2026年01月08日

◆ ベネズエラとグリーンランド

 トランプ大統領が、ベネズエラ問題を起こしたあとで、グリーンランドを取るつもりらしい。この2件を論じる。

 ──

 ベネズエラ


 ベネズエラ問題を起こした理由は、石油権益の確保だろう。あくまで米国の利権狙いであり、利益を得たいというエゴイズムによる。ジャイアニズムとも言える。(前項で述べたとおり。)
 これに続いてグリーンランドを得ようというのも、同じ主義による。

 これらのことは、突発的にも見えるが、そうではない。ずっと前からわかっていた。
 特に、「ウクライナ支援をやめて、ウクライナの東部をロシアに渡す」という方針を出したときに明白になった。これは次のことを意味する。
 「おまえのを認めるから、おれのも認めろ。おまえが奪うのを認めるから、おれが奪うのも認めろ。おたがい、ぶんどりあいをすればいい。世界を両国で分けあおう」
 だからトランプはプーチンにあれほどにも親しげに語りかけたのだ。「同じ釜のメシを分けあう仲」という感じだ。

 しかし、「強国が弱小国を奪う」というのを容認するわけには行かない。それを容認すると、侵略合戦となる。植民地主義と侵略競争で世界大戦が起こった……という歴史を繰り返すハメになる。では、どうすればいい?

 これについては、前項で述べた。米国の利益確保を許してはならない、ということだ。
 米国企業が利益独占なら、ベネズエラ国民が反発するし、国際社会の理解を得られない。逆に、ベネズエラ国民への利益配分が多ければ、ベネズエラ国民の同意を得られるし、世界の理解も得られる。

 これが原則(あるべき姿)だ。
 しかし現実には、そうなっていない。上の文の続きには、こう記した。
トランプの狙いは前者であり、後者が実現する見通しは薄い。世界は波乱要因となる。

 トランプは利益独占を狙う。ベネズエラ国民への利益配分は薄そうだ。かくてまずい状態になる。困った。どうする?

 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「米国による運営(トランプの狙い)を許さない。かわりに、ベネズエラ政府による課税が妥当である。米国の石油企業が事業をして、利益を得たなら、その利益を分配すればいい。そのためには、利益の接収や強制分配ではなく、課税をすればいい。つまり、国家の課税権を発動するわけだ」

 具体的には、コストを引いた利益を折半するといい。
 (例) コスト6割、利益4割、それを折半して、ベネズエラ政府と会社が2割ずつ。

 グリーンランド


 トランプがグリーンランドを狙うのはなぜか? 
 メルカトル図法では、アメリカ本土ぐらい広大に見えるせいだろう。
  → https://blog.juku-wings.com/wp-content/uploads/2022/04/6af88c7f8a756f20e8c181fa356972e7.png

 これは「トランプの地図理解力が幼稚だから」という皮肉。それはさておき。……

 報道によると、こうある。トランプ大統領の発言。
 「グリーンランドはロシアや中国の船に囲まれている。安全保障のために我々にはグリーンランドが必要だ。デンマークには無理だ」と一方的に主張した。
( → トランプ政権、グリーンランド領有「軍活用も選択肢」 欧州に危機感:朝日新聞

 この理屈は、日本も当てはまる。つまり、こうだ。
 「日本はロシアや中国の船に囲まれている。安全保障のために我々には日本が必要だ。日本人には無理だ」
 こういうふうに一方的に主張して、日本の領土を奪う。

 さて。この場合、日本は 51番目の州になるだろうか?
 仮にそうなったら、1.2億人の人口で、巨大勢力となり、米国を左右できる。ゆえに、それはありえない。
 とすれば、日本は 51番目の州にはならないだろう。住民には、選挙権はない。プエルトリコみたいなものである。昔のパラオもそうだ。ともに2級国民の扱いで、属領となるだけだ。
 これがグリーンランドと日本の将来だ。

 こういうこと(米国による接収)は認めてはならない。だから世界一致の反対が必要だ。欧州が反対するだけでなく、世界一致の反対が必要だ。実際、欧州はすでに反対している。
 《 欧州7カ国、グリーンランド問題「住民が判断」 トランプ氏に反論 》
 独仏英など欧州7カ国の首脳は6日、トランプ米大統領がデンマークの自治領グリーンランドの獲得に改めて意欲を示したことを受け、グリーンランドの問題は「住民らだけが判断するものだ」と反論する共同声明を出した。
( → 日本経済新聞

 ならば日本も、トランプに反対する声明を出すべきだ。
 ところが高市首相は沈黙している。「米国がグリーンランドを取得する」という方針を黙認している。
 それは「米国が日本を取得する」という方針を黙認しているのも同然だ。

 ならば、売国奴だね。それが高市の本性だ。

forsale.jpg


posted by 管理人 at 20:00 | Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今の日本政府は中国ロシア北朝鮮と周辺国全てを敵に回す行動をしてきたので、アメリカに媚びるしか無いんですよ。

Posted by シーサー at 2026年01月08日 21:49
 日本は別に中国にもロシアにも侵略されそうにはない。
 一方、欧州はロシアが目と鼻の先に迫っており、ウクライナに次いで、欧州もまたロシアに侵略されそうだ。しかも米国は「欧州を見捨てる」「NATOを離脱したい」と言い張っている。
 欧州はこんなに危機的でありながら、米国にはきちんと物申す。見上げた精神力だ。媚びるしかない猿とは違うね。
Posted by 管理人 at 2026年01月08日 22:20
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ