2025年01月13日

◆ 夏休みの期間を増やせ

 小・中・高校の夏休みの期間は、40日間ほどだが、これを 10日間ほど増やすといい。今の猛暑はひどすぎるからだ。

 ──

 7月と8月の気温を見ると、近年は7月の猛暑がひどいとわかる。
 昨年は7月上旬に猛暑があり、中旬に涼しくなり、下旬からまた猛暑となった……という変則的な形だった。
 一昨年はもっとわかりやすくて、7月中旬からずっと猛暑の日が多かった。気象庁のデータを掲げよう。(2023年7月、8月の東京の気温)


7月の気温      8月の気温
2023-07-tokyo.gif    2023-08-tokyo.gif


 ところどころに気温が下がる日も混じるが、7月中旬は 10日、12日、17日、18日、と猛暑日が並ぶ。この時点で相当、暑くなっている。
 なのに、夏休みの開始は7月21日からである。7月中旬の猛暑日は、夏休みの形で回避されない。
 それでいて、8月下旬は、いくらか涼しくなっている。昨年の8月下旬は猛暑日(35度以上)がなかったし、一昨年の8月下旬もほぼ同様だった。(上図)

 そういうことであれば、次の提案が思いつく。
 「8月下旬の夏休みを廃止してしまえ。かわりに7月中旬を夏休みにすればいい」
 これはこれで一案だ。やらないよりは、やった方がいいだろう。しかしこれは、次善の案だ。もっといい方法がある。

 それは次の提案だ。
 「8月下旬の夏休みを廃止することなく、7月中旬を夏休みにすればいい。夏休みの日数を、40日間から 50日間に増やせばいい」
 これなら、8月下旬の暑さも、7月中旬の暑さも、ともに免れることができる。近年の猛暑への対策として、万全となる。
 先の案よりも、この案の方がいい、とわかるだろう。

 ──

 ただし、問題がある。この案をそのまま実施すると、年間授業日数が足りなくなってしまうのだ。だからその分、どこかで埋め合わせる必要がある。
 では、どこで埋め合わせるか? それには、次の2案がある。

 冬休みと春休みを削減


 夏休みを増やした分、冬休みと春休みを削減すればいい。

 (1) 冬休み

 冬休みは、12月26日から1月7日まで。
 このうち、12月26日と、1月4、5、6、7日。その合計5日間、休みを廃止すればいい。

 (2) 春休み

 春休みは、3月26日から4月5日まで。
 このうち、3月26、27、28日と、4月4、5日。その合計5日間、休みを廃止すればいい。

 ※ 冬休みで5日間、春休みで5日間、合計 10日間を削減する。

 7月中の半ドン


 7月中は、夏休みではあるが、完全な休みにしないで、短時間の授業をする。休みというより、半ドンみたいにする。次の (1)(2) の併用。

 (1) 早朝開始

 サマータイムふうに、早朝開始とする。
 登校時間は一般的に午前8:00〜8:20だが、これを1時間ほど早める。元が8時登校なら、7時登校とする。

 ※ 期間は、7月中旬以後の夏休み中に限定で、早朝開始とする。ただし、夏休みの始まる前の7月1日から早朝開始にしてもいいだろう。

 (2) 短時間授業

 授業は短時間授業とする。7時に登校の後、7時半に始業で、10時ごろに終業となる。45分の授業が3コマある。(通常の午前4コマよりも短い。)
 10時ごろの終業の後は、給食を食べて、適当に遊んでから、11時前に下校する。気温があまり暑くなっていないので、暑さゆえの苦しみを避けることができる。

 従来ならば、7月の中旬に全日の授業があり、7月の下旬は休みとなった。
 新方式では、7月の中旬と下旬に、半ドンの授業がずっと続く。1日の授業時間は半分で、授業日数は倍となる。真の夏休みは、8月中だけ(30日間)となる。
 


 [ 付記 ]
 学校の夏休みを増やそうというのは、以前ならば「エアコンがないから」というのが理由となった。しかし今では、ほぼ 100%のエアコン普及率がある。(北海道を除く。)
 ゆえに、「エアコンがないから」というのは、今では理由とならない。
 午後3時ごろの下校時における健康被害が、主な理由となりそうだ。


posted by 管理人 at 22:58 | Comment(4) | エネルギー・環境2 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
冬休みはともかく、春休みはまずいと思います。
・教師にとっては年度替わりの準備に避ける時間が短くなります。
・3月は転勤による引っ越しのシーズンであり、現在でも繁忙期になっていますが、短い春休みに引っ越しがより集中することになります。
・3月は転勤でなくても、子供の卒業を機に引っ越しする例もあります。

後の2者に対しては卒業式だけは早くすることで緩和されますが、そうなると夏休みの増加分を吸収しきれなくなります。

そもそも、昔と違ってエアコンが完備されつつあるのですから、夏休みを長くしなくてもいいのでは?

7月の午前授業はいいアイディアにも思えますが、午後の暑い時間帯に部活を行うことになったら本末転倒です。
Posted by のび at 2025年01月14日 13:23
 引っ越しは子供の都合なんかでは決めないでしょう。大人の都合だけで決めていい。
 4月4、5日がなくなるなら、二日間、早めに引っ越しすればいい。もっと早く、3月20日ごろに引っ越してもいい。学校だって、そのくらいの融通は利きます。病欠みたいなものだ。

 ただし、春休みの短縮をやめて、冬休みの短縮だけを残して、(1)と(2) の折衷にする、という案も成立する。

 なお、今の春休みは、休みすぎだ。一年で一番気候のいいときを、学業でなく遊びに費やしてしまっては、もったいない。きちんと勉強した方がいい。
 私は子供のころから、「春休みはもったいない。無駄だ。減らせ」と思っていた。

Posted by 管理人 at 2025年01月14日 14:19
> 昔と違ってエアコンが完備されつつあるのですから、夏休みを長くしなくてもいいのでは?

 それを言い出したら、そもそも夏休みそのものが必要なくなる。夏休み廃止で、長期休暇なしにして、年間授業日数を大幅増にすることになる。
 では、そうしたいのか? 
 まあ、それも悪くないが。
Posted by 管理人 at 2025年01月14日 20:49
エアコン100%が本当で、かつその稼働のための電気代がちゃんと出せるなら、夏休み不要に賛成。
登下校は…真昼に下校させるのをやめれば良い。
Posted by 名無し at 2025年01月15日 12:00
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