててほしいものだ。私がせっかく「そこには落とし穴がある」と警告しているのだから、その落とし穴に落ちないようにしてほしいものだ。
( ※ 私は決して意地悪ではない。本項だって、どちらかと言えば、「今後の日産デザインには期待がもてる」というふうに、少し褒めている。)
──
ちなみに、日産のことを褒めたこともある。ノート e-power と、次期マーチについては、発売前に大いに褒めておいた。下記項目で記したとおり。
→ 日産ノートのハイブリッド
→ 日産マーチが新型に
