──
北海道新幹線は巨額の浪費だ。総額では2兆円を突破するが、幸いなことに、その大半は今後の建設分だ。
北海道新幹線は、1973年に整備計画が決定され、今回の開業区間は2005年に着工し、総工事費は5500億円(試算)。30年度末までにはさらに1兆6700億円(同)かけて札幌市への延伸も予定されている。
( → WSJ )
北海道新幹線(新青森−新函館北斗間、約149キロ)の現時点の総事業費は5508億円に上る。現在の事業費は2013年に国が認可した。だが建設主体の鉄道・運輸機構が震災による物価や人件費の上昇、消費税増税分などを考慮して改めて計算すると、5800億円程度となった。
30年度末の開業を目指す新函館北斗−札幌間(約211キロ)には北陸新幹線並みの約1兆6700億円が必要。
( → フジサンケイビジネスアイ )
すでに出した分は、5800億円で、今後の分が1兆6700億円。だとしたら、今後の分は建設中止にした方がいい。
「そんなふうに途中でやめたら、これまで出した分が無駄になる」
と心配する人もいそうだが、たとえ無駄になったとしても、5800億円で済む。今後の 1兆6700億円の方がはるかに巨額だ。そっちの無駄の方が大きい。
そもそも、今回は「開業した! 便利になった!」と大騒ぎしているんだから、別に、無駄になったわけではない。青函トンネルが新幹線で通れるようになったというだけで、喜んでいればいいだろう。
とにかく、すでに建設した分は仕方ないが、今後の無駄は中止するべきだ。今からでも間に合う。
( ※ その分を保育所対策にでも使えば、少子化が止まって、亡国状態が止まる。)
──
さて。一方で、建設した方がよさそうな路線もある。それは、「札幌−新千歳」の間だ。この区間は、現在は
※ 【 追記 】 で訂正。
ここに、新幹線を建設した方がよさそうだ。理由は二つ。
・ この区間は、距離と時間がかかりすぎる。
・ 特別料金の高価格でも乗ってもらえるので、採算性がいい。
現状では、空港と札幌との距離がありすぎる。利便性が良くない。ここに新幹線を作れば、需要はたっぷりとありそうだ。年間 1000万人にもなる「羽田−新千歳」の乗客の大半が新幹線を使いそうだし、さらに、羽田以外(関空など)からの乗客も新幹線を使いそうだ。需要はたっぷりとある。
また、採算性もよさそうだ。というのは、料金を高額に設定できそうだからだ。航空機に乗る人なら、かなり金を払ってもらえるだろう。
( ※ 実際には航空機の方が新幹線よりも料金は安いのだが、「航空機は高額のもの」という俗信がある。また、航空機にはエコノミークラス以外の乗客も多いから、高額の負担も可能な人が多いだろう。)
ひるがえって、「新函館北斗−札幌」間は、こんな路線の鉄道に乗る人は少ないと思える。たぶん、「東京−札幌」間は、新幹線で、5時間、3万円となるだろう。「羽田−新千歳」が 8500 円であるのと比べると、競争にならない。「東京−札幌」間の新幹線なんて、まったく意味がない。ただの無駄だ。
──
結論。
新幹線については、
・ 「新函館北斗−札幌」間(211km)を建設中止にせよ。
・ 「新千歳−札幌」間(52km)を建設せよ。
というふうに主張しておこう。
※ データに間違いがあったので、【 追記 】 で訂正しています。
[ 付記 ]
具体的な路線は? これは、鉄道マニアの大好きな新線建設の話題。私の提案は、こうだ。
「新千歳から、千歳線の東側の田んぼの地域を走って、新札幌まで新線建設する。ここまでの路線が高速鉄道。一方、新札幌から先は、在来線に入って、在来線を特急として走る。こうして特急の状態で札幌などの各駅に達する」
「それにともなって、千歳線は、狭軌から標準軌に改造する。札幌の都市部は、新線建設のかわりに、在来線を標準軌に改造する」
これで、コストは最小限で済むだろう。(都市部で地下鉄建設なんかをしないで済む。)
なお、「札幌−新札幌」間は、特急で8分間(運賃260円・指定料別)だ。この区間を新路線にして、新幹線を走らせても、たいして意味はない。つまり、この区間の分を新幹線にしても、時間短縮効果はほとんどない。(8分間が4分間に縮まっても、たったの4分しか縮まらない。)だから、この部分は、速度の低い特急状態でも構わないだろう。つまり、新線建設は不要であり、在来線の線路を利用すれば十分だ。(標準軌に改造するだけでいい。)
- 《 以下、不要 》
新千歳から延びて、新札幌で止まっても、それで十分だろう。新札幌に届けば、そこからは地下鉄が出ているから、そこで地下鉄に乗り換えてもらえばいい。というわけで、上の提案の「標準軌に改造」は不要だ。前半の「新千歳−新札幌」だけあれば十分だ。
……と思ったのだが、これは早とちりだった。この案だと、乗り換え回数が1回増えるので、新札幌から先の札幌市内では、利便性が下がる。在来線との競争で、勝てそうにない。利便性では同程度で、料金が高いのでは、勝てない。となると、やはり、「標準軌に改造」が必要となりそうだ。
【 関連サイト 】
建設着工前に書かれた批判文がある。
建設事業費である1兆6700億円だけで、北海道開発予算の3〜4年分にあたる。 24年間で、1兆6700億円使うとなれば、毎年約696億円つぎ込む計算だ。新幹線の営業主体であるJR北海道(予定)の毎年の赤字額は300億円を超えている。
( → 大手ゼネコン大儲け 北海道新幹線着工へ )
【 追記 】
「札幌−新千歳」の所要時間として、「1時間ちょっと」と記したが、これは不正確だった。調べたときは深夜だったので、この時間が表示されたが、昼間の時間帯で調べたら、この所要時間は 36〜37分が正しいと判明した。
この程度の時間で済むのなら、いちいち新幹線を建設する必要はなさそうだ。というわけで、「空港との新幹線建設」という提案は、取り下げます。
ただし、37分というのは、時間としてはかかりすぎる。そこで、次のいずれかを提案したい。
・ この路線を狭軌から標準軌にして、高速鉄道を走らせる。
(スカイライナーなら時速 160km )
・ 路線は狭軌のまま、低重心の TGV 型の列車を走らせる。
(小田急のロマンスカーと同様。最高時速 140km )
JR の特急は 130km/h とのことなので、160km にしても、劇的に速くなるわけではない。とはいえ、途中駅を省いて、途中ノンストップにすれば、37分が 20〜25分ぐらいに短縮可能だろう。
( ※ 現状では、恵庭駅、北広島駅、新札幌駅の3駅に途中停車。→ 出典 )
【 関連項目 】
→ 北海道新幹線の光と陰 (前項)
※ 前項の続編として、本項はあります。前項を必ずお読みください。

東京〜成田空港に比べたら可愛いものですね。
費用対効果を考えれば札幌〜新千歳空港間も
新幹線を作る効果はあまり無いと思いますけどね。
それより現行15分に1本の空港アクセス電車を
10分に1本程度に増発したほうが良いと思います
けどね。札幌〜新千歳空港間の電車は結構混みますし。
今のスカイライナーを更にスピードアップする形で。
インフラは目先のそろばんではなく,25年後,半世紀後を見据えた洞察を踏まえて造る物だということを分かってもらいたいな。多分分かんないだろうな〜。
言い訳のオンパレードになるか?それとも速攻でのコメ削除になるか?どっちかな〜?
地元民と与党と建設関係業者を含めて、あなたのような意見が大多数です。別に珍しくもない。国の金を2兆円も食い物にできるんだから、大喜びでしょう。その気持ちはわかります。
他人の金で飲む酒ほどうまいものはない、と誰か言っていたしね。あなたの気持ちはよくわかります。
なお、あなたが、金をもらう方でなく、金を払う方であるのなら、せっせと金を払えばいいんですよ。つまり、JR東に金を寄付すればいい。つまり、JR東の切符だけ買って乗車しなければいい。そうやって2万円ぐらい JR東に寄付すればいい。
「ふざけるな」と思うかもしれないが、現実にそれをやっているのが、今の国民だ。JR東と政府を通じて、1人2万円も、北海道に寄付しているんですよ。
あなたが馬鹿げたことをやりたければ、どんどんやればいい。こんなところにコメントを書かずに、2万円を寄付すればいい。インフラ整備のためにね。……それがあなたの主張なんだから、どんどん実行してね。期待していますよ。
真空チューブ列車のように雪の影響を受けにくいものなら理解できるのですが、半世紀後に北海道に新幹線が必要な理由がなんなのか、興味深いです。
大都市札幌への延伸が国益になる理由は理解できません。
Wikipediaには北海道と北関東の交流が経済効果になると北海道側の試算を紹介されています。しかしビジネス用途なら新千歳/茨城空港(あるいは福島空港)の空路を活用しているはずです。
しかし、既存の空路が活用されていないということは需要がないことを意味します。
北関東と北海道との旅客需要を創出するためにインフラが必要だとしても、新千歳から道内各都市へのインフラ整備と、茨城空港から北関東主要都市へのインフラ整備につぎ込んだ方が効果的でしょう。特に前者は関東以西からのアクセスをよくすることにもつながります。
タイムスタンプは 下記 ↓
茨城空港は空港アクセス鉄道を作るべきでしょうね。例えば石岡駅あたりからとか。空港アクセス鉄道を作って、水戸方面や東京・千葉方面からもアクセスを改善すべきでしょうね。それが出来ないなら成田空港強化しか無いでしょうね。
「大切なものを削れ。費用節約のために」と言っているのではない。「もともと不要なものに大金をかけるのはドブに金を捨てるのも同然だ」ということ。
札幌の人が新幹線で喜ぶわけじゃない。どうせなら航空機に補助金を出してもらう方がずっと嬉しい、ということ。前項を参照。
※ 本項は前項の続きなので、前項を先にお読みください。
新幹線の主目的はビジネスマンの移動です。本州のビジネスマンからは不要(代替の飛行機の方がメリットが大きい)北海道新幹線(札幌延伸)ですが、札幌のビジネスマンにとってこれの延伸は何かメリットがあるのでしょうか?郷愁とか旅情とか意地とかメンツでの延伸ならやめといた方がいいでしょうね。
北関東と北海道でどのようなビジネスが生じるのか
西のほうは博多どころか鹿児島まで延びているのに、北のほうは函館止まりとか片手落ちですね。せいぜい大都会札幌までは伸ばすべきです。
東京以外は、新幹線より飛行機が便利、ということがなおさら成立する。大阪でも名古屋でも九州でも、飛行機なら直行だし、はるかに短時間で格安だ。
なお、北海道新幹線の乗車率は、2割ちょっと。空気を運んでいるばかり。もともと必要性がほとんどない。
→ http://j.mp/2368DbV
北海道新幹線(青森以北)は赤字で経営がガタガタのJR北海道が運営主体。
運営主体の経営難はメンテ不足・不良による事故が想定されます。路線の片手落ち対策で無理やり作ったらメンテ不足で事故を起こした。ってのは避けるべき内容と思います。
本文に書いてあるんだから、本文を読んでからコメントしてね。あなた、タイトルしか読んでいないでしょ? あるいは、前項を読んでいないでしょ?
もういっぺん言うと、「他人の金を使うから」ですよ。換言すれば、泥棒みたいなことをするから。
「無駄じゃない、必要だ、有益だ」と思うのなら、自分の金でやるべし。コストの9割を他人に負担させるのでは、泥棒同然だ。
自分の金でやる分には、誰も反対しません。人の金を盗むことが批判されています。わかった?
「無駄じゃない、必要だ、有益だ」なんてことは、論点になっていないのだよ。
1) 事業費は膨れる可能性が高い
引用は「30年度末の開業を目指す新函館北斗−札幌間(約211キロ)には北陸新幹線並みの約1兆6700億円が必要。 」とある。しかし公共事業は当初予算の2倍ほどに膨れ上がる傾向が強い。だから廃止すべき事業。
2) 需要創造が期待できない(管理人さん意見と同調)
管理人さんによって当該地域における都市間の人の移動需要が少ないことが指摘されている。
そもそも新幹線とは、既存路線が飽和傾向にあり、短時間大量輸送が必要である地域に設けるものである。そうでない地域に新幹線を設ける必要はない。
3) 他に回すべき使途がある。
先の1兆6700億円は少子化対策や大学の授業料など福祉や教育にまわした方が建設的な使い方だ。
4) JR北海道による事故の憂慮(既出)
労使が無茶苦茶で、きちんと路線の点検もできない会社が新幹線を運営するなんて夢物語も甚だしい。
そんなとこかな。
それでも
もうこのブログには来ません。さようなら。
逆でしょ。札幌や北海道の人のためになるために金を投じろ、と言っています。本項ではもともと「新千歳空港との間に新幹線を建設せよ」と提言しました。訂正後は「在来線の高速特急」という提言。
前項では、「航空機の運賃の補助金」という提言。
これを実行すれば、航空機を利用する年間 1000万人の需要が2割ぐらい増える効果が見込めて、200万人の需要創出効果となります。(以上は東京からの分ですが、東京以外からの分も含めれば、もっと多くなりそうだ。)
これは、新幹線による需要創出効果が200万人であること(http://j.mp/236uN1c)と同様の数値です。
というわけで、私の提案の通りにすれば、はるかに少ない金額で、新幹線と同等以上の効果を札幌・北海道の人にもたらします。
特に、函館以東の人にとっては、2030年までは新幹線の効果がないので、高齢者にとっては待ちきれないでしょう。「そんなに遅くできても寿命がもたないよ」と。
北海道の人のためになるようにするには、北海道の航空機に補助金を投入するべきです。その方が新幹線よりもコスト的にはるかに安上がりで、かつ、同等以上にありがたい。しかも、2030年まで待つ必要もなく、今すぐ実効性が上がります。
北海道の人のためを思えばこそ、私の提言が役立ちます。単に「新幹線を建設せよ」という古い発想では、金が無駄に消えてしまうだけで、国民も北海道の人もともに不幸になります。喜ぶのは利権関係者だけ。
あなたは利権関係者に洗脳されているだけなんですよ。「これで得しますよ」と誘導されて、実際は損をする。その陰で、利権関係者が「しめしめ」と大喜び。「国民をだますのは簡単だな。目の前に餌をぶら下げれば、すぐに飛びつく」と、してやったり。
──
あとね。北海道新幹線(札幌までの延伸分)は、2030年までの、いつどの時点で建設中止になるかわかったものではない。どの時点であっても、建設中止にした方が得なのだから、完成前に建設中止になる可能性は十分にある。(自民党政権が続いて無駄を続ける保証はない。) さらには、完成後も、いつどの時点で廃線になる可能性も十分にある。慢性赤字なのだから、完成後のどの時点であっても廃線にした方が得になる。(赤字垂れ流しがなくなるから。)
というわけで、いつ廃線になってもおかしくないのだから、こんなものに期待するべきではありません。できるかどうかもわからないし。
そもそも、北海道の交通手段は、鉄道ではありません。自動車と航空機です。実際、現時点では鉄道の輸送シェアはたったの 2.9% にすぎません。(関東 - 北海道間)→ http://j.mp/236uN1c
政府の試算では、この比率が 2.9% から48% に急上昇すると見込んでいますが、東京・札幌間が 5時間・3万円もかかる新幹線を利用する人がそんなに増えるはずがないでしょう。飛行機なら2時間・1万円で済むのだから。
北海道のためを思うのであれば、たいていの人が使う航空機の利便性を増すことが大切です。鉄道マニアぐらいしか使わない新幹線を整備しても、北海道の人はちっとも嬉しくありません。喜ぶのは鉄道マニアぐらい。
コンピューターエンジニアって,こんな近視眼な馬鹿ばかりなの?と思いたくなるほど,何も見えてない見ようとしない,見えることで判断しようとする。
この件は国交省鉄道局やJRに一任してればいいじゃないですか。いくら喚いても1mmも決定事項が動くわけでないしね。