──
このことは、三つの事実による。
第1に、ガソリン直噴だ。ハイブリッド車では、ポンピングロスを減らすために、ガソリン直噴(筒内噴射)が普及している。このことは、前項で述べたとおり。
→ ハイブリッドはどうなる?: Open ブログ
第2に、PM2.5 だ。ガソリン直噴の方式は、(ガソリンの気化が不十分であるせいで)PM2.5 という微粒子が大量に発生する。他方式の 10倍にもなる。
→ ガソリン直噴と PM2.5: Open ブログ
第3に、PM2.5 による精子減少だ。このことは、あちこちで報告された。当初は「未確認の疑い」という扱いだったが、次第に確証が得られるようになった。AIに質問するとわかる。
Feloの回答
Q PM2.5 は精子に影響するか?
A PM2.5(微小粒子状物質)は、男性の精子に対して有害な影響を及ぼすことが多くの研究で示されています。以下に、PM2.5が精子に与える影響についての主要なポイントをまとめます。
(以下略)
長文の説明が得られたが、紙数の都合で省略する。知りたければ、自分で調べるといいだろう。
──
以上の三つをまとめて、三段論法ふうに推論を続けると、こうなる。
「ハイブリッド車が普及すると、ハイブリッド車に備わるガソリン直噴エンジンから排出される PM2.5 が増えるせいで、人間の精子が減少する」
こういう問題があることになる。
──
この問題の解決策はあるか? ある。ディーゼル微粒子をフィルターで吸着してから高温で燃焼する、というシステムがある。これをガソリン車に適用すればいい。
実際に実行されているか? 実行されている。市販車にはそのシステムが装着されている。
その効果は十分か? ある程度は十分である。欧州では 2016年、日本では 2020年に、環境規制が導入された。上記のシステムを使うことで、状況はいちおう改善されつつある。
その後はどうか? 欧州では 2025年に、いっそう厳しい規制が導入されて、状況はさらに改善される。日本はどうか? そうならない。
欧州は、2025年から開始予定のユーロ7で、エンジン車からの有害物質の排出量や、燃費規制をさらに厳しくする予定だ。
日本などに比べはるかに厳しい条件での適合を求めている。
たとえば、ディーゼルエンジンに限らずガソリンエンジンについても、筒内直噴(いわゆる直噴エンジン)で燃料を供給している場合、粒子状物質(PM)の排出があるため、これを浄化するガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)を装着しなければならない。
( → 欧州「ユーロ7」導入間近で超逆風!! エンジン車の生存確率と達成すべき難題 - 自動車情報誌「ベストカー」 )
欧州では 2025年から、一段と厳しい規制が実施されるが、日本ではその予定はない。欧州では精子減少に歯止めがかかるが、日本では精子減少に歯止めがかからない。
日本はあえて精子減少によって少子化を進行させようという方針が取られているのである。ハイブリッド車を生産する自動車メーカーに甘い顔をするために。
トヨタ・日産・ホンダのような会社は、ハイブリッド車を生産することで、「エコですよ」とさんざん宣伝して、減税などの優遇措置をしてもらうが、その一方で、PM2.5 の微粒子を振りまくことで、日本人の精子を減らしているのである。
金儲けを優先する悪魔のように。

【 追記 】
欧州では規制に適合した装置を付けて販売するのだから、対応する技術がないわけではない。ただしその装置を、欧州向けの車には装着するが、日本向けの車には装着しないわけだ。あえて日本向けだけ、精子を減らすような装置を搭載するわけだ。
何のために? コストダウンのためだ。それが日本の自動車会社の体質だ。(悪魔的である。)