AO入試の合格者については、「AO合格者」である旨を、きちんと明示するべきだ。 ──
AO入試には問題があるが、すぐには廃止することはできまい。それどころか、現状では拡大の方向にある。
とすれば、とりあえずは、表示だけでもきちんと表示することにしたい。つまり、AO入試の合格者については、「AO合格者」である旨を、きちんと明示するべきだ。
このことについて、反対者はいないはずだ。
@ AO入試の推進者ならば、「AO入試はすばらしい」と思っているのであるから、「すばらしい制度の合格者」を表示することに、異を立てるはずがない。合格者は誇りを持って、「自分はAO入試の合格者です」と表示すればいい。
A AO入試の批判者ならば、「AO入試はひどい」と思っているのであるから、「ひどい制度の合格者」を表示することに、異を立てるはずがない。合格者が表示を厭がるとしても、「自分はAO入試の合格者です」と強制的に表示させればいい。つまり、「AO入試の合格者については、卒業証書にAO入試合格者であることを明示すること」と義務づければいい。(成績証明書も同様。)
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あとは、世間がどう受け取るかだ。
(1) 「AO入試の合格者は意欲があって素晴らしい」と思う企業があれば、AO入試の合格者をどんそん採用すればいい。
(2) 「AO入試の合格者は学力不足の粗悪品だ」と思う企業があれば、AO入試の合格者を採用しないようにすればいい。
いずれにせよ、世間は、「AO入試であるか否か」を知って、正しく対処できる。これで問題ないはずだ。
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ところが現状は、違う。
「AO入試の合格者と一般入試の合格者を区別しない」
というふうになっている。
これはいわば、「AO入試の合格者を、一般入試の合格者であるように、偽装する」ということだ。偽装。嘘つき。インチキ。だましている。
こういう「偽装」こそ問題だろう。しかも、これは、大学自体がやっている偽装だ。
先の小学四年生の騒動では、大学生が小学四年生であるように偽装した。この程度のことで世間は大騒ぎした。
しかし、どうせなら、大学が堂々とやっている偽装の方を、問題視するべきだろう。そして、この偽装をやめさせることが大事である。そのことが、つまりは、「 AO入試の合格者については、その旨を明示する」ということだ。
( ※ 比喩的に言えば、イミテーションのダイヤについては、「イミテーションである」というふうに明示するべきだ、ということ。)
[ 付記 ]
この問題は、次の構図を取る。
・ AO入試の合格者は、合格できて得をする。
・ AO入試の大学は、合格者数を減らすことで、偏差値ランキングを上げて、優秀な大学に見せかける。
・ 学生も大学も、自分を過度に優秀に偽装する。
・ その一方で、一般入学者は、入学しにくくなり、割を食う。
・ 粗悪品の卒業生を雇用した企業も、損をする。
要するに、「AO入試の合格者と大学とが偽装によって利益を得て、その一方で、一般入試の学生や、社会(企業)がだまされて割を食う、という形だ。
AO入試であることを明示しないというのは、偽装を通じて社会的に詐欺を働いている、というのに等しい。
2014年11月27日
過去ログ

はい,日本のAO入試は,いわゆる「推薦入試」と同じく,通常の入学試験による合格者数を絞って競争倍率を上げることで「見かけの偏差値ランキングを上げることだけが目的」と言い切っても過言ではない状態になっています.本来は「ペーパーテストでは測れない人物・能力を見る」のが建前だったはずなのに....
うちの大学も,実際,そうなっているのが実態かなぁ.稀に「面白い学生」が入ってくることもあるようですが.
少し旧いですが,このへんとか参考になるでしょうか.
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/452?page=4
ただ,企業側もアホではないので,最近はそれなりに自衛が進んでもいるようです.
それに倣って、学士の学位については、一般入試は甲、推薦入試は乙、AO入試は丙と表記すればいいかと。
ついでに、学籍番号や成績証明書にも、甲乙丙の表記をしておけば、企業採用担当にも役立つでしょう。