2025年03月06日

◆ トランプとウクライナ .3

 ( 前項 の続き )
 トランプは当てにならないので、トランプなしで済ませる方法を考える。

 ──

 基本的な話は、前々項と前項で示したとおり。いったん話を完結した上で、補足的な話を付け足す。

 【 注1 】 金なし

 前項では「米国に鉱物資源を与える」という方針を示した。これによってトランプの方針を破綻させることができる。トランプは赤っ恥を掻く。
 ただし、それでトランプが改心する保証はない。トランプに赤っ恥を掻かせることはできても、トランプは金を出さないままとなりそうだ。米国が鉱物資源をもらっても、トランプはなおかつ「ウクライナに金を出さない」と言い張りそうだ。
 そうすると、世界中から非難されそうだが、それでも厚顔無恥のトランプは、蛙の顔にションベンで、平然としているだろう。
 では、どうすればいい? 

 実は、無理に金を出させることはできない。金を出したくない相手に無理やり金を出させることはできない。そもそも、そんなことをするのは、よろしくない。それは詐欺師の仕事だ。本サイトは詐欺師じゃない。詐欺師みたいなことはしない。
 とにかく、米国が金を出したくないなら、強引に金を出させることはできない。
 しかし、米国が金を出さないと、ウクライナが敗北しそうだ。それはまずい。
 では、どうすればいい? 

 【 注2 】 一時停戦

 米国が金を出さないとなると、戦い続けることはできない。ならば、戦い続けることとは別の解決策を取ればいい。そのための方策はあるか? ある。それは、一時停戦だ。つまり、決着を付けずに保留するということだ。
 具体的にはこうだ。
 「トランプが金を出したくないのなら、トランプの任期中だけ、状況を保留とする。その間、一時停戦とする。トランプの任期は、2025年1月から2029年1月までだ。その間、一時停戦を続ける。その後にどうするかは、トランプのあとの次期大統領が決めればいい」
 その間、どうするか? ウクライナのロシア支配を認めればいい。ロシアはウクライナ支持を続けることができる。しかも、ウクライナの攻勢を受けないから、戦費の出費が不要だ。現在の異常な戦時経済をやめて、元の幸福な平和状態に戻れる。そのことで状況が大幅に改善する。
 こうすれば、ロシアもウクライナもともにハッピーとなる。また、「ウクライナ領をロシアに渡して停戦する」というトランプ大統領の方針が成立するので、トランプ大統領の顔も立つ。
 こうして4年間の一時停戦が実現する。トランプ大統領も任期中の出費がないので、「損得計算では損しないで済んだ。莫大な軍事支出をカットできた」と大喜びする。

 【 注3 】 停戦の条件

 では、このような一時停戦は、実現するか? 実現しない。なぜなら、米国が「軍事援助停止」という方針を示しているからだ。現状ならば、米国が軍事援助を停止するので、ウクライナは敗北するしかない。つまり、ウクライナの全面敗北である。それが約束されているのに、ロシアが停戦を受け入れるはずがない。だから、一時停戦という案はあっても、その案は実現するはずがないのだ。

 ただしそれは、トランプの「軍事援助停止」という現状が前提となっているからである。この場合にはウクライナが敗北するので、一時停戦は実現しない。
 そこで、その状況を逆転させる。ウクライナが敗北するという見込みを解消して、逆に、ロシアが敗北するという見込みを成立させる。……こうすれば、ロシアは否応なしに、一時停戦を受け入れるしかない。仮に受け入れなければ、ロシアが敗北するのだから、一時停戦を受け入れるしかないのだ。
 では、それにはどうすればいいか? その方針はこうだ。
 「欧州軍と日本軍が協力して、航空戦力を投入する。これでロシア軍を撃破する」
 具体的には、以下で示そう。

 【 注4 】 欧州軍

 欧州が戦力を投入する。特に、航空戦力を投入する。
 現状でロシアが優勢なのは、旧式兵器(砲弾)の生産ではロシアが圧倒的に優勢だからだ。これらはたいして技術も必要ない。そこでロシアは新規に弾薬工場を設置して、以前の10倍の規模で弾薬を大量生産している。これには西側諸国がまとまっても対抗できない。ロシアはたいして経済規模の大きな国ではないのだが、弾薬生産だけは西側を圧倒しているのだ。(西側は弾薬なんていうものをもともと重視していないので、ハナから大量生産するつもりがない。)
 欧米が重視しているのは、旧式の弾薬ではなく、航空戦力だ。現在の戦争は航空戦力が勝敗を決する。だから欧米は戦力を航空機に集中している。そこで、その航空勢力を実際に投入すればいいのだ。
 実はロシアはすでに戦車のほとんどすべてが壊滅状態にある。戦闘機も防空網で撃墜されて、かなり減っているようだ。ほとんど残っていないようだ。この状態では、ロシアの航空部門も地上兵器部門もほとんど何もない。あるのは歩兵部隊と砲台だけだ。
   ( ※ 残存機数はコメント欄を参照 )

 そこで欧州各国は航空爆撃機を投入すればいい。これによってロシア軍を圧倒できる。

 投入する場所は、ウクライナ東部だ。ここを爆撃するのならば、別に、ロシアに文句を言われる筋合いはない。いくら攻撃しても、ロシアを侵略したことにはならない。だから、爆撃しても、何も問題はない。(ウクライナ政府の承認を得るだけでいい。)
 機種はどうか? 現行の航空機は、昔の大型爆撃機ではなく、小型の戦闘爆撃機(兼用機)だ。F-35 やタイフーンなど。とはいえ、それらの機体には焼夷弾を搭載することもできる。
 そこで、これらの戦闘爆撃機を投入して、ウクライナ東部を爆撃すればいい。戦闘爆撃機から焼夷弾を落とす。特に、歩兵のいる建物を破壊して、歩兵の居場所をなくす。(これは夏よりも冬に有効なので、半年後の秋に開始するといい。)

 誘導兵器はどうか? 誘導爆弾を使うのは、たしかに有効だが、ロシアの戦車はすでに(ドローンで攻撃されて)壊滅状態だから、欧州の爆撃機が誘導爆弾を使う必要はない。
 ドローンの届かない奥地でなら、爆撃機による誘導爆弾も有効だろう。特に、補給線ではピンポイントでこ激して、補給線を遮断することが重要。ロシア領からの幹線を遮断するといいだろう。また、武器弾薬庫を破壊するのもいいだろう。
     ※ ロシア領内の航空基地を爆撃するのも有効だ。勝手に侵入して空爆するのは問題だが、ウクライナ領内に侵攻したロシア機に限って、そのあとを追跡してから、帰投した戦闘機の頭上から空爆するのなら、問題あるまい。一連の戦闘活動の続きだからだ。攻撃したなら攻撃されるのは当然なのである。一方的に攻撃されるのとは違う。


 【 注5 】 日本軍

 日本も協力するといい。欧州が航空機で軍事戦力を投入するのと同時に、協調する形で、日本も武力行使する。同時侵攻をすることで、攻撃がいっそう効果的となる。
 そこで疑問が出るだろう。「日本が武力行使するのは、憲法の制限でできないだろ?」と。
 たしかにそうだ。そいつは困った。しかし、大丈夫。
 憲法の制約はあるが、自衛権は憲法の枠外なのだ。自衛のための武力行使は、憲法の規定にかかわらず、認められる。そこで日本は、自衛権を発動する形で、武力行使すればいい。
 具体的には、北方領土だ。ここは日本の領土内である。だから、ここで武力行使しても、自衛権の範囲として許容されるのだ。
 なお、このような形で自衛権を行使した場合、ロシアはサハリンのガスパイプラインを停止させると予想される。そこで「サハリンも占拠するぞ」と通告しておけばいい。「もしロシアがガスを停止した場合には、日本は自衛権の発動で、サハリンを占拠する」と。
 もしロシアがパイプラインを停止しなければ、サハリンには侵攻しないでおく。もしロシアがパイプラインを停止したら、それに乗じて、サハリンをすべて占拠する。
 実は、これは、国際法上で問題がない。なぜなら、国際法上では、南樺太はもともと日本のものであるからだ。実は、「ソ連と平和条約を結んだら、日本は南樺太と千島列島をソ連に引き渡す」と約束したが、実際にはソ連(ロシア)との平和条約は結ばれていない。それゆえ、南樺太と千島列島は日本のものなのだ。
 実は、サンフランシスコ条約では、日本は南樺太と千島列島の領有権を放棄したが、ソ連はサンフランシスコ条約には参加していない。だから、ソ連は南樺太と千島列島の領有権を主張できる立場にはない。だから、ここで日本が南樺太と千島列島を占拠しても、文句を言われる筋合いはないのだ。
 詳細は下記。
  → ウクライナ戦争 13(つづき): Open ブログ

 ※ なお、日本軍が攻撃すると確約するが、現実には攻撃することにはならない。ロシア極東軍は(戦力のすべてをウクライナに送ったので)すでに兵力を持たないからだ。現実には武力対決はありえない。戦えばロシア軍は武器もないので全滅するしかない。それほど愚かではないので、戦う前にロシア軍は白旗をあげる。かくて戦闘にはならずに、一方的に日本軍の勝利となる。
 ※ 日本軍は、駐留するとしても、PKO軍の駐留という形になる。侵略ではない。将来的には退去することを確約する。このことで、ロシア人による抵抗を抑止する。

 【 注6 】 ウクライナ兵

 さらに、ウクライナ兵で挙兵するという案もある。
 ウクライナ人の市民が武装して、自衛隊の基地で訓練を受けたあとで、武装蜂起して、挙兵する。日本軍では進出できない場所(ウラジオストクやハバロフスクなど)にも侵攻する。
 そんなことができるのか? できる。ロシアの極東軍には、もはや戦車はないからだ。すべての戦車はすでにウクライナに送られてしまったので、極東には戦車は残っていない。武器弾薬もろくに残っていない。
 そこで、機関銃ぐらいがあれば、ロシアの極東地方を制圧できる。機関銃ならば、武器市場で容易に調達できる。カラシニコフがそうだ。これは自動小銃である。AK-47の発射速度は約600発/分だ。これで制圧できる。
 ウクライナ人をロシアの極東部に送り、さらに、シベリア全土に送る。ウクライナ人によるシベリア支配だ。日本人でなくウクライナ人による支配だ。地方政府をウクライナ人の支配下に置くことで、実現する。

 以上で、戦わずして勝利ということが実現する。ロシアのシベリア全土を、支配下に置くことができる。最終的には、シベリアを独立させて、「自由ロシア」というような民主主義国家を設立させて、モスクワから離断させる。
 このことを確約して、シベリアにいるロシア系住民の賛同を得る。

 ──

 ただし以上は、現実には実行しない。「ロシアが拒否すれば実行するぞ」という確約をするだけで、現実には実行しない。
 現実に起こるのは、「ロシアが一時停戦を受け入れる」ということだけだ。ただし、ロシアが一時停戦を受け入れないこともあるので、その場合には「攻撃を実行するぞ」というふうにブラフをかける。
 これはあくまでブラフなので、現実には実行しない。つまり、現実には日本軍がロシアに侵攻することはない。「侵攻するぞ」とブラフをかけるだけだ。
 
 ※ 「ブラフだと見透かされたら、効果がないだろ」と心配する人もいるだろうが、大丈夫。ブラフだと相手が思ったら、まさしく侵攻すればいいのだ。「ただのブラフだと思わせておいて、ロシアを油断させてから、一挙にロシア全土を支配してやる」と吹聴しておけばいい。……これで もはや、ロシアは青ざめるしかない。何しろロシアの極東軍には、もはや戦車も航空機も残っていないせいで、竹槍で戦うしかないからだ。その場合には、玉砕するしかない。



 [ 付記 ]
 本項内では、ロシアの勢力分析がいろいろと記してある。これらの情報は、AIを主体に、あちこちで得た情報に基づく。私が勝手に作り上げた情報ではない。出典はちゃんとある。気になる人は、その記述を切り抜いて、自分で調べるといいだろう。探せば情報は見つかるはずだ。

posted by 管理人 at 23:33 | Comment(3) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ロシアの現在の主力攻撃手段は砲台ではなく滑空爆弾です。
なので砲台を爆撃すればよいというのは間違っています。
爆撃に出た航空機が対空ミサイルの餌食になります。

滑空爆弾はコストが安く撃墜困難で攻撃力が高い。
これを大量に投射するのが現在のロシアの主力戦法です。
滑空爆弾がゲームチェンジャーになりました。

ではそのロシアの航空機を撃墜すればよいとなりますが、
空対空戦になると航空機の数と地対空ミサイルの数が勝負を分けます。
そのためウクライナが圧倒的に不利なのです。
滑空爆弾で叩いた後に機甲部隊が進軍してきます。

大量の航空機でロシアの空軍を叩けば滑空爆弾の脅威はかなり減りますが、
地対空ミサイルが大量にあるので味方の航空機も相当落とされる。
またロシアの航空機は戦車と違ってまだ大量にあるのであまり良い戦法ではない。

一案としては対空用の巡航ミサイルを大量に配備する案がある。
巡航ミサイルは地上目標を叩くものだが、対空用の巡航ミサイルを作る。
低空を飛んで航空機が近づいたら下から急上昇して撃墜する。
こんな兵器はまだないが、これなら滑空爆弾の戦法を撃破できるかも。
ただ開発に年単位が必要なので実現は困難。

巡航ミサイルではなく戦闘機を低空で飛ばして敵機を撃墜する案もある。
これなら現在も可能だが戦闘機の数が少ない。
F-2ファントムの引退した機体が世界中に大量にあるのでそれを回すのは
どうだろうか。
これもすぐには実現できないがこれくらいしか思い浮かばない。

Posted by 読者 at 2025年03月07日 00:30
Feloの回答

 ──

ロシアの戦闘機の残存数についての情報は、最近の報告によると、ロシア空軍は約550機の戦闘機を保持しているとされています。この数は、ウクライナとの戦争における損失を考慮した上での推定です。具体的には、ロシアは戦争開始以来、約310機の戦闘機を失ったとされており、これにより残存機数は約550機に達しています

 ****

欧州各国の戦闘機の保有機数について、具体的なデータは以下の通りです:
  ・ フランス: 約972機
  ・ ドイツ: 約700機
  ・ イタリア: 約600機
  ・ イギリス: 約600機
  ・ スペイン: 約200機
  ・ オランダ: 約200機
  ・ スウェーデン: 約100機
 
日本の戦闘機の保有機数については、2024年のデータによると、
  ・ F-15J/DJ: 200機
  ・ F-2:    91機
  ・ F-35A:   33機
合計で約324機

 ──

 地対空ミサイルの設置で、ロシア空軍機を撃墜できる。
 ロシア領に侵攻して、空軍基地を叩いて一挙に破壊することもできる。
 これらを考えると、ロシアを圧倒できる。
 なお、現実に破壊する必要はない。あくまでブラフで片付く。
 
Posted by 管理人 at 2025年03月07日 01:04
 機数以上に、パイロットの不足が深刻な問題となる。優秀なパイロットは初期に出撃して撃墜されて捕虜となってしまった。残っているのは2級の人材が多い。しかも人数が足りない。

 ちなみに日本の自衛隊もパイロット不足だ。

 Feloの回答

 ──

日本の航空自衛隊における戦闘機の機数とパイロットの人数の比率は、約3.1:1です。この比率は、パイロットの不足が深刻な問題であることを示しており、……

 ──

 パイロットは定年まで働くので、中高年も多い。現地に戦闘に出撃するには不適切なことも多い。
 そういう事情はロシアも同様だ。ロシアは深刻なパイロット不足に悩んでいるはずだ。
 調べると、確認された。

 Feloの回答

 ──

 ロシア空軍は、熟練したパイロットの数が著しく不足しており、特に戦闘機パイロットの訓練が不十分であることが指摘されています。ロシアのパイロットは年間の飛行時間が100時間未満であるのに対し、西側諸国のパイロットは180時間以上を飛行しています。このため、ロシアのパイロットは実戦での経験が不足しており、戦闘能力が低下しています。

 ウクライナとの戦争において、多くのロシアのパイロットが戦闘で命を落としたり負傷したりしており、これがパイロット不足をさらに悪化させています。専門家によると、ロシア軍はすでに経験豊富なパイロットを使い果たしている可能性があるとされています。

 これらの要因が重なり合って、ロシア軍は戦闘機のパイロット不足に直面しています。この状況は、今後の軍事作戦においてロシアの航空戦力に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
 
 ──
 
Posted by 管理人 at 2025年03月07日 01:19
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