「直立二足歩行は人類の特徴である」という説が世間に流布している。しかし、これは正しいとは言えない。
直立二足歩行は人類の特徴でない。類人猿もまた直立二足歩行する。……私はそう考える。 ──
類人猿もまた直立二足歩行する。実際、直立二足歩行をする類人猿が過去には存在した。
特に、ラミダス猿人がそうだ。これは、人類の仲間と見なされているが、人類の仲間ではなく、人類直系の類人猿であるにすぎない。……私はそう考える。
──
実はこれは、「人類」という言葉の定義の問題にすぎないかもしれない。「直立二足歩行をするものを「人類」と定義すれば、人類の特徴は「直立二足歩行だ」となる。
ただし、そういうふうに定義した場合は、「人類はチンパンジーよりも頭が悪い」という結論が出てしまう。すると、人類の本質である「高度な脳」という特徴が見失われてしまう。「直立二足歩行という芸ができる猿を人類と呼び、高度な脳をもつ猿をチンパンジーと呼ぶ」という矛盾が生じてしまう。
とにかく、「直立二足歩行」を人類の特徴と見なすことには、無理がある。
──
実を言うと、発想の転換をすると、わかりやすくなる。
「直立二足歩行は、人類だけが獲得した、素晴らしい形質である」
と考えるより、むしろ逆に、
「直立二足歩行は、有利ではなく不利な形質だ」
と考える方がいい。この場合には、次のように解釈する。
「直立二足歩行は、不利な形質だ。しかし、体の大型化にともなって、樹上生活ができなくなったので、やむなく地上に降りた。つまり、直立二足歩行の理由は、体の大型化だ。直立二足歩行は、体の大型化にともなって生じた、付随的な形質にすぎない」
以上は概略のみ。
この話の本体は、次項の最後の [ 余談 ] の箇所に書いてある。そちらを参照。
ただし、いきなり最後の結論部には飛ばずに、最初からきちんと読んでほしい。
2009年10月06日
この記事へのコメント
コメントを書く
過去ログ
