バッテリー出火については、前出項目で言及した。
→ B787 のバッテリー出火
そこでは事態は未解明だったが、このたび、新たな事件が二つ起こった。
(1) バッテリーの内部
バッテリーに原因を窺わせる事実が見つかった。
バッテリー内に8個ある電池(セル)のステンレス製のケースで、12カ所に電気火花が飛んだ跡が見つかった。この付近では、ケースに大小10個程度の穴が開いていた。火花で溶けたとみられ、ケースの一部はバッテリーの外箱の部品と溶けてくっついていた。
→ http://www.asahi.com/national/update/0328/TKY201303280001.html
(2) 三菱自動車のバッテリー
(ボーイングのバッテリーを製造した)GSユアサは、三菱の自動車の電池も作っているが、その電池が発火した。
→ http://jp.reuters.com/article/JPauto/idJPTYE92Q04520130327
ボーイングは、この件について、自社とは無関係だという見解を示した。
→ http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKC6N56KLVSC01.html (*)
→ http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91R00A20130228
ただしこれは、額面通りに信じない方がいい。三菱を免責するという意味で言ったのではなく、顧客の不安を抑えるために口先だけで言ったのだと思える。
上記(*)の記事には、次の文句がある。
(ボーイングの)マーク・バーテル氏は「問題のバッテリーは787のバッテリーとは製造プロセスや設計、化学的性質の面で根本的に異なるとわれわれは確信している」と説明した。
しかし、これはピンぼけだ。三菱は次のように説明している。
製造ラインで異物混入などの何らかの問題が生じた可能性があるとみているつまり、設計や構造の問題ではなくて、製造ラインの問題なのだ。それは、品質管理の問題だから、ボーイング向けの電池でも起こった可能性がある。
→ http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL270OD_X20C13A3000000/
──
以上は、最新の報道だ。
ただし、これをもって「出火原因は判明した」とは言えない。重要な容疑者が浮かんだというぐらいの段階であって、真犯人が見つかったと言える段階にはない。
公式ではいまだに「不明」という扱いだ。下記の通り。
「787トラブルの原因解明に至らず、調査は継続へ=運輸安全委員長」
→ http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTJE92Q00X20130327
( ※ 本項は、情報のまとめだけだ。私の見解はない。)
【 関連サイト 】
より詳しい情報を求めたら、次のサイトが見つかった。
→ http://www.aviationwire.jp/archives/17967
一部抜粋しよう。
JTSBによると、バッテリー内のリチウムイオン電池のセル8つのうち、5つでアーク(電気火花)が飛んだ跡が12カ所あり、セルの入ったステンレス製ケースには穴が約10カ所あった。ステンレスは約1400℃で溶けるため、アークによる高熱で穴が開いた可能性があり、バッテリー内部で大電流が発生したとみられる。また、普段は大電流が流れない外箱のアース線が断線していた。
