2025年03月31日

◆ 関税 25%で株価急落

 自動車関税 25% の方針を出したあと、米国では株価が急落している。

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 この件については、私は最初から予想していた。
  → 米国の自動車関税 25%: Open ブログ
 最大の被害者は、客である。客は 25% の関税を払うので、大幅増税で、大損する。これは所得減と同じ効果がある。その分、景気が冷えて、不況に向かう。日本の自動車産業への影響はさほど大きくないが、米国の景気冷却の効果はとても大きいだろう。「日本円にして15兆円余りの関税収入が得られる」ということは、その分だけの増税効果が生じるということだからだ。

 その結果、翌日からは景気悪化の懸念から、株価がどんどん下がった。
  → NYダウ、700ドル超下落 インフレ再燃や景気悪化の懸念広がる:朝日新聞

 あおりを受けて、日本でも株価が急落した。
  → 東証1502円安、7カ月半ぶり安値 トランプ関税のインフレ懸念:朝日新聞

 週末の休みを挟んで、状況はどうなるか注目されたが、結果は予想取りで、「さらに悪化」である。月曜日の開始時の株価は、いっそう悪化している。(日本時間で日曜日 23時30分の数値)
  → NYダウ:指数情報・推移 - Yahoo!ファイナンス

 ※ ただし、いったん急落したあとで、前週の数値に戻りつつあるようでもある。時間で変化している。
 ※ しかしまあ、楽観できるわけでもなさそうだ。全体的には、下落基調が続いている。

 ──

 なお、こういうふうに株価が急落していることは、まずそうに見えるが、実は、好ましいことである。大幅に景気が悪化すれば、トランプは一挙に方針を大転換して、「関税 25%をやめる」と言い出しそうだ。
 これまでも、トランプが方針を急転回させることは、何度もあった。関税についても、一挙に引っ込めることは十分にあり得そうだ。
 そうなるためには、各国の報復関税と、NY 株価の下落が、ともに必要だろう。

posted by 管理人 at 23:43 | Comment(1) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
日本で反米の意思表示をしようにも、そもそも米国製品がないので手の出しようがありません。テスラなんてもともと手も足も出ません。せいぜいハンバーガーショップやコーヒーチェーンに行かないくらいか。そう考えるとトランプは意外によく考えて関税戦略を進めているのかなと思います。あ!このブログのスポンサーを忘れていた。
Posted by ひまなので at 2025年04月01日 16:30
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