2025年06月03日

◆ 前3項目の解説 (補足)

 前3項目はたがいに関連するので、解説する。経済成長とマネーの話。

  ※ 補足的な話なので、読まなくてもいいです。(裏事情を教える解説。知りたくなければ、知らなくてもいい。)

 ──

 順序は前後するが、最初に考えたのは、三つのうちで最後の「囲い込み」だ。この歴史問題についていろいろと考察していくうちに、「囲い込みの本質は資本の蓄積だ」という考えにたどり着いた。その思考過程を記したのが、前項(リンク)だ。
  → 英国史の「囲い込み」とは : nando ブログ

 さて。その結論にたどり着くと、次の疑問が浮かぶ。
 「資本の蓄積なら、現代日本にもある。だが現代日本では、金があっても成長は実現しない。それはなぜか?」

 この疑問を掲げて、回答を出したのが、前々々項だ。そこでは、「金はあっても、総需要がないせいだ」と理由を示して、「その原因は労働分配率の低下だ」と示した。
 → 投資減の経済の異常さ: Open ブログ

 つまり、足りないのは、供給側の金ではなく、需要側の金だったのである。なのに、供給側の金が余っていると自慢しても、何の意味もないわけだ。
 ところが、政府や日銀は、供給側の金ばかりを増やそうとする。なぜそんな本末転倒なことをするのか? それは彼らが真実に気づいていないからだ。真実とは? 「通常の経済原理が成立しない」「市場原理による均衡(神の見えざる手)が成立しない」ということだ。その状況は「合成の誤謬」と呼べる。これが問題の本質だ。そう示したのが、前々項だ。
  → 低成長は「合成の誤謬」: Open ブログ

 現状では正しくは利上げするべきだ。この件は前に記したとおり。
  → 日銀の経済政策(AIと論争): Open ブログ

 なのに実際には、日銀は利下げをする。正解とは逆効果の方策ばかりを取る。患者を救おうとして、出血を止める処置を取るべきときに、メスで患者を切り裂いて、逆に出血をどんどん増やしてしまう。……そういうヤブ医者みたいなことをしている。それが、日銀だ。
 ではなぜ、日銀はそんな馬鹿げたことをするのか? 前に記したのは、「日銀は悪意があるからだ」ということだった。(上記)

 しかし、よく考えると、そうではない。日銀は、悪意があるというよりは、あまりにも愚かすぎるのだ。そしてまた、現実に対して盲目であるのだ。
 私は上記項目でこう述べた。
 日銀が痴呆老人であるから(あなたの主張通りに)日銀は責任を免除されるか、あなたの主張が間違っているか、二者択一である。

 ChatGPT は、「日銀が痴呆老人であることはない」と判断した。だが、前3項の話を見ると、「日銀は痴呆老人も同然だ」と見なすのが妥当であるようだ。なぜか? 彼らは現実を見る目をふさがれているからである。それというのも、「合成の誤謬」という原理を理解できないからだ。換言すれば、「市場原理」「神の見えざる手」という概念を信奉しているからだ。
 その点で言えば、宗教を信じる信徒と同然だと言える。当然、宗教に従って、間違いを犯す。

 ※ 現代の金融政策を執り行っている人の大部分は、マネタリストである。そこでは「マネーの調整で経済を操作できる」という発想をする。それは古典派経済学の一派であり、需給ギャップの存在を認めるケインズ経済学とはまったく異なる流派である。

 ※ ケインズ経済学はとても難しいので、「市場原理」「神の見えざる手」だけを信じて済ませている古典派経済学者には、真実は理解できないのである。そこで真相を解明したのが、前々項(合成の誤謬)だ。

 ※ この問題は、とても難しいので、日銀には理解できないようだ。だが、ChatGPT くんは頭がいいので、ちゃんと理解できる。その議論を示したのが、先の項目だ。
  → 日銀の経済政策(AIと論争): Open ブログ
 
posted by 管理人 at 21:00 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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