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読売新聞の記事がある。
米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスのローレンソ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は13日、米ペンシルベニア州で開いた記者会見で、米同業のUSスチールの買収に意欲を示した。
米CNBCは13日、クリフスが同業の米ニューコアと連携し、USスチールの全株式を1株30ドル台後半で取得する計画を検討していると報じた。
報じられた買収額は日鉄の提示額の1株55ドルを下回っている。
( → 米クリフス、USスチール買収に意欲…日本製鉄の提示下回る1株30ドル台後半で全株式取得を検討か : 読売新聞 )
一方が 55ドルで、他方が 30ドル台後半。買取額にそれだけの差が生じるということは、会社の価値の差がそれだけになるということだ。つまり、前者の方が高効率で経営できることになる。
とすれば、後者(クリーブランド)に買収されると、会社経営は効率が下がることになる。長期的には、シェアを失い、売上高も生産量も低下することになる。
「クリーブランドに買収されると、会社経営は効率が下がるので、賃下げ・解雇になるぞ」
と告げる方がいい。その上で、
「労組が反対するのなら、勝手にしろ。自滅するがいい。もう助けてやらないよ。バイバイ」
と縁切りを告げればいい。
一般に、「恋人が逃げると追いかけたくなる」という傾向がある。日鉄が逃げそうになると、労組はあわてて、「ごめんなさい。僕が悪かった」と頭を下げそうだ。
【 関連項目 】
→ USスチールと交渉術: Open ブログ