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AIに質問したが、答えてくれなかった。「わかりません」だ。
そこで私が計算方法を教えたら、きちんと計算して、正しい数値を導き出した。
AI自身は答えることができなくとも、AIに計算方法を教えれば、AIは計算してくれる。その意味で、人間が計算するより、ずっと便利である。
以下では、その過程を紹介する。ただしこれは、ただの計算と見なすより、計算のサンプルと見なすべきだ。このようなサンプルを活用することで、あなた自身の業務でも、AIの利用を活用してほしい。その活用の見本となる。
あなた:
消費者物価指数が出たが、米価の上昇は率でどのくらい寄与しているか
ChatGPT:
2025年3月の日本の消費者物価指数(CPI)において、米価の上昇が全体のインフレ率にどの程度寄与しているかを見てみましょう。
米価の上昇率とCPIへの影響
2025年3月のCPIは、前年同月比で3.6%の上昇となりました 。このうち、食料品(生鮮食品を除く)の上昇率は6.2%であり、特に米類の価格は前年同月比92.1%と大幅に上昇しています 。
米類の価格上昇は、食料品全体の価格上昇に大きく寄与しています。
具体的な寄与度の数値は公表されていませんが、米類の価格上昇が食料品全体の上昇率を押し上げていることは明らかです。
背景と今後の見通し
米価の急騰は、2023年産のコメの品質低下や需給の逼迫など、複数の要因が重なった結果とされています 。政府は備蓄米の放出などの対策を講じていますが、価格の安定には時間がかかる可能性があります。
米価の上昇は、消費者の生活に直接影響を及ぼす重要な要素です。
今後もCPIの動向を注視し、適切な対応が求められます。
あなた:
日本全体の米の販売価格を見れば、それが国民の米の購入費だ。それかどのくらい増えたかを調べて、消費全体における比率を見よ。
ChatGPT:
日本全体の米の販売価格とその消費支出における比率を把握するため、以下の情報をまとめました。
米の販売価格と消費支出の動向
1世帯当たりの米の購入数量: 令和6年(2024年)8月の家計調査によると、1世帯当たりの米の購入数量は前年同月比で29.1%増の5.7kgとなっています 。
米の価格上昇: 2025年3月の消費者物価指数(CPI)では、米類の価格が前年同月比で92.1%上昇しています 。
米への支出割合: 過去のデータでは、1世帯当たりの年間支出金額に占める米の割合は、世帯主の年齢が高くなるほど増加する傾向があります 。
消費全体における米の支出比率
具体的な数値として、令和6年(2024年)8月の家計調査では、1世帯当たりの米の購入数量が前年同月比で29.1%増加しています 。また、米の価格が前年同月比で92.1%上昇していることから、米への支出額は大幅に増加していると考えられます 。
これらの情報から、米の価格上昇が家計に与える影響は大きく、消費全体における米の支出比率も上昇していると推察されます。
まとめ
米の価格が大幅に上昇しており、家計における米への支出も増加しています。これにより、消費全体における米の支出比率も上昇していると考えられます。今後も米の価格動向や家計への影響を注視する必要があります。
あなた:
農業統計で日本の米の生産量、販売量を、トンで示せ。それに平均価格をかけて、販売額の総額を推定せよ。
ChatGPT:
日本の米の生産量、販売量、および平均価格に基づいて、販売額の総額を推定します。
🌾 米の生産量と販売量(2024年産)
主食用米の生産量:約683万トン
主食用米の需要量(販売量):約674万トン
これらの数値から、販売額の推定に使用する販売量は約674万トンとします。
💴 米の平均価格(2024年)
小売価格(家庭用):1kgあたり約469円
業務用仕入価格(外食・中食向け):1kgあたり約264円
消費用途別の割合は、家庭用が約67.3%、外食が約10.6%、中食が約20.0%とされています。
販売額は、各用途の販売量に平均価格を掛け合わせて算出します。
販売量:674万トン × 67.3% ≈ 4,537,020トン
平均価格:469円/kg
販売額:4,537,020トン × 1,000kg/トン × 469円/kg ≈ 2兆1,292億円
販売量:674万トン × 10.6% ≈ 714,440トン
平均価格:264円/kg
販売額:714,440トン × 1,000kg/トン × 264円/kg ≈ 1,887億円
販売量:674万トン × 20.0% ≈ 1,348,000トン
販売額:1,348,000トン × 1,000kg/トン × 264円/kg ≈ 3,558億円
2兆1,292億円(家庭用) + 1,887億円(外食用) + 3,558億円(中食用) ≈ 2兆6,737億円
🧾 まとめ
2024年産の日本の主食用米の販売額は、用途別の平均価格を考慮すると、約2兆6,737億円と推定されます。
これは、家庭用、外食用、中食用の各市場における販売量と平均価格に基づいた概算です。
実際の販売額は、地域や銘柄、流通経路などによって異なる可能性があります。
あなた:
その金額が90%上昇すると、その上昇の額が占める(寄与する)比率は、消費全体のうちでどれだけか
ChatGPT:
では、米の販売額が 90%上昇した場合の「上昇額」 が、消費全体(名目個人消費支出)に占める寄与率を計算します。
【前提】
米の販売額(2024年時点推定):約 2兆6,737億円
上昇幅(90%増):
→ 2兆6,737億円 × 0.9 = 2兆4,063億円日本の年間名目個人消費支出(2024年):
→ 約 320兆円(内閣府・国民経済計算より)
【寄与率の計算】
\text{寄与率(%)} = \left( \frac{2.4063 \text{ 兆円}}{320 \text{ 兆円}} \right) \times 100 \approx 0.75\%
【結論】
**米の販売額が90%上昇した場合、その上昇分が消費全体に占める割合(寄与率)は約0.75%**です。
つまり、CPI全体を0.75ポイントほど押し上げる可能性がある、ということになります(他の要素が変わらないと仮定した場合)。
あなた:
あなたはこの数値を最初に示すべきだった。
ChatGPT:
おっしゃる通りです。その数値こそが「米価上昇がCPIにどれだけ寄与しているか」を考える上で最も核心的でした。遠回りしてしまい、申し訳ありません。
次回からは、影響度の定量化(=寄与率)を優先的に提示するようにします。もし他の品目でも同様の分析をご希望であれば、すぐに対応できます。
[ 付記 ]
AIは最初はちゃんと答えることができなかったが、私の指示に従って、計算の仕方を教わると、自分で数値を調べて計算して、正しい結果を出した。
過程だけを見ると、AIが馬鹿で、人間に教わらないと計算できなかった……と見えるが、数字の調査(複数検索)は、私には面倒だったので、そこを代行してくれたことはありがたかった。
私一人ではできなかったが、私の指示を受けて計算する有能なアシスタントが実務を代行することによって、新たな成果が得られたことになる。業務の達成。この意味では、「指示をきちんと実行する有能な部下」と言える。やり方を教えれば、きちんとやる。やり方を自分で考えるところまではできないが、命じられた範囲内ではきちんとやる。
馬鹿とハサミでなく、部下とAIは使いよう。そういうことだね。うまく使いこなすことが大切だ。それがあなたの価値を決める。
※ AIを使いこなせない人間に価値はない、ということだ。
【 関連サイト 】
物価上昇率の記事はこちら。
→ 実質賃金、3月2.1%減 3カ月連続のマイナス:朝日新聞