自動運転バスをベンチャー企業が開発することは原理的に不可能である。
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前項の記事を書いたあとで、どうにも腑に落ちない感じがしていた。ベンチャー企業が自動運転バスを開発していると思ったのだが、どう考えても、そんなことができるはずがない。前項でも記したが、
「トヨタやホンダのような(時価総額が兆円規模の)大企業と比べると、吹けば飛ぶようなちっぽけな会社だ」
ということがあるので、対抗は不可能なのだ。つまり、
「自動運転バスをベンチャー企業が開発することは原理的に不可能である」
という結論が得られる。
ここから、次の推定が得られる。
「この自動運転バスは、自社製品ではない。自社で開発した自動運転バスを使っているのではなく、海外にある別会社の開発した自動運転バスを、転用しているだけだろう」
我が物顔で威張っているが、実は他人のフンドシを使って、自分のものだというフリをしているわけだ。
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そう推定して、確認をしたところ、まさしくそうだと判明した。前項で示した BOLDLY という会社は、自動運転システムのソフトウェアを担当しているが、自動運転システムそのものを開発しているのではなく、管理システムを担当しているだけであるそうだ。
実際に自動運転バスを開発するのは、世界中の各社(自動運転バスの開発会社:トヨタなどの巨大会社を含む)である。それを購入した事業者(今回は自治体)が、多数のバスを所有して、通信しながら管理する。その通信しながら管理するシステムを担当するのが BOLDLY という会社だ。
つまり、この会社は自動運転バスを開発していない。したがって、自治体がここで自動運転バスを運行して実証試験に貢献しても、それはほとんど何の意味もない。日本でいくらか実証走行をしても、それがフランスのバス製造会社に貢献することはほとんどない。単にカモになって金を貢ぐだけだ。最終的な製品実現に貢献する効果はほとんど皆無なのだ。
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このことは、AIとの会話で判明した。下記ページにある。
→ https://gemini.google.com/share/d813ab38eaf1
この文書は、長くて要領を得ないので、Perplexity に要約してもらった。次のようになる。
BOLDLYの自動運転バスは、単なる自動運転車両の導入にとどまらず、独自開発の運行管理システム「Dispatcher」を中心とした高度な運行・管理体制を構築している点が最大の特徴です。このシステムは、車内外のカメラ映像や車両情報をリアルタイムで遠隔監視し、必要に応じて遠隔操作や緊急対応も可能にします。また、多様なメーカーの自動運転車両と連携できる柔軟性を持ち、地域のニーズや環境に合わせた最適な車両選定を実現しています。
BOLDLYは自動運転バス車両そのものを開発しているわけではなく、世界中の自動運転車両メーカー(例えばフランスのNAVYAやエストニアのAuve Tech、中国のBYD、日本の日野自動車など)の車両を選定・導入し、日本の法規や地域ニーズに合わせて調整しています。そのうえで、運行管理、3Dマップ作成、ルート設定、実証実験、人材育成、地域との連携など、自動運転サービスの社会実装に必要な一連のプロセスを包括的に支援しています。
こうしたBOLDLYのビジネスモデルは、特定の車両メーカーに縛られず、地域や用途に応じて最適な車両を選定できる柔軟性と、運行管理に特化した技術力を両立させています。これにより、迅速な社会実装と地域交通の課題解決を目指しています。
北海道上士幌町の事例では、バス開発はNAVYA(ナビヤ)社が担い、BOLDLYが運行管理システムを提供し、事業主体は上士幌町が務めています。出資は上士幌町、国(経済産業省・国土交通省)、BOLDLY(ソフトバンクグループ)、そして地域交通事業者である上士幌タクシーが担い、各主体が連携して事業を推進しています。
このように、BOLDLYは自社の運行管理システムと導入支援を軸に、他社製の自動運転バスを活用しつつ、地域や国、企業が一体となった持続可能な交通サービスの実現に貢献しているのです。
※ 肝心の核心はそこに記していないので、私が記しておいた。本項の解説で。
[ 付記 ]
さらに新たな情報を得た。上士幌町のような貧しい自治体が自腹で金を出せるはずがないので、どうやって資金をひねり出したのか、調べてみた。その結果は? 「国の補助金が 100% 」である。
→ https://g.co/gemini/share/f515ce75bdbe
つまり、全額を他人のフンドシでまかなっている。国の金でまかなっているということは、あなたや私の払った税金を奪われているということだ。こんな無駄な事業(空気を運ぶだけの事業)に、あなたや私の払った税金を奪われているのだ。だが、私たちたちの金を勝手に浪費しないでほしいね。
「どうせ無駄なことをやるなら、自分の金でやれ。他人の金を当てにするな。泥棒野郎」
と言いたいところだ。