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前に次の趣旨で説明した。
「新幹線は優秀だという誤解がある。外国人は、素晴らしいと感嘆するが、新幹線は裏では大赤字を出しているのだ。建設費の3分の2は国や地元の負担額となっており、JRや客が払っている分は3分の1にすぎない」
これは建設費の分だけであり、他に運行経費(人件費・車両償却費)もあるので、必ずしもコスト総額の3分の1というわけではないのだが、建設費の分については3分の1だけである。その分は、おおざっぱには運賃の半分ぐらいだ。それが補助金として税金で負担されている。
ならば、その分を回収するために、大幅課税するといい。現状では、国民負担で新幹線料金が半分ぐらいに値下げされている計算になるが、それでは不合理だからだ。この金を乗客から回収して、その分を国民全体への減税に当てれば、それが最も合理的である。
逆に言えば、現状では国民から余計な税金を取って、その金を新幹線の乗客に与えていることになるが、それは不合理である。
すると国民は文句を言うかもしれない。
「それで減税を受けるのはありがたいが、新幹線に乗る料金が上がるのは痛い。できれば両方がほしい。減税もほしいが、料金値上げも避けたい。そういうふうに、うまい手はないか?」
あるわけないだろ、と思うだろうが、そこは Openブログ。ちゃんと両方をかなえるマジックを提供しよう。

それはこうだ。
「新幹線がなくても、空港があれば困らない。成田空港経由なら、全国各地の空港に安上がりで行ける。東京−大阪間も、現状で 新幹線よりわずかに高い程度である。新幹線が倍額になったとしても、航空機を利用すれば、現状と同程度の価格で済む」
すると批判が来る。
「新幹線の需要を代替できるほど、航空便はないぞ。羽田はすでに満杯だ」
そこで、先の案が出る。
→ 厚木基地返還で新空港: Open ブログ
「厚木基地を返還してもらえばいい。うまくやれば、すぐにも新空港ができる。今ある基地の滑走路をそのまま使えばいいからだ」
具体的に言うと、建設工事は不要だ。管制塔のビルは必要だが、設計込みで、三年ぐらいで済む。返還を確約してもらうとして、その前から先だって設計を始めれば、返還から1〜2年で民生空港になる。これで航空便を大幅増発できるはずだ。
それでも文句が出そうだ。
「厚木基地の分だけでは、新幹線の分はまかなえない。新幹線の量の方が圧倒的に多い」
それはそうだ。しかし別に、新幹線を全廃するわけじゃない。「高くても新幹線に乗りたい。飛行機は怖いからイヤだ」という客は多い。だから、新幹線の客の3分の1ぐらいが厚木に流れればいい。また、羽田発着の国際便の一部を厚木に移転することで、羽田から発着する国内便も増やせる。
いずれにせよ、新幹線から航空便に乗客を移すことで、交通の流れを最適化することができる。新幹線頼りの現状は、高コストであり、明らかに間違っている。国家の交通の分配を、全面的に変更するべきだ。(モーダルシフトみたいだ。)
現状では、新幹線重視で、ここに大量の補助金を払っている。これは間違いだ。すでに払った補助金を、きちんと返済してもらおう。それが「大幅課税」だ。
※ 厚木基地の話で述べたが、地方向けの新幹線を航空便 LCC にすると、料金は5分の1ぐらいに大幅減となる。激安だ。今でも成田便で使える。
