国民体育大会が「国体」だったように、国民スポーツ大会が「国スポ」となったが、これはおかしい。「スポーツ」という語を日本語だと勘違いしているからだ。
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「国スポ」という語は、「呼びにくい」と不評だ。では、どうしてそうなのか? そこには音韻的な理由がある。
日本語ならば、単語の冒頭2字を取っていい。「たいいく」の冒頭2字である「たい」と後半2字である「いく」に分離して、「たい」だけを取っていい。
では、スポーツも同様にできるか? 「スポーツ」の冒頭2字である「スポ」と後半2字である「ーツ」に分離できるか? もちろん、できない。ゆえに、「国スポ」という表現は成立しない。
では、何が成立するか? 「国スポー」ならば成立する。これならば発音もしやすい。あるいはせめて「スポット」「スポック」ならば(英語ふうに)発音しやすい。
一方、「国スポ」なんて、全然ダメだ。日本語と英語がチャンポンになっている。「国スポ」と命名した人は、言語学の知識が欠落しており、頭がスポイルされている。せめて「スポたい」か「スポーたい」にするべきだった。(正式名称:日本スポーツ大会)
10月13日は、スポーツの日です。
体育の日を改めた。しかし学校の「体育」は改められない。中途半端だね。
2025年10月13日
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