というのは、朝ドラの「マッサン」の本日分を見て、ツイッターの反応が興味深かったからだ。
主人公のマッサンが、会社をクビになって、無職となり、家賃も払えない状況になっている。それでも「武士は食わねど高楊枝」なんてほざいている。
これを見て、ツイッターでは「マッサンのクズぶりがひどい」という声がすごく出た。
しかし、この反応を見て、私は違和感を覚えた。
「なぜマッサンを『クズ』『ダメ男』呼ばわりするのか? 男が無職で無能であっても、妻が働いて稼げばいいのだから、無職で無収入であってもいいはずだ」
そうですよね? 男性に養ってもらっている女性は多いのだから、男性が女性に養ってもらってもいいはずだ。だから、無職で無収入だとしても、そのくらいのことでいちいち「クズ」と批判しなくてもよさそうなものだが。
ま、マッサンは、妻が「働きに出ます」と言ってもそれを否定している、という問題はある。とはいえ、「本心では妻が心配だと思っているということを伝えられない不器用なマッサン」というふうな解説も放送されていた。だったら、妻が働くのに反対することも、特に悪くもなさそうだ。
また、「武士は食わねど高楊枝」なんてほざいているのも、食事中に食べながら言っているのだし、自分でそのことに気づいてバツが悪くなる……ふうになったのだから、この場面は、冗談交じりのコメディだろう。まともに受け取るのも馬鹿馬鹿しい。
ともあれ、以上のような番組と、それへの反応から、私は次のように思った。
「自立する女性、というのを口にする人が多いが、実際には、夫の収入を当てにする、というのを原則とする女性が多い。夫が無収入になったら夫を支えて上げよう、と思うような女性は、とても少ない。たいていの女性は、本音では、夫の経済力に依存したがっているのだ。本当の意味で自立しようという女性は、あまりいないのだ」
──
ま、「あまりいない」とはいえ、いることはいる。たとえば、どこかの小説家は、売れない時台には妻の稼ぎで生活して、その後に売れるようになったら、自分の稼ぎで暮らすようになった、と述べている。
また、ネット上で有名な女性起業家でも、夫はほとんど無職みたいな人(ダンサー)である例もあるし、たいして所得のない平凡なサラリーマンである例もある。こういう例では、女性が自立して、夫を支えていることになる。たいしたものだ。これなら真に自立していると言える。
しかし、そういう種類の女性は、ごくわずかだ。たいていの女性は、口では自立を唱えていても、本心では、「自分以上の稼ぎをもつことが必要」と思っているものだ。これじゃ、本当の自立じゃないよね。
女性の自立を阻んでるのは、自分自身の《 内なる声 》なのかもしれない。
《 自立した女性 》
[ 余談 ]
マッサンはあまりにもひどい「クズ」「ダメ男」だが、それはどうしてか? 以下、理由を示す。(ネタバレ注意!)
ネ タ バ レ
このドラマの脚本家は非常に優れていて、ストーリーを寝るのがとてもうまい。特に、話を大逆転させるのがうまい。「予想をさせて、予想を裏切る形で、大逆転」という形だ。「意表を突く」形で、意外性をもたらし、同時に、感動をもたらす。
例1。
エリーが「優子さんと仲良しになりたい」
→ 優子がエリーをいびりまくる。 (大逆転)
→ 優子がエリーと仲良くなる。 (大逆転)
例2。
ウィスキー製造を認められない。 (悲観)
→ 土下座して株式総会を開催してもらう。(大逆転)
例3。
本物の原酒で株主を説得できそう。 (希望)
→ 原酒に飲み慣れず、説得に大失敗。 (大逆転)
→ 料理との組み合わせで大成功。 (再逆転)
例4。
株主は好意的な雰囲気で成功か? (希望)
→ 株主による否決。会社はクビ。 (大逆転)
とにかくまあ、ストーリーは「大逆転」が基本だ。二人が「別れる」と見せかけて、「深く結びつく」となったりすることもある。
以上の基本からすれば、今回の流れも予想が付く。
「どうしようもない無職のダメ男」
というのが週の冒頭に来たのであれば、週の最後にはその正反対になるはずだ。つまり、今週の最後には、こうなるはずだ。
「マッサンは大出世する。ウイスキー製造の工場長みたいな待遇となり、給料は世間の百倍をもらえる」
これはまあ、間違いのないところだ。(史実ではそうなっているのだから当然だ。)
とすれば、こういう結末があるからこそ、週の冒頭では「どうしようもない無職のダメ男」と見せかけるわけだ。
つまり、ストーリーの都合で、月曜日の分では「どうしようもない無職のダメ男」になっているだけのことだ。こうして、最初の疑問へ回答が出たことになる。
Q マッサンはあまりにもひどい「クズ」「ダメ男」だが、それはどうしてか?
A あとで大出世して高給取りになるので、それと対比的にするために、週の最初では無職のクズ男にしておいた。ストーリーの都合であるにすぎない。
※ ネタバレ、ごめんなさい。 m(__)m

タイムスタンプは 下記 ↓
私の知る、稼ぎの良い女性のかなりの割合はそう考えてます。
ただ、主婦(主夫)能力は(もちろん例外はありますが)女性の方が圧倒的に高いのが現実なので、実現が難しい。
あと、女性から見て魅力的だけど稼ぎが少ないか無く、それでいて主夫能力の高い人って、めちゃくちゃレアで、いても大抵は詐欺師の類です(なので、それはある意味仕事ができる人です)。
男性を養う気が無くても、一人で子供を育てる気持ちがある人は、自立した女性を目指しているといっていいんじゃないかと、私は思います。
そんな人はそれなりにいます。
もっとも、自立を目指したくない女性がほとんど、ということについてはその通りと思います。
さすがのなんどーさんも、バカにつけるクスリはないのでしょうか
不景気をなんとかする手だてはないんでしょうか
泉の波立ち の、本日分(日付は 2014/11/07 )の箇所に記しています。
→ http://www005.upp.so-net.ne.jp/greentree/koizumi/main.htm
アベノミクスという言葉にごまかされて、いまの不景気および一部の好景気報道が、時間軸と独立したものと考えてしまいました。