・ 大型軍用輸送機 C17 の中古品を購入
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半ステルス機
ステルス機が高価格なのは、ボディそのものよりも、磁性塗料が効果だからだ。出撃のたびに塗り直しが必要で、維持費が非常に高価である。そこで、磁性塗料を使わない半ステルス機という概念がある。
Feloの回答
磁性塗料を使用しない半ステルス機についての情報は、主にレーダー吸収材料(RAM)やステルス技術に関連しています。以下に、磁性塗料を使用しない半ステルス機の特性や技術について説明します。
半ステルス機の特性
レーダー反射の低減:半ステルス機は、完全なステルス機とは異なり、レーダーに対する反射を完全に排除することはできませんが、特定の設計や材料を用いることで、レーダーの検出を難しくすることができます。これには、形状や表面のテクスチャーが重要な役割を果たします。
非磁性材料の使用:磁性塗料を使用しない場合、非金属の複合材料や特殊なコーティングが利用されることがあります。これにより、レーダー波を吸収または散乱させることが可能です。例えば、誘電体複合材料は、レーダーに対して透明性が高く、反射を減少させる特性があります。
形状の工夫:半ステルス機は、レーダー波を散乱させるために、鋭角的な形状や多面体のデザインを採用することが一般的です。これにより、レーダー波が一方向に反射するのを防ぎ、検出されにくくなります。
技術的アプローチ
レーダー吸収材料(RAM):磁性塗料の代わりに、特定の周波数のレーダー波を吸収するための材料が使用されます。これには、炭素系の非磁性材料や特殊なコーティングが含まれ、これらはレーダー波を熱に変換することができます。
表面処理技術:表面に施される特殊なコーティングやテクスチャーは、レーダー波の吸収や散乱を助けます。これにより、機体の外観がレーダーに対して低観測性を持つようになります。
結論
磁性塗料を使用しない半ステルス機は、非金属材料や特殊な形状設計を通じてレーダーの検出を抑える技術を活用しています。これにより、完全なステルス性は持たないものの、敵のレーダーからの発見を難しくすることが可能です。
※ 半ステルス機という概念は、前項の「T-4 後継機」に適用される。高価なステルス機能を除いて低コスト化するが、ステルス機能は半分ぐらいを備えている、というものだ。コスパがいい。
C17 購入という案
石破首相がトランプを喜ばせようとして、「大型軍用輸送機 C17 を購入する」という案を告げたが、失笑を買っているそうだ。すでに生産中止になっているし、中古品もない。およそ非現実的だ。
石破茂首相が2月の日米首脳会談で、米国製の大型輸送機C17の機種名を挙げ、トランプ米大統領に日本には同機を購入する意欲があると伝えていたことが分かった。
複数の政府関係者が明らかにした。首相は会談でC17の名前に言及し、購入が可能かどうか打診。トランプ氏は提案を歓迎する姿勢を示したという。
ただ、C17はボーイング社がすでに製造を中止。新たな機体をつくるには製造ライン再開など多額の費用がかかるため、自衛隊の導入の場合、中古品を購入することになる。
首相は中古機の購入を想定しているとみられるが、「米国は運用中のC17を手放すつもりはなく、中古での購入も難しい」(防衛省幹部)との見方もある。
( → 首相、米国製輸送機の機種名示し購入意欲 日米会談でトランプ氏に [石破政権]:朝日新聞 )
首相はしきりにこだわっているが、実現性はないも同然であるようだ。
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一方、常識的な案(代案)では、どうなるか?
(1) C130J
どうせ買うなら、現在も生産している C130J を購入する方が現実的だ。自衛隊でもすでに購入計画があるそうだ。それを実施した方がいい。C17 の中古を米軍から購入しても、西側全体の機数は増えないが、C130J を新規購入すれば、西側全体の機数は増える。また、機数も 20機ぐらい購入すれば、金額的な効果も出る。(オーストラリアは 20機を購入した。)
(2) C-2
C130J よりも高性能で高価格の機種がある。カワサキ C-2 だ。輸送力は2倍ぐらいで、コストは3倍ぐらいだ。コスパは若干劣るが、国産という点が圧倒的な強みだ。そもそも、国産機を使う目的で国産したのだから、購入するなら国産機を使うのが道理だろう。また、性能的にも上回っているのだから、購入するのが筋だ。(コストはかかるが。)
※ C-2 は型式証明を取れないので、海外輸出はできない。その分、国産機数を増やす必要がある。
(3) 中古は無意味
そもそも中古品を購入しても、トランプはちっとも嬉しくない。それで米国の生産が増えるわけではないからだ。工場が稼働するわけでもないし、ボーイングの売上げが増えるわけでもない。何も経済効果はない。
相手が喜ばないことを恩着せがましくやって、勝手に得意がる。独りよがりも極まれり。
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以上の点からして、C130J や C-2 を購入するのが筋だ。それが自衛隊内でも共通意見になっている。
なのに、石破首相は(すでに生産中止になったが、かつて大好きだったが)C17 にこだわる。ノスタルジー。
首相は「一般論として、輸送機は遠くまで行ければ行けるほどいいし、多くの物が積めれば積めるほどいいということは常識。これから先、緊迫する安全保障環境で自衛隊の機動展開、住民の適切な避難のために輸送力の強化が必要だ」と述べた。
防衛省はC17の導入を検討したが、機体が巨大で一部の基地で離着陸できないなどとして見送った経緯がある。
( → 石破首相「積めれば積めるほどいい」 大型輸送機C17導入報道巡り、滑走路延長も示唆 - 産経 )
先の朝日記事には、こうある。
防衛省幹部によると、首相は防衛庁長官当時からC17の導入に強いこだわりをもち、……(中略)
防衛省幹部は2月の日米首脳会談前に、首相にこうした懸念をたびたび説明してきたが、首相の意欲は変わらなかったという。ある防衛相経験者は「頑固な石破首相の趣味の世界の話」と冷ややかな見方を示す。
石破首相は、素人である自分の判断を優先して、玄人の「ダメ」という判断を却下する。生半可な軍事オタクが、素人判断で決断して、有能な部下の判断を覆す。……これは、トップとしては最悪の判断力だ。まるで日産の社長だ。
こんなトップがいると、日本全体が日産のように没落するしかない。
【 追記 】
石破首相は、生産中止になってどこにもない C17 を欲しがる。現実にはありもしないものを求めている。「ないものねだり」に近い。だが、「ないとわかっていて求める」のではなく、「ないものをあると妄想して求めている」という点で、せん妄の患者と同様である。
せん妄の患者は、麻酔後のせん妄があったが、石破首相は、麻酔もしないのに妄想を抱いている。ひどいね。石破首相は「日産の社長」どころか、「せん妄の患者よりもひどい」と言える。狂人並みだ。