産後に夫婦仲が悪くなることがある。
・ 妻が夫を(精神的に)愛さなくなる
・ 妻が夫と(肉体的に)愛しあえなくなる
というものだ。
このような問題は、「産後クライシス」と呼ばれる。
→ 「産後クライシス」の原因と回避策
ここには、次のような事例が示されている。
・ 「しゃべるのも苦痛」と夫の帰宅前に就寝
・ 「求めてくる夫が性欲の塊のように思える」
これは、夫から見れば、「妻は別人になってしまった」というふうに感じられるし、「(精神的にも肉体的にも)愛しあえないのであれば、結婚を維持する理由がないな」「離婚するしかないな」というふうに思い込みがちだ。
一方で、妻は妻で、理解してくれない夫に不満たらたらだ。
このように、「夫は、妻が悪いと思う」「妻は、夫が悪いと思う」という状況だ。双方がこうなのだから、離婚になることも多い。上記ページには、次の話もある。
・ 子供が2歳になると夫は半数、妻は3人に2人が相手への愛情を感じなくなる(調査結果)
・ 子供が0〜2歳のうちに離婚する夫婦が多いという調査結果も
・ 一度愛情が冷めると、20年を超えても関係が戻らない夫婦も多い
──
私は男なので、「これは妻が悪い」と思っていましたね。少なくとも「夫の方はまったく悪くない。落ち度がない」と思っていましたね。
しかし、ある情報を知って、自分が間違っていたことを理解した。私はたいていのことはよく知っているか、単に素人であるか、どちらかであると思っていたが、この件に関しては、完全に認識ミスであったと白状するしかない。私は愚かであった。阿呆であった。間抜けであった。なぜか? 大切なことについて、まったく無知であったからだ。
では、大切なこととは何か?
──
朝日新聞・週末版 be 青色版 2015-09-19 に、産後ケアを扱う NPO のことが紹介されている。そこに書いてあることは、目からウロコだった。
いろいろと書いてあるが、それを私が一言でまとめれば、こうだ。
「産後の女性は、ひどい病気状態(病人状態)だ。特に精神的には欝病みたいな感じだ」
女性というものは、新しい生命を誕生させるために、体の全力を使う。そのせいで、自分は犠牲になって、脱殻みたいになりがちなのだ。記事には「病気」「病人」とは書いていないが、私が読んだところでは、いかにも「病気」「病人」状態だ。
記事から抜き出してみよう。
・ 妊娠中から頭がぼーっとして、なぜかうまくしゃべれなくなってしまった (同意多数)
・ 出産でダメージを受けた体のままでの、休みない授乳に睡眠不足。
・ ダンスに打ち込み、体力に自信はあった。なのに出産後、トイレに行くのも辛い自分に驚いた。
・ 国外にいるパートナーと連絡を取る気力も湧かず、破局。
・ 24時間乳児の世話で休めない。
・ 産後の体は養生が必要なのを、みんな知らない。
・ 宅配便が来ても出られない。
・ ご飯も作れないから食べるものにも困った。
男性としては、こういうのは、なかなか理解しにくいだろう。そこで私が一言で示せば、こうだ。
「風邪を引いて、40度の高熱を出して寝込んでいる状態」
これがほとんど同じ状態だろう。で、そういう状態が、何カ月も続くわけだ。
そういうふうに病気状態の妻に夫が忍び寄って、「エッチしよう」なんて言うんだから、妻としては、「病気のときに助けてくれるどころか、私の体を利用する気か?」と思って、呆れて果てるのも当然というものだ。
ともあれ、この朝日の記事を読んで、私は大いに反省した。私はまったく無知であった。阿呆であった。
そこで、同類の阿呆である男性諸氏のために、ここで情報を記しておくことにしたわけだ。 (^^);
( ※ 「おれを馬鹿の巻き添えにするな! 馬鹿はおまえだけだろ!」と言われそうだが。 (^^); )
[ 付記 ]
上記の NPO 法人では、「産後エクササイズ」というものを推奨している。エクササイズ(エアロビクスなど)をすることで、肉体の健康を取り戻そう、というものだ。また、同様の女性が集まることで、精神的な回復を図る、という狙いもあるようだ。
ただ、よく考えると、こういうのは、同じ仲間が集まって、適当に公民館か何かでやっても良さそうな気がする。場所があれば、の話だが。
上記 NPO のサイトでは、1レッスン3,000円 とのことだから、別に法外な料金ではない。ただ、数回のレッスンだけだということだから、継続的にやるには、やはり、仲間が集まれる場所があった方がいいだろう。
ま、場所がなければないで、公園でやる、という手もあるけどね。産後女性のコミュニティみたいなのがあると、いざというときのためにも便利だし、いろいろと良さそうだが。
ネット時代だから、こういうコミュニティを作れるように情報はできないのかな?
(ま、採算には乗らないだろうが。……でも、子供服会社とか、乳児用品会社とか、そういうところがスポンサーになっても良さそうだ。)
【 関連書籍 】
→ Amazon 産後うつ (書籍一覧)
産後、つらくなったら読む本

ただ、私には遅すぎた知識ゆえ、なにかの折に使ってみます。
「愛とは、与え合う事だ」(有形、無形を問わず)
いみじくも、当ブログで管理人様がおっしゃってました。唯一の解決策だと思いますが。
参考までに・・・・ホルモンに女性は一生を支配されます。
→ http://30sman.com/hubby/fathermemo/childcare-tired.html
体験したあとで、この人は自分自身が産後うつ(つまり病気)になってしまったそうだ。ミイラ取りがミイラになるような。
→ http://30sman.com/hubby/fathermemo/mens-utsu.html
冗談みたいに聞こえるが、きわめて深刻な話。