STAP細胞の臨床応用が求められている。
「まずは猿で中枢神経の治療(脊髄損傷の治療)」
というのが、ハーバード大でやっていることだ。(既報)
しかし、この方法が成功しても、人間に適用されるには、まだまだ何年もかかる。また、市場規模も、あまりにも小さい。脊髄損傷の患者の数は、世界的に見ても、たいした量ではないからだ。
一方、「ハゲを直してくれ」という要望もある。
→ 「STAP細胞 ハゲ」 - Google 検索
要望は多いが、「無理だ」という見解もある。
「もともとハゲの体質だから、遺伝子を変えない限り、無理」
しかし、この見解は、次の理由で打破できる。
(1) 若ハゲならば遺伝が理由だが、加齢によるハゲならば若い細胞の移植で済む。
(2) 若ハゲの場合も、遺伝子の注入という遺伝子治療をすれば、ハゲを治療できるようになる。
特に前者は、自分の細胞を使って、自分の組織を自分に移植するだけだから、かなり実現性が高い。
実際、頭皮の移植による植毛は、すでに実現している。ルーニーが有名だ。
→ ルーニーが2度目の植毛
ここで、頭皮の培養ができればいいのだが、それはまだ実現していない。近く実現する見込みらしいが。
→ アデランスが開発を進めている毛髪培養
ここで、STAP細胞を使えば、周囲にある毛髪の細胞と混じりあうことで、うまく毛髪の細胞を作ることもできそうだ。
ただ、STAP細胞は本質的には、胎児の状態で使うものだから、そううまく行くとは限らない。
とはいえ、表皮というのは、胎児の形成における最終期において出現するものなので、安全性が高いし、再生するのも容易だろうと見込める。
さまざまな再生医療のうちでも、「頭皮の再生」というのは、最もハードルが低い分野だと思える。「中枢神経の再生」とか、「臓器の再生」とかは、かなり難しい点もあるだろうが、それに比べると、「頭皮の再生」というのは、難易度が低いだろう。
細胞の形成という点では、肝細胞や神経細胞に比べて、毛根の毛母細胞はいくらか形成が難しそうだが、それでも、「STAP細胞から最終的な細胞に成長させる」という点では、大差はなさそうだ。(ホルモンの注入だけで済みそうだ。)
ま、現実には、ハードルはいくらか高いかもしれないが。
ただ、それとは別に、「市場規模の大きさ」という果実がある。ハゲの治療の市場規模は、ものすごく大きいはずだ。現在は、植毛とか、カツラとか、そんなものが使われているので、不満足に感じて、使わない人が多いのだろう。しかし、「真にハゲそのものが治療される」となったら、その治療を受けたいと思う人も多いはずだ。
「STAP細胞で金儲けを狙うのなら、ハゲの治療を狙え」
というのが、私の推奨である。
そしてまた、アデランスなどが、この分野に多大な開発資金を投入すれば、それは巡り巡って、STAP細胞の研究開発の進展ももたらすだろう。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
に似た感じで、
「ハゲ治療が進めば、あらゆる再生医療が進展する」
というふうになりそうだ。
ハゲ治療は人類を救うかもしれない。
……というふうに、関係するバイオ各社を、励ましておこう。
[ 付記 ]
ただし……話をひっくり返すようで恐縮だが、この話は今すぐ実現するということはない。
なぜか? 次の壁があるからだ。
「 STAP細胞ができるのは、今のところ、生後 10日までのマウス(および猿?)の細胞だけだからだ」
つまり、ハゲになるような高齢者の細胞を使っても、そこから STAP細胞を作成することはできない。……少なくとも、今のところは。
というわけで、STAP細胞については、「生後 10日間の壁」というものを突破することが何よりも肝要となる。
本項が少しでも意味を持つとしたら、その壁を突破したあとのことだ。
( ※ ただし、この壁を突破することは、たぶん可能だろう。……それが私の予測だ。当たるかどうかは、何とも言えないが。)
( ※ 一方、iPS 細胞ならば、この壁は突破されている。iPS細胞の方が先になるかもね。こっちの方が明るい希望をもてるかもね。光り輝く希望。)
あなたを励ます本。 (あたまがハゲます、ではない。)

ニヤリとできますね。
重箱の隅を突く議論にうんざりしていましたからほっとしました。
”成人の皮膚細胞から毛の生える幹細胞できた、世界初”
だそうで。