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マイナカードのかわりに運転免許証を紛失したら、そういう事例があったそうだ。
・ 運転免許証を紛失した。
・ それを使って、他人がなりすましで iPhone を購入した。
・ 代金未払いで、信用情報に傷が付いた。
・ そのせいで本人は以後、クレカの申込みができない。
詳細は下記。
→ クレカの審査になぜか落ちて何事かと思って信用情報開示してみたら、過去に紛失した運転免許証が原因で信用情報に傷がついてたと分かりブチギレそう - Togetter
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同様のことは、運転免許証でなく、マイナカードでも成立するだろう。
・ マイナカードを紛失した。
・ それを使って、他人がなりすましで iPhone を購入した。
・ 代金(未払いで、信用情報に傷が付いた。
・ そのせいで本人は以後、クレカの申込みができない。
どうしてこうなるかというと、マイナカードの画像を使うだけでスマホを購入することが可能だからだ。ネット上でスマホを購入するときには、本人が顔出しすることはないから、マイナカードの画像を送信するだけで、スマホを購入できてしまう。そのとき、拾った他人のマイナカードを使えば、他人の名義でスマホを購入できるから、そのまま金を払わずに、ばっくれることができるわけだ。
( ※ たぶんそうだろう。詳細は未確定。)
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じゃあ、どうすればいいのか? 私の推奨は、こうだ。
「スマホを購入したら、そのスマホの送付先は、マイナカードの住所に限る」
(本人の記述した現住所でなく、マイナカードの住所に限る。これならば、本人確認ができる。他人による、なりすましはできない。)
ところが現状では、これができない。なぜなら、マイナカードの現住所は、スマホ販売会社にはわからないからだ。マイナンバーカードの表面には住所が印刷してあるが、それは目隠しシールで隠されている。だからマイナンバーカードの表面に印刷してある住所は、スマホ販売会社はわからない。その住所にスマホを送付しようとしても、それができないのだ。
これは矛盾である。
・ 政府はスマホの販売のときに、本人確認を要求する。
・ 本人確認のためにスマホ画像を見ても、スマホの表面が隠されている。
(だから本人の住所が不明で、本人確認ができない。)
つまり、政府は「本人確認せよ」と要求しながら、「個人情報の秘匿のために、スマホの表面の情報を隠して、本人確認をさせなくする」というふうにしている。一方では本人確認を要求し、他方では本人確認を阻害している。まるで二枚舌だ。狂気の沙汰だ。
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では、どうすればいいか? 私の提案は、こうだ。
「個人情報を勝手に開示はしないが、確認(Yes/No)だけはする」
たとえば、スマホ会社が、客の購入者情報を使って、政府に問い合わせる。
「マイナンバーが 123456789012 である 鈴木太郎さんは、現住所が 東京都千代田区大手町 1ー1ー1 であるという情報がありますが、これは正しいですか?」
という問い合わせを受けて、「 Yes 」と答えればいい。
ここでは、「マイナンバーが 123456789012 である 鈴木太郎さん」という情報に対して、「東京都千代田区大手町 1ー1ー1」という情報を与えることはない。質問者が「東京都千代田区大手町 1ー1ー1」という情報を出したときに、「 Yes 」と答えるだけだ。
こうして「 Yes 」という答えを得たら、スマホ会社は、その住所(マイナカードの住所)に、スマホを送付すればいい。
ここで、マイナカードを拾った人が、「おれの現住所は、練馬区大泉町2ー2 だ。そっちに送付してくれ」と要求しても、無効である。現住所に送付するのではなく、マイナカードの住所に送付する。だから、マイナカードを拾った人がスマホを不正入手することは不可能である。(スマホはマイナカード本人の住所に送付されるからだ。)
こうして、問題は解決される。
※ 現実には、そうなっていないので、解決されないままだ。
[ 付記 ]
マイナカードを紛失したときには、手続きが必要だ。
・ 警察に遺失物届けを出す。
・ マイナカードのセンターに申し出る。(電話で)
それで被害がなくなるか……というと、そんなことはない。本件の被害がなくなるとは思えない。被害をなくすには、別の措置が必要だろう。(前述)
