この話は、あっけなく結論が出そうに思える。次のように。
「新たに手足を再生させることは可能だが、そのときできた手足は、赤ちゃんの手足である。ゆえに、大人に赤ちゃんの手足がくっついた形になる」
ううむ。それはどうなんでしょうねえ。ま、ないよりマシかもしれないが、期待したものとは大幅に異なる。
ちなみに、乙武さんの場合には、ごく短い手足がすでにある。(指を除いて。)それはそれなりにきちんと機能する。本人が自力で移動することも可能だ。階段を昇ることも可能だ。
なのに、貧弱な「赤ん坊の手足」が新たにできたとしても、現状よりは悪化してしまうかもしれない。
とはいえ、十年以上を掛ければ、赤ん坊の手足は大人の手足と同じぐらいの大きさになりそうだ。とすれば、長期的には、悪くないのかもしれない。
──
一方、別の手段もある。こうだ。
「手足の各部分の細胞ごとに再生してから、それらの細胞を組み合わせて、大きな肉体を再構築する」
これは、ほとんど「人工臓器」というのに近い方法だが、それでも、本人の細胞を使うので、再生医療に含まれる。
「そんなことができるのか?」
という疑問が生じそうだが、すでに米国が研究開発に着手している。
戦争で負傷した兵士の皮膚や筋肉、失った手足までもを幹細胞から修復・再生する ― 米国防総省(Pentagon)は、再生医療技術の研究機関を新設すると発表した。
将来的には戦場に向かう兵士から幹細胞を採取し、負傷した場合は本人の幹細胞を元に再生医療を施す。神経の損傷、筋肉や腱の再生、やけどの治療などが可能で、傷あとも残らないとしている。腕や足など損傷した体の部位を再生回復する技術も研究するという。
新設される Armed Forces Institute of Regenerative Medicine ……
( → 2008年04月18日 AFPbb )
時期的には、6年前の記事だ。結構古い。
現状ではどうかと思って、リンクを見る。
→ Armed Forces Institute of Regenerative Medicine (AFIRM) Homepage
→ Armed Forces Institute of Regenerative Medicine - YouTube
ま、そこそこ頑張っているようだ。
というわけで、ともかく、このような方法で、手足の再生(再構築?)が研究されつつあるわけだ。
そして、このような方法ならば、サイズは自由なので、「赤ちゃんサイズの手足だけ」というような限界はないわけだ。
だけど……
人々が信じているような「手足の再生」というのとは、ちょっと違いますね。あくまで、再生されるのは細胞だけである。その細胞を使って、手足を再構築するのは、人間の工業的な技術である。
ひょっとして、3Dプリンタを使ったりして。
[ 付記 ]
この技術を使うと、丸ごと人間の体ができてしまうかも。
「3Dプリンタを使って、生きた人間である初音ミクを再構築する」
なんてね。げげげ。気持ち悪い。どうせなら、佐々木希や北川景子を再構築する方が……あれれ。オタクのフィギュア趣味みたいで、もっと気持ち悪いかも。 (^^);
[ 余談 ]
「乙武さんの写真なんかを出すのはけしからん!」
と怒り狂う人もいるかもしれないが、写真は彼自身が喜んで出している本の表紙です。怒り狂うぐらいなら、乙武さんの本を買いましょう。そうすれば、彼の収入になる。それで、彼のためになります。
安達祐実 「同情するなら金をくれ」
