2008年06月05日

◆ 資源危機の解決

 石油と食料の価格が高騰している。しかも、さらに上昇する見込みだ。(中国やインドの需要が急増するので。)
 この問題を解決する方法は、ないのか? 実は、ある。 ──

 価格が高騰しているのは、需給のバランスが崩れかけているからだ。とすれば、そのための解決策は、次のいずれかだ。
  ・ 供給を増やす
  ・ 需要を減らす

 ただし、理屈ではそうわかっていても、具体的にどうすればいいかとなると、なかなか名案が浮かばない。

 ──

 ここで、別方面から考察してみよう。
 先に、燃料電池について考察した。( → 燃料電池車の休眠
 そこでは、こう述べた。
 「根源である水素という資源そのものは、どこから来るのか? それが問題だ。」


 燃料電池車は、それ自体では排ガスを出さない。しかし、燃料電池を利用する過程で、燃料としての水素を製造するために、何らかのエネルギーを使う。その際に、エネルギー源として石油や石炭などを使うのでは、結局、炭酸ガスの発生を抑制できない。炭酸ガスは、
    都会で発生  →   工場で発生
 というふうに、発生の場所を変えるだけだ。炭酸ガスの発生そのものを抑制することはできない。……それが燃料電池車というものだ。

 一方、電気自動車ならば、その問題を解決することが可能だ。エネルギー源として原発を使えばいいからだ。(特に、深夜電力を使えばいい。)
 フランスでは電力の大半が原発でまかなわれており、自国では消費しきれないので、外国に電力を輸出している。(送電線で)
 このように大量の原発電力があれば、それによって自動車を動かすことが可能だ。すると、石油の消費そのものを抑制できるようになる。
 こうして、石油の需要そのものを劇的に減らすことができるようになるから、石油価格の高騰を防ぐことができる。

 しかも、このことは、「バイオエネルギーの需要を減らす」ことにもつながる。それを通じて、「食糧危機」を防止することも可能になる。

 ──

 結論。

 資源危機を回避する方法は、ある。それは、「原発の推進」だ。これと、電気自動車を組み合わせることで、石油の需要を劇的に減らせる。また、バイオエネルギーの需要も減らせる。こうして、石油と食料の双方の高騰を防止できる。

( ※ ただし万事がすべてうまく行く、というほどではない。たとえば、小麦の生産はすぐには回復するとは言えない。とはいえ、エネルギー用の食料の畑が余れば、その畑で小麦を生産することもできるようになる。)
( ※ 原発の推進も、電気自動車の推進も、今すぐ即時的に効果を発するわけではない。上記の方針は、中長期的な方針。)
( ※ なお、「原発を使って水素を製造してから燃料電池車を動かす」という方法もある。しかしこれは、無駄だ。どうせ電力を使うなら、最初から最後まで電力で済ませる方が、ずっと効率的だ。いちいち電力を水素に変換してからまた電力に変えるのでは、いろいろと無駄が生じる。馬鹿げている。)

 ──

 【 警告 】
 「原発なんかイヤだ」
 という声もあるだろうが、その結果が、現在の石油と食料の高騰だ。このままさらに「原発なんかイヤだ」と言っていると、石油や食料はさらに高騰するだろう。十年後には、石油はリッターあたり 500円になっているかもしれないし、小麦は現在の3倍の価格になっているかもしれない。
 だから、そういう事態を防ぐためにも、原発をさっさと増設するべきだ。

( ※ 「原発なんかイヤだ」と思っても、東京の電力の 40%ぐらいは原発に頼っている。「原発なんかイヤだ」というのであれば、電力使用をほぼ半減させるしかない。産業用の電力使用をやめると日本経済がマヒするから、家庭電力を全廃するしかないだろう。「原発なんかイヤだ」と思う人は、明日から電力使用を一切やめてくださいね。自分の家の屋根に太陽電池でもつけましょう。400万円ぐらいかかるでしょうが。……なお、それでも、雨や曇りの日には、電力が全然足りません。また、夜間に照明することはできず、昼間に照明することはできる。昼行灯ですね。   (^^); )



 ※ 以下は、予想される反論への対処。

 [ 注記1 ]
 ここでは、原発の安全性についての問題は、論じていない。それはまた、別の話。「原発の安全性なんか、どうでもいい」と主張しているわけではないので、念のため。
 ただ、「安全性に問題があるから、原発なんか全廃してしまえ」という主張には、反対する。それはベジタリアンの発想に近い。「肉には問題があるから、肉なんか全部やめてしまえ」というふうな。  (^^);

 [ 注記2 ]
 「風力発電太陽光発電もあるぞ」という意見もあるだろうが、それはまた別の話。なぜなら、これらは、あくまで補完的なものであるにすぎないからだ。せいぜい、全電力の1〜2割程度しかまかなえない。
 仮に、もっと多くをまかなうようにしたら、電力の変動が大きくなりすぎて、国家全体がおかしくなる。
 「今日は雲が厚いので、電気はありません」
 「今日は風がないので、電気はありません」
 「台風なので、風車は止めます。電気はありません」
 こんなことになったら、大変だ。

 また、別の問題もある。そもそも狭い日本には風力発電の適地が少ない、ということだ。ドイツは日本よりも広く とほぼ同じぐらいの面積で(ただし平地ならば何倍にもなる)、人口は6割ぐらいでしかない。そんな国の風力発電と比べても、無い物ねだりにしかならない。また、太陽電池にしても、今は少しだから負担が少なくて済むが、国中の電力を太陽電池だけでまかなうようにしたら、とんでもない高額の出費となる。

 現時点で実用可能な策は、原発だけだ。これならば、半世紀以上の実績があるから、かなり安定した技術となっている。
 どうなるとも判明しない燃料電池や太陽電池なんかに頼るわけには行かないのだ。人類の命運をサイコロに委ねるわけには行かない。



 【 関連項目 】

  → 燃料電池車の休眠
  → 太陽電池

  ※ 百年単位の方策としては、次のものもある。
      → 地球緑化計画

  ※ 人口爆発の回避策も、同時に必要だ。
      → アフリカの未来
posted by 管理人 at 17:53 | Comment(3) | エネルギー・環境1 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ドイツは日本よりも面積が小さいです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/germany/data.html

日本は半分以上山なので、「有効利用できる」領域の面積なら
あたっているかもしれませんが。
Posted by at 2008年06月06日 11:22
私も賛成ですね。ところで常温核融合ってどうなっているのだろうか。最近成功した、とか聞いたけれど。
Posted by suda at 2008年06月06日 13:27
常温核融合については、下記項目をごらんください。
  → 常温核融合の真相
http://openblog.meblog.biz/article/72018.html

 項目をリニューアルしました。
 (わかりやすく書き直した、という程度だが。最新の情報への言及もあります。)
Posted by 管理人 at 2008年06月06日 13:43
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