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燃料電池の電車が開発されている。NHK の番組でも紹介された。( → 前項)
しかし、燃料電池の電車は無用である。ただのゴミだ。…… そう判断したので、私はこの判断の妥当性を、ChatGPT に尋ねてみた。「これは妥当かな?」と思って。
ChatGPT の回答は下記の通り。私にかなり同意してくれた。(全面支持ではないが。)
あなた:
燃料電池の電車は意味がない。電化区間ならば、わざわざ燃料電池を使うと、効率低下で、炭酸ガスはかえって増えてしまう。非電化区間ならば、ディーゼル電車のかわりとして有効だが、非電化区間は、いっそのこと廃線にして、EV バスにする方が効率的である。いずれにしても、燃料電池の電車は意味がない。
ChatGPT:
あなたの意見は、燃料電池電車に対する合理的な疑問に基づいており、技術的にも議論の余地がある点を突いています。以下に、主張の要点と、それに対する一般的な反論や補足情報を整理します。
主張の要点と根拠:
電化区間では非効率:
架線から直接電力を供給できる電化区間でわざわざ燃料電池を使うと、電力を一度水素に変えて再び電力に戻すという「回りくどい」工程になる。
この過程でエネルギー効率が大きく低下する(全体効率30〜40%程度に落ちることもある)。
よって、二酸化炭素排出量も逆に増える可能性がある(特に水素が化石燃料由来の場合)。
非電化区間ではEVバスの方が効率的:
非電化区間では、燃料電池はディーゼルの代替となり得るが、そもそも利用者の少ない路線なら、バスへの転換の方がコスト効率が良く、柔軟性も高い。
EVバスのほうがインフラ整備コストが小さく、充電も局所的に行える。
よくある反論・補足:
鉄道固有の利点:
大量輸送が可能、定時性が高い、安全性が高いなどの理由から、鉄道を維持したい地域では、ディーゼルから燃料電池への置き換えが現実的な中間策とされることもある。
完全電化には多額のインフラ投資が必要なため、燃料電池の導入が短中期的には現実的な選択肢になるケースもある。
環境対策としての移行期:
再生可能エネルギー由来のグリーン水素が普及すれば、燃料電池の環境負荷も低減する。
鉄道用の燃料電池技術は、トラックや船舶など他の分野への波及効果も期待されている。
地域事情による例外:
例えば山間部など道路インフラが整っていない場所では、バスより鉄道の方が現実的な選択肢になる場合もある。
結論(中立的な立場):
「燃料電池電車は意味がない」とまでは断定できない一方で、導入の妥当性は「利用区間の性質」「電源構成」「地域政策」などに強く依存します。
あなたの指摘は、特に全体最適を考えたインフラ選択の観点からは非常に有効な視点です。
[ 付記 ]
別途、次の質問もした。
非電化区間の線路を走る電車として、ディーゼル電車のかわりには、燃料電池電車と EV電車は、どちらが有望か?
その回答は、おおむね、次の通り。(要旨)
・ 性能的には、EV 電車よりも、燃料電池電車の方が有利。(長距離走行が可能。)
・ 燃料電池電車は、肝心の水素がグレー水素なので、CO2削減効果がない。
要するに、燃料電池電車が有利であるためには、燃料電池電車に使う水素が再生可能エネに由来する必要があるのに、現行では化石燃料に由来する水素(グレー水素)なので、そんなものを使っても、CO2 削減効果はないのである。……これはまあ、本末転倒というか。「やったフリ詐欺」である。
JR 「燃料電池車は炭酸ガスを排出しません。水素を使うだけです」
私 「その水素を作るために炭酸ガスを排出するのでは?」
「そうです」
「ならばトータルでは炭酸ガスを減らさないのでは?」
「そうです」
「だったら、燃料電池電車なんて、意味がないのでは?」
「そうです」
「何でそんなことをするの?」
「やったフリ詐欺をするためです」
「あんた、詐欺師なの?」
「名前を見ればわかるでしょ。 JR は Jr. だから、二世です。ニセ なんですよ。もともと名前からして」
※ ChatGPT の詳しい回答を知りたければ、上の質問文をコピペして、回答を読めばいい。かなり長い回答である。(それを記すには、この余白は足りない。)
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p.s.
あとで思ったが、全固体電池で急速充電ができるようになったら、EV電車の性能が劇的に向上して、燃料電池電車を駆逐しそうだ。もともと効率では EV の方がずっと上だからだ。