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トランプ大統領は昨日、ゼレンスキー大統領と大喧嘩した。これだけでも暴走だが、他にも多くの暴走がある。
→ トランプが「ガザのリゾート化計画」をアピール 金ピカのトランプ像も
→ トランプ大統領、4日に関税発動の構え−カナダとメキシコ、中国対象
→ トランプ次期米大統領、グリーンランドとパナマ運河の支配めぐり脅し強める 「カナダ合併」も
→ EUは米国を「だますため」に設立された トランプ氏:AFPBB
→ トランプ米前大統領、NATO加盟国攻撃をロシアに「促す」 - BBCニュース
最後の記事には、こうある。
トランプ前大統領は10日、在任中に北大西洋条約機構(NATO)の加盟国に対し、その国の「軍事費負担」が不十分ならばアメリカはその国を守らず、ロシアに「好きにするよう促す」と発言したのだと、支持者集会で明らかにした。
「払ってない? ちゃんと払ってない? だったらうちはおたくを守らない。むしろ、(ロシアに)好きにするよう促す。払わないとだめだ」
この分だと、日米安保も反故にされそうだ。ロシアには「日本を攻撃しろ」と促すこともあるだろう。
ひどいね。狂気の沙汰だ。気違いが権力を握っているありさまだ。前項では「世界の終わり」というふうに懸念したが、それがただの冗談ではないことは明らかだろう。
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ただし、こうなることは予想外というわけではない。世間にとっとは予想外だろうが、 Openブログにとっては予想外ではない。すでに昨年6月の時点で予想していた。
ウクライナ戦争ではロシアが勝利して西側は撤退して、パレスチナではイスラエルが領土を完全支配してパレスチナ人を大量虐殺・追放する……という悪夢。それがまさしく現実化する。
トランプが勝利すれば、そうなる。
悪夢の4年間が、もうすぐ始まるのだ。ロシアはウクライナの全土を支配して、さらにはハンガリーやポーランドなどに侵攻しそうだ。イスラエルはパレスチナ人の全員を虐殺して滅亡させそうだ。
世界は終わる。この世は悪魔が支配する。これはフィクションではない。まさしく現実に起こることだ。
それもこれも、バイデンが痴呆化してしまったからだ。……だが、困ったことは、痴呆化した老人が候補者になることではない。痴呆よりももっと怖い、悪魔的人物が大統領になることだ。
われわれが生きている時代には、第二次大戦のような巨大な不幸が押しよせることはない、と思えた。しかし、違う。第三次世界大戦のような巨大な不幸が、まもなく起こるのだ。トランプによって。
実際、第三次世界大戦が起こる可能性も、十分にある。プーチンは欧州の全土を支配しようとするだろうし、米国はそれに反対することはあるまい。NATO は機能停止して、欧州のすべてはロシアに呑み込まれる。
2024年は、人類が幸福を味わった 最後の年になるのだ。これが最後だ。
( → 悪夢の現実化は もうすぐ: Open ブログ )
改めて読み直すと驚く。前項で記したような話がすでに記してあるのだ。つまり、前項で記した懸念は、昨年6月の時点ですでに予想されていたのだ。現実が予想に追いついたとも言える。現実は予想をなぞって進んでいるとも言える。
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このあとはどうなるだろうか?
当初は米国民のトランプ支持率が高かった。
→ 就任1カ月のトランプ米大統領支持率52%、世論調査(米国) | ジェトロ
共和党の支持率も高く、民主党は低く、それは歴史的なレベルと言えるほどだった。( Feloの回答による。)
ところがその後、トランプ不支持率が高まった。不支持が支持を上回るようになった。その状態がしばらく続いており、最新の調査でもそうなっている。
→ トランプ氏の不支持率、依然として支持を上回る CNN世論調査
これは特にウクライナ問題や、対ロシア政策で、方針が不評であるせいだろう。となると、今後はいくらか方針が変わるかもしれない。いくらかウクライナ寄りになるかもしれない。
しかし基本的には、トランプはウクライナ支援をやめるだろう。すでに 18兆円を出しており、これ以上の支出をいやがっているからだ。
となると、このあとは状況は悪化するばかりだと言えそうだ。
[ 付記 ]
まったく困ったことだ。何とかならないか?
そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こう言えばいい。
「米国が 18兆円も払っているのは大変ですね。米国だけがそんなに巨額を支払うのは理不尽です。そんなことはまったく道理が通らない」
トランプ 「そうだろ? だからウクライナ支援をやめるのは当然だ」
「いやいや。ちゃんと数字を見てください。米国だけが 18兆円も払っているのではありません。欧州もそれを上回る額を払っています。38兆円です。米国以上に払っているんですよ」
出典は下記。
ウクライナへの戦時援助を詳細に追跡しているドイツのシンクタンク、キール世界経済研究所によると、昨年12月までの欧州連合(EU)と欧州各国が戦時下のウクライナに提供した支援総額は約2580億ドルで、米国の約1240億ドルよりもはるかに多かった。
また、欧州が軍事、財政、人道援助に配分した金額は約1380億ドルで、約1190億ドルだった米国を上回っている。
軍事援助に限れば、米国は約670億ドルで、欧州の約650億ドルをわずかに上回っているが、それでもトランプ氏が述べた差にはほど遠い。
( → 米国のウクライナ支援額は「欧州より多い」 トランプ氏が再び誤った主張 - CNN.co.jp )
なお、このように説得することが必要であるわけは、事実とは正反対の虚構を、トランプは信じているからだ。
米国は欧州諸国よりもはるかに多くの資金をウクライナ戦争に投じているという誤った主張を繰り返した。
トランプ氏は「米国は 3000億ドル(約 45兆円)以上を費やしているが、欧州は 1000億ドル程度だ。この差は大きく、いつかは同額にすべきだ」と訴えた。
( → 米国のウクライナ支援額は「欧州より多い」 トランプ氏が再び誤った主張 - CNN.co.jp )
ついでだが、日本の支出額はかなり少ない。
→ 西側諸国のウクライナ支援42兆円、4割占める米は「停滞の可能性高く欧州が穴埋め求められる」 : 読売新聞
特に、軍事支出はゼロなので、直接的な貢献はゼロ同然とも言える。
ただし日本は、ウクライナには貢がないが、米国には貢いでいる。毎年1兆円も貢いでいる。(在日米軍の経費を払う形で。)
これでは米国の奴隷みたいなものだ。こんなに金を払っているのは日本だけだ。トランプもそれを聞いて、「じゃあ日本は許してやるか」と思ったらしい。その一方で、「日本以外の国も米国に貢げ」と思ったようだ。それが上記発言の理由だろう。
あくまで金狙い。(卑しいね。さもしいね。)
>実際、第三次世界大戦が起こる可能性も、十分にある
トランプの方向性は平和に向いています。
もちろん、内容についての評価はありますが、基本路線はそうなっていると思われます。
この後トランプがこの方向性を崩して、戦争に向かうでしょうか
>プーチンは欧州の全土を支配しようとするだろう
プーチンは、「たかが」ウクライナの東部を占領するのに3年、
彼の目的がクリミア〜ウクライナ東部〜ロシア本土をつなげるものだとすると、10年掛ってます。
この点において、侵略者としてのプーチンは無能です。
しかもすでに70歳を超えています。ロシアの戦闘員も北朝鮮から補充するなど限界点が見えています。
欧州はウクライナに金と兵器を出しましたが、NATOへの本格侵攻となると人も出てきます。
到底、ロシアの欧州侵略など無理だと思いますが
それは次の双方を意味する。
(1) ロシア退却の楽観
米国人がウクライナに入ると、ロシアはびびって退却する、とトランプは信じている。
現実にはそんなことはありえないから、トランプの構想が破綻して、平和は実現しない。
(2) 西側の屈服(降伏)
かわりにどうなるか?
西側が屈服(降伏)する。ウクライナをプレゼントする。
つまり、トランプのいう「平和」とは、西側の「屈服」(ウクライナの降伏)のことなのだ。お間違えなく。平和という美名の降伏だ。
その結果、ロシアが図に乗る。さらに、ウクライナ全土やポーランドを侵略しても、もはや抵抗できない。屈服による平和(降伏)を選んだのだから。
こうして領土拡張が続いて、最後には戦争へ。
> 侵略者としてのプーチンは無能です。
戦争を招くのは、ロシアの侵略欲ではなく、ロシアへの屈服(降伏)を選んだトランプだ。
西側が抵抗すれば、戦争は起こらない。トランプが手を引けば、ロシアは侵略する。
現実には、トランプは「手を引く」と言っている。たぶん、そうなる。
> NATOへの本格侵攻となると人も出てきます。
ロシアの弾薬工場における武器生産力は、西側全体をはるかに上回る。旧式兵器で戦う限りは、ロシアは西側を圧倒できる。
※ 西側は航空戦力に集中しているので、航空戦力による爆撃をしない限り、ロシアに勝てない。だが爆撃をすれば全面戦争となる。核戦争の恐れが生じる。
その内容がただの降伏、領土放棄路線で
逆に安全保障上思い切り不安定になる結果を
招くということですね