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韓国機の事故については、前々項で述べた。
→ 韓国機事故の原因?: Open ブログ
この事故では、直接的なきっかけがバードストライクだったらしい、と報道されている。
そこで、話のついでふうに、バードストライクの対策を考えてみる。どうしたらバードストライクを防止できるか?
実は、この問題については、これまで何度も論じてきた。
→ 鳥と飛行機の衝突: Open ブログ(2009年01月16日)
→ バードストライクの防止 1: Open ブログ
→ バードストライクの防止 2: Open ブログ
実は、今回、名案を考えてみたこともあったのだが、過去の項目を読み返すと、そこですでに言及済みだった、という案も多かった。車輪の再発明を自己内部でやっていたわけだ。カッコ悪い。 (^^);
なお、乗機の格好のあとで、次の情報も出た。
航空機に鳥が衝突する「バードストライク」対策の切り札として、国土交通省が2012年に約10億円をかけて東京・羽田空港に設置した「鳥検知装置」が、レーダーなどの性能不良のため、ほとんど機能していないことがわかった。
( → 読売新聞 2015年01月07日 )
つまり、「鳥検知装置」という新型機器を設置したのだが、性能を発揮できず、役立たずだったらしい。それが 2015年のことだったが、現時点に AI に質問してみたところ、さして進展はないようだ。
じっくり考えてみればわかるが、いくらレーダーで鳥を検知しても、鳥を退治できるわけではないのだから、しょせん無駄な徒労であるのは、最初からわかりきったことではあるが。
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他に、「鷹型の模型飛行機」という案もある。
これはこれで役立ちそうな気もするが、「鳥が慣れてしまう」という恐れもある。鳥は馬鹿ではないから、何度も見ているうちに、「あいつはどうせただのハリボテだろ」とバレてしまうわけだ。これでは効果がない。
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それなら、というわけで、本物の猛禽類を使う、という手もある。
→ バードストライクと猛禽類: Open ブログ
→ 成田空港がバードストライク対策に鷹匠を起用
だけど、ハヤブサを使うというのは、ちょっと難しそうだ。(はやぶさを扱う人が必要だ。)
また、ハヤブサそのものがジェット機に吸い込まれたりしたら、それこそ本末転倒になる。その恐れもある。
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そこで、新たに思いついた案がある。こうだ。
「鷹型の模型飛行機を使って、海鳥を威嚇するが、それだけでなく、地上からレーダー砲で鳥を撃墜する」
レーダー砲というのは、ミサイル迎撃用のレーダーガンのことだ。自衛隊でも開発中らしいから、その小型版を空港に設置すればいい。ミサイルを撃墜することはできなくとも、海鳥を撃墜することぐらいはできるだろう。
その照射時期は、鷹型の模型飛行機が、海鳥に接近したときだ。こうすれば、「鷹型の模型飛行機が接近すると、海鳥は撃墜されてしまう」と学ぶので、海鳥は鷹型の模型飛行機に恐怖心を持つようになる。かくて、海鳥は鷹型の模型飛行機を見たら、一目散に逃げていくようになる。
こうして、空港からは海鳥が遠ざけられる。
※ 鳥ではなく虫を撃墜するレーザーというものは、すでに実用化されている。
→ 1レーザーで鳥を追い払う。鳥害を防ぐレーザー監視システム
虫ならば、このくらいのレーザーで撃墜できる。鳥だと、威嚇ぐらいだろうし、撃墜は無理だろうが。
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さらに、上記と併用する形で、別の方法がある。
それは、海鳥の逃避先を設置することだ。逃避先・回避先となるような、湿地(干潟)を設置する。だいたい 20km ぐらい先の場所に設置する。こうすれば、海鳥はそこに向かうようになるので、空港には訪れなくなるだろう。
ちなみに、羽田空港から 20km というと、(東京湾の)東京都の全域が該当する。その外にあるのは、西は横浜港で、東は千葉県境(江戸川)だ。このあたりの干潟や湿地ならば、海鳥の回避先があっていい。海鳥がそこに行くようになれば、羽田空港には来なくなるだろう。
※ この案は、実は 2009年の初回から提案していた。それをまた考え出したわけだ。車輪の再発明。自己内部で。
【 関連サイト 】
韓国の事故では、バードストライクの鳥の数が非常に多数であったようだ。事故直前の画像で確認された。
事故直前に、機体の10倍ほどの規模の鳥の群れが旅客機と衝突したと推定される場面がとらえられた。
当時の状況を示す防犯カメラの映像を公開した。映像をみると、事故機周辺に黒い雲状の物体が写っている。
「数百羽以上が飛行機側に飛んで行った可能性が高い」と分析した。
旅客機が通過した後にさらに長く大きな雲状の形で再びまとまる姿がみられる。鳥の群れの特徴であるV字隊形を持つ大規模な鳥の群れで、旅客機の胴体サイズの10倍以上であると推定されるとSBSは報道した。
ファン所長は「(鳥の群れが)蛇のような形にみえる。飛行機はこれに10分の1程度にしかならない。私が思うには数百メートル以上の群れのようだ」と話した。
( → <チェジュ航空旅客機事故>事故直前の映像撮られていた…「機体の10倍規模の鳥の群れと衝突推定」 | Joongang Ilbo | 中央日報 )
状況解説もある。
地理的に冬の渡り鳥の到来地に囲まれており、建設前から鳥衝突の危険性に対する警告が絶えず出ていた。空港の近くで1万2000羽の冬の渡り鳥が観察されたこともある。空港を真ん中に置いてまるで四方を取り囲むように4ヵ所に渡り鳥の到来地がある。
鳥退治人員を十分に確保しなければならない。が、務安空港には鳥退治の人員がたった4人で、事故が発生した12月29日午前にはたった1人だけが勤務中だったという。金浦空港の23人、済州空港の20人、金海空港の16人に比べ、あまりにも少ない人数だ。
( → 韓国・済州航空機「爆破炎上事故」のズサンな実態…赤字の地方空港を乱造!なぜこんなところにコンクリートの丘が! )
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— ???? (@joongangilbo) January 4, 2025
翻訳:映像によると、事故機周辺に黒い雲の形をした物体が捉えられます。
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事故後にも鳥が多く飛ぶ。
[펌] 오늘도 무안공항 새떼 수천마리.newsㄷㄷㄷㄷ
— js.cha (@eksrhfdhqQK) December 30, 2024
공항만든 민주당 완전미친놈들임ㄷㄷㄷ pic.twitter.com/qpnrE43gnH
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バードストライク対策は、あまり重視されていないが、場所によっては根本的な問題を引き起こすこともある。その見本が今回の事例だと言えそうだ。
鳥の群れが撮影されていた、という話。
鳥より劣る亀でさえ、こんなに知能がある。
→ https://togetter.com/li/2486354
都会でも、ムクドリに泣かされているところも多いですね。