ホンダが生産を国内から北米に移管する、と発表した。
《 北米でホンダ「輸出超」へ…日本の車メーカー初 》では、このせいで日本全体の空洞化が進むか? ホンダだけを見れば、確かに空洞化が進むように見える。したがって、これを見て、「空洞化だ! 大変だあ!」と騒ぐ人もいるだろう。だが、騒ぐほどのことはない。
ホンダ米国法人は6日、生産工場が進出している米国とカナダ、メキシコの北米3か国から全世界向けの新車輸出台数が、2年以内に日本からの輸入台数を上回る見通しになったと発表した。
北米の生産拠点からの輸出が、日本からの輸入を上回って「輸出超」となるのは、日本の自動車メーカーで初めてという。
歴史的な円高を受けて北米を主要輸出拠点に位置づけ、日本国内の輸出向け生産分を移管するためだ。
( → 2012年12月7日10時18分 読売新聞 )
そもそも、空洞化などは起こっていない。そのことは、日本の輸出入を見ればわかる。
日本の輸出入はほぼ均衡している。短期的には、原発停止で原油や LNG の輸入が増えているが、中長期的には黒字基調にある。その意味で、空洞化などは起こっていない。(空洞化が起こっていれば、大幅な輸入超過になるからだ。)
逆に言えば、こうなる。
「輸出入は原則として、均衡する。輸出が減れば輸入も減る。輸出が増えれば、輸入も増える。逆もまたしかり。従って、輸出を増やしたければ、輸入を増やせばいい」
結論は、こうだ。
「自動車の輸出を増やしたければ、TPP によって農産物の輸入を増やせばいい。そうすれば、円安の効果が生じて、自動的に輸出は増える。農業で職場を失った人々は、都会に出て、輸出産業で働けばいい」
それだけのことだ。
──
もう少し述べよう。工場が閉鎖する例は、ホンダだけに留まらない。実にたくさんある。たいていは地方の工場だ。検索すれば、たくさんヒットする。
→ 「工場 閉鎖」 - Google 検索
このような事例がある中で、それぞれの工場ごとに「閉鎖するな」と考えても、意味がない。どっちみちたくさんの工場が閉鎖するという傾向があるのだから、個別に対処して済む問題ではない。
それらの事例を一括して解決するには、次の方法しかない。
「国全体で総需要を増やす」
それは、次の二つを意味する。
・ 輸出企業のためには、輸出総額を増やすため、輸入総額を増やす。(農産物の開放)
・ 国内企業のためには、景気回復をする。
このように国全体で経済政策の措置を取ることが大切だ。個別企業のレベルで「閉鎖するな」という努力をしても、ほとんど意味がない。
結局、次の二つが王道だ。
・ TPP の推進 (農業から工業へ)
・ 景気回復策 (総需要の拡大)
いずれも私が前から述べているとおり。「泉の波立ち」や「 nando ブログ」を参照。
[ 付記 ]
「輸出入は原則として、均衡する」
というのは、変動相場制の下ではそうなる、ということだ。
ただし、ギリシャでは、これは成立しない。ギリシャはユーロを使っているので、独自通貨をもたず、変動相場制ではないからだ。ギリシャが輸出入を均衡させるには、独自通貨に移行して、変動相場制を採用する必要がある。
【 関連サイト 】
そもそも、空洞化というのは、ちっとも困ったことではない。なぜならそれは、「日本が空っぽになること」という「ドーナツ化」みたいなことを意味するのではなくて、「中央が高くなりすぎているので、高くなりすぎた分だけ、外に出て行くだけことだ」(平坦化があるだけだ)と言えるからだ。
誤:  ̄ → 凹
正: 凸 → ─
その証拠は、円高である。これは日本の輸出力が高いことを意味する。仮に空洞化が起こっているとすれば、輸出力が減少するせいで、円安になっているはずだ。実際には、そうではない。
つまり、自動車産業などの一部では輸出が減っているようだが、そのかわり、他のもの(自動車部品とか、電機部品とか、製造装置とか)は、どんどん輸出が増えている。だから日本是全体の黒字は止まらず、円高も止まらない。
日本が基本的に黒字体質で、円高状況である限りは、「空洞化」などは起こっていないのだ。
この件は、別サイトで述べた。
→ nando ブログ(一覧)
[ 余談1 ]
じゃ、なぜ、一部の企業は倒産して、工場がどんどん閉鎖されるのか? それは、産業構造の変化にすぎない。かつて、繊維産業がどんどん倒産して、電器産業や自動車産業がどんどん伸びた。それと同様のことが起こっているだけだ。ここで「繊維産業の倒産を阻止せよ」などと言いだしたら、産業構造の転換が遅れるで、日本の国力はかえって低下する。
[ 余談2 ]
「それでも失業が出るのが問題だ」
という声もあるだろう。しかしそれは、空洞化が理由ではなくて、日本の不況が理由だ。その根本原因は「内需不足」だ。そもそも、日本の輸出依存度は GDP の 10〜16% (※)にすぎない。ほとんどは内需なのだ。その内需が縮小しているのが問題だ。
「内需の不足を輸出で補おう」
と考えているとしたら、その方針が根本的に間違っている、と言える。そんな方針を各国が取り出したら、「ブロック経済」みたいになって、世界恐慌を招きかねない。かつてそうだったように。
※ 出典:
→ 世界各国の輸出依存度

TPPを 細分化して 話しあわないと なんか変だなぁ
今回の選挙は もう時間が無いけれど 未来に向けて 重要になる選挙ですね。
恐ろしい選挙とも いうべきでしょうか?
消費税増税も TPPも 失業者を 作りますね。原発怖いですね。
第3極といわれる党は票割れするかなぁ。弱い者同士の票が 終結した時〜
政策は 政権を 握らないと できない。
衆議院選挙まで後5日 政治研究会(名前検討中
比例で 1議席 30万票から40万票 今回は それ以上かもしれない と ウェブで 読みました。
国防軍も 恐ろしく 聞こえます。選挙結果は 誰のせい でもない〜
TPPについて苫米地英人さんが「日本人の貯金・医療・行政サービスを民営化するための
トロイの木馬である」という話をされています。
どう思われますか?
http://www.youtube.com/watch?client=mv-google&gl=JP&hl=ja&v=OafKfj5OX2Q&nomobile=1
→ http://nando.seesaa.net/
医療については本サイト内でも記述しています。TPP という語でサイト内検索してください。
TPPで大事なのは、日本ばかりにかかる関税を引き下げることです。自動車だって日本車ばかりに関税がかかって大損だ。そっちをどうしてくれるんだ?
もっと大事なのは、食品の関税を下げることだ。小麦や乳製品やチョコレートの馬鹿高い関税を何とかしてほしいね。関税を下げれば、パンやラーメンやうどんなども大幅に安くなります。また、それで農家が特に困るわけでもない。農家の所得は以前と同様の水準が保証されます。単に無駄が消えるだけ。