2025年02月15日

◆ ホンダはどうなる? .1

 日産自動車を振ったホンダは、このあとどうなるか? 日産よりももっとひどいことことになりそうだ。

 ──

 日産のその後


 先に、下記項目を記した。
  → 日産自動車はどうなる? : Open ブログ

 ここでは、「ホンダに振られた日産自動車は、このあとどうなるか? 倒産することになりそうだ」と記した。
 ただしそれが成立するのは、「日産自動車が現状維持ならば」という前提の上での話だ。倒産するとしたら、その原因は、技術を理解できない無能な社長にある。
 ところがその後、この技術音痴の社長が退任する意向を示した。
 内田誠社長は記者会見で、「業績低迷に歯止めをかけ、混乱を収束させることが喫緊の役割だ」とした上で、「一日も早くめどを付け、可及的速やかに後任にバトンタッチしたい」と、退任に言及した。
( → 日産、通期純損益800億円の赤字に 内田社長、混乱収束後に退任も:時事

 日産没落の根源である社長が退任すれば、日産は立ち直る目がある。そもそも、日産がホンダと経営統合することの目的は社長の交代なのだから、1〜2年後の経営統合まで社長交代を伸ばすよりは、来月に社長を交替する方が、ずっと早くなって、好ましい。
 というわけで、日産は病巣である社長を追い出すことに成功しつつあるので、もはや問題は解決しつつあると言っていいだろう。次の社長が未定なので、「安全だ」と断言するまでには至らないが、少なくとも病巣を追い出せるという意味で、最悪の状況は脱したと言える。将来的には、明るい目がある。

 ホンダの無能さ


 では、ホンダはどうか? 
 実は、ホンダは最悪である。日産には明るい目があるが、将来の展望が開けつつあるが、ホンダはお先真っ暗である。理由は次の通り。

 (1) 日産は株価が暴落して、激安で入手できる状態だ。カモがネギをしょって来た状態だ。元の株価に戻すだけで株価は4倍増になる。ホンダは濡れ手で粟で大儲けできるチャンスを得た。なのに、そのチャンスを自分で捨ててしまった。数兆円をドブに捨てたのにも等しい。それほどにも愚かな経営判断をした。ホンダの経営者は、最悪の無能経営者にも等しい。しかも、誰か1人が無能なのではない。ホンダの経営陣全員が無能ぞろいなのだ。日産は社長1人を交替すれば会社の方針転換も可能だが、ホンダは経営陣全体を取り替えないと正常化しない。ホンダの経営陣はどうしようもないゴミである。解決不可能。

 (2) ホンダの経営陣は、日産自動車を購入しなかったが、その理由は、日産自動車をどう立て直すかを理解できなかったからだ。その方策を見出せなかった。「こうすれば改善できます」という方針を示せなかった。ゴーンには可能だったことが、ホンダの経営陣にはできなかった。自分で自分の無能を知っていた、という点だけがまともだった。この点は、前出の通り。
 とはいえ、ホンダにも美点はあった。それは「おのれの無能を理解できた」ということだ。つまり、無知の知である。「自分は日産を治せない」「自分は患者を治せない」「自分には能力がない」ということを、おぼろげに理解できた。正解が何であるかを理解することはできなかったが、自分が正解を知っていないということだけは理解できた。
 なかなか賢明である。だからこそホンダは撤退を決めたのだ。みすみす宝の山を手に入れるチャンスを失うとしても、その宝の山を生かす能力がないのだから仕方ない。そういうふうに自分の無能さを自覚していたから、撤退を決めたのだ。
( → 日産とホンダの破談: Open ブログ


 (3) ホンダは日産の経営改善策として、リストラを指示した。しかしこれは内田社長の方針と同じであり、最悪の方針だった。日産の病巣である社長の経営方針と同じ方針をホンダは取ろうとしたのだ。
 ホンダは日産に「さらなるコストカット」を要求した。それでは内田社長と同じ穴のムジナだろ。
 日産がカットするべきものは、コストじゃない。内田社長そのものをカットするべきだ。なのに、カットするべきものをカットせず、カットしてはならないものをカットしようとする。……それが内田社長の方針であり、ホンダの方針である(であった)。
( → 日産自動車はどうなる? : Open ブログ

 この方針では、ホンダそのものが日産の癌細胞になろうとしていたわけだ。呆れる。ホンダは医者になって日産を治療するどころか、日産の(社長と同じく)癌細胞になって日産を破壊しようとしていたのだ。
 つまり、日産の癌細胞は内田社長だけだったが、ホンダの癌細胞は経営者全体だったのである。これでは最悪である。

 以上の点からして、ホンダの無能さには呆れるばかりだ。お先は真っ暗と言える。
 
 ホンダと日産の経営統合が破談になったことで、日産自動車の先行きを心配する人が多いが、実は、本当に心配なのは、ホンダの方なのだ。この先、生き残れるかも、おぼつかない。下手をすると、消滅してしまうかもしれない。(理由は、次項で。)


posted by 管理人 at 23:06 | Comment(0) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
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