東京モーターショーが開幕した。「エコ」をテーマに、バッテリを停電対策に使えることなどを目玉にしている。日産の EV リーフや、トヨタの PHV プリウスなど。読売は、「エコと未来カーで日本復活を」という社説を書いた。
「世界はクルマで変えられる」をテーマに、東京モーターショーが開幕した。今回、目立つのは、実用段階に入った電気自動車(EV)など進化したエコカーである。しかし、このように「エコ」を狙うのは、とんだ見当違いだ。そのことは、前項で詳しく述べたとおり。
量産型EVで先行する日産自動車と三菱自動車は、EVの電池を生活用の電源に使える未来住宅を出展した。
トヨタ自動車は、家庭でも充電可能なプラグインハイブリッド車(PHV)のプリウス……などを展示している。
日産のカルロス・ゴーン社長が「車だけを売る時代は終わった」と述べたのはもっともである。
( → 読売社説 2011-12-04 )
→ EVは災害に強い = 嘘
つまり、「停電のときにバッテリを使えます」と、いくら述べても、そんなことはまったく無意味だ。バッテリは1日で切れてしまう。また、肝心の自動車が動かなくなる。こんなことなら、従来のガソリン車の方が、よほど有益だ。馬鹿高いバッテリに 100万円も払うより、非常用電源を5万円で買う方が、ずっと有益だ。(燃料を補給すればずっと発電するからだ。)
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こんな科学のイロハも理解できないで、「未来のエコカー」なんて宣伝するなんて、自動車会社はあまりにもノータリン過ぎる。それを真に受ける読売みたいな新聞社も、どうしようもない阿呆だ。
もちろん、阿呆なのは読売だけじゃない。朝日だって、同様のことを書いている。
東京モーターショーといえば、もちろんクルマの展示会であるが、住宅メーカーの初出展があった。大手ハウスメーカの積水ハウスは、住宅に太陽光発電機と充電池を設置。ガス発電の家庭用燃料電池(エネファーム)と、日産リーフを組み合わせることで電気利用の効率化や、非常時の電気供給などを行う展示を行った。日経も同様だ。
充電池を持つことで、深夜の安い電力で充電した電気をそれ以外の時間帯に使うことができる。貯めた電気は、災害などの停電時に活用することも可能。電気制御のため停電時には発電できない弱点を持ったエネファームと組み合わせることで、停電時にも発電を行ったり、発電した余剰電力を蓄積することもできる。さらにリーフの充電池と組み合わせることにより、停電時の充電や、太陽光によるリーフの充電といったことも発展が期待できる。
すでに実用化しているのが充電池の設置とエネファームの組み合わせだ。今後、リーフとの連携を検討していくというのが今回の展示内容となる。
( → asahi.com CNETニュース 2011-12-02 )
日産自動車のカルロス・ゴーン社長は「車は単品で売る時代ではなくなった」と話す。日産が提案したのは電気自動車を発電・蓄電装置に見立て太陽光パネルや関連サービスと一体で売る考え方だ。こんなふうに、「太陽光発電と蓄電池」なんてことを狙うのは、とんでもない見当違いな方向だ。
( → 日経 2011-12-04 )
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では、そういう馬鹿げた開発は、どんな意味を持つか? 次の二点だ。
(1) こういう馬鹿げた投資を推進することに補助金を出させて、国の金を盗もうとしていること。例。「蓄電池に 100万円がかかるので、税金で60万円を補助してください」 → こうやって税金を盗んで、自分たちが金儲けしようとする。悪党の発想だ。(特に積水ハウスみたいな住宅会社は悪質だ。事業規模は1軒 600万円にもなるらしいので、1件 400万円ぐらいを盗むつもりのようだ。
(2) こういう馬鹿げたことに熱中するせいで、肝心の本業(自動車開発)がおろそかになる。次の二点で。
・ デザインがひどいまま
・ 技術開発の低迷
この二点は、韓国車に大幅に負けている。
・ 現代自動車はドイツにデザイン開発センターを置いた。 → 前出項目
・ 現代自動車はエンジンの直噴化を、だいたい全車で完了した。(自動車雑誌による。)
日本車はすでに、デザイン・エンジン技術・コストダウンの三点で負けている。いまだに残っているのは、車体技術とブランドぐらいだ。それもいつまで優位を保てるか、わかったものじゃない。(それにしても「車体技術とブランド」というのは、ひところはドイツ車の優位点だった。それだけにすがる日本車は、そのうち韓国車に負けてしまいそうだ。)
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日本車は「エコごっこ」というお遊びにかまけているときじゃない。足元に火が付いているのだ。それも理解できずに、空の方ばかり見ていれば、そのうち、足元から崩れて、こけてしまうだろう。(もしくは炎上か。)
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教訓。
エコとか太陽光発電とか、夢みたいなことばかりを追っていると、肝心の現実が台無しになる。読売社説みたいに「エコと未来カーで日本復活を」なんて考えていては、絶対に駄目だ。むしろ現実の製品を改善することが必要だ。特に、韓国車に比べると、デザインやエンジン技術では負けてしまっているのだから、さっさと追いつく努力をするべきだ。
[ 付記 ]
エンジンの直噴化が必要だということは、私は 2008年から指摘していた。
→ ガソリン直噴
→ ゴルフ・ターボの省燃費
韓国車が急に進化して、日本車以上になったのは、もしかしたら、本サイトの記事を読んで、きちんと努力したからかも。 (^^);
一方、日本の自動車メーカーは、本サイトの記事を読まない( or 読んでも無視した)から、韓国車に負けてしまったのかも。
本サイトの記事から学ばないと、この先もどんどん韓国車に差を付けられるばかりかもね。
今回のモーターショーの各社のデザインを見ると、あまりにもひどいものばかりなので、呆れてしまう。ちっとは韓国車のデザインでも模倣した方がいい。 (^^);
【 関連項目 】
→ EVは災害に強い = 嘘 (前項)
