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政府は備蓄米を放出してから買い戻す方針を示した。これでは米価が下がる効果がない、という見通しが強い。
→ 「備蓄米」放出で価格は?…専門家「大きく下がらないので
→ 政府が「備蓄米放出」へ しかし…価格はすぐに下がらない可能性も 1か月あたりの仕入れ値が約100万円増の弁当販売店からは不安の声
その理由は、前項で示したとおりである。将来的に政府が買い戻すのならば、将来的に米不足が再発するのだから、それまで業者は米を貯め込んでおくことになる。したがって米価は下がらない。要するに、昨夏の米不足の効果が、ずっと続くことになる。21万トンを投入しても、その分は1年後には消えてしまうのだから、投入する効果はないも同然なのだ。
これでは米価は下がらない。困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「古米を放出すればいい。そうすれば、あとで買い戻す必要がないので、米不足は解決する」
これはどういうことか? 政府の備蓄米は、もともと5年後には廃棄することになっている。「5年後には(古すぎて)食用に適さないので、廃棄して飼料米にする」と決まっている。
そこで、飼料米にして廃棄するかわりに、4〜5年物の古々々々米として激安で販売すればいいのだ。新米ならば5kg 4000〜5000円ぐらいが相場だが、4〜5年物の古々々々米ならば5kg 1000円ぐらいで販売できそうだ。(本来ならば飼料米としてタダ同然で廃棄するはずなのだから、この価格でも安すぎるということはない。)
これで万事解決する。
※ 「そんな古い米を誰が食うか」と思う人もいるだろうが、ピラフ・チャーハン用にするのならば、何も問題はない。コンビニ会社などが喜んで大量に購入するだろう。コンビニのチャーハン弁当やカレーピラフやビリヤニやオムライスならば、100円ぐらい安くなるし、味はほとんど変わらない。
※ 賞味期限切れが近い備蓄食品を、古いものから順に食べれば無駄にならない……という手法は、 ローリングストック法という名称で知られている。農水省の備蓄担当者に、この手法を教えてあげるといい。
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参考資料:
Perplexity の回答
備蓄米を飼料米として払い下げる際の価格は、過去の例では60kgあたり約1,000円でした。これは主食用米として政府が買い入れる価格である60kgあたり15,000円と比べて大幅に安い価格となっています。
その出典
備蓄米は毎年20万トンずつ主食用米(1万5000円/60kg)として買い入れ、放出しなければ5年後にエサ米(1000円/60kg)として処分する。年間500億円、100万トンの備蓄なのでトータル2500億円の財政負担が生じる。
( → だからコメの値段が下がらない、下げるつもりもない )
※ この記事には、「「先食い分」を埋められていない」という指摘も記してあった。私よりも先に指摘していた。慧眼だね。世の中にはちゃんと理解している人もいるようだ。(ただし、指摘の仕方は、生ぬるい。このような生ぬるい書き方だと、どこが問題か、理解してもらえないだろう。)
[ 付記 ]
本項の提案には、農水省が徹底的に抵抗するはずだ。
「廃棄予定の古米の放出には断固反対する! それは飼料用米なのだから、それを人間が食べたら、畜産業が困ってしまう」
すると反問が来る。
「今は人間様が米が足りなくて困っているんだぞ。そこで、牛や豚が食うはずの米を人間が食うことで、不足を解消しようとする。なのにそれに反対するということは、人間よりも牛や豚を重視するということか?」
「当り前だ。農水省というのは、牛や豚を重視するためにある。人間のことを重視するのは、他の役所の仕事だ。農水省には関係ない。人間のために働くなんて、われわれの仕事ではない」
いかにも馬鹿げているようだが、農水省の言い分はまったく正しい。農水省の仕事は、人間を犠牲にしてでも、牛や豚を重視することなのだ。そのために農水省はある。
したがって、解決策はただ一つ。こうだ。
「備蓄の放出の管理は、農水省でなく、他の役所に移管する。たとえば、厚労省や消費者庁だ。内閣府でもいい」
Feloの回答
内閣府は、日本の政府機関の一つであり、さまざまな政策を推進する役割を担っています。特に、食品に関連する分野では、以下のような重要な機能を果たしています。
災害用備蓄食品の管理: 内閣府は、災害用に備蓄された食品の有効活用を進めています。具体的には、役割を終えた備蓄食品をフードバンクなどに提供する取り組みを行い、食品ロスの削減や生活困窮者支援を目指しています。
緊急時対応: 食品に関する緊急事態が発生した際には、迅速に情報を共有し、適切な対応を行う体制を整えています。これには、食品安全委員会や他の関連機関との連携が含まれます。
内閣府が適切だね。もともと農水省が担当するべきではなかった。
結論。
米価高騰の騒動は、「人間よりも牛豚を大切にする」という農水省の基本原則が理由だ。米の備蓄を担当するのは、「牛豚よりも人間を大切にする」という部門に任せるべきだった。最初から、政府の基本設計がミスっていた。
※ ただし、ミスっていない可能性もある。1.2億人の国民よりも、数万人の畜産業の農民が大切だから、1.2億人の国民のことなど無視する……というのが、もともとの狙いだったのかもしれない。自民党というのは、そういう利権政党なのだ。国民のためではなく、自分の利権のために動く。もともと彼らにとって国民の価値は、牛豚以下なのだ。