──
アサド大統領が退陣した。これでシリア難民がいなくなりそうだ。そのことは欧州の難民問題に大きな影響を及ぼす。欧州の難民で最も多いのがシリア難民だからだ。
Feloの回答
シリア難民は、欧州で受け入れられている難民の中で大きな割合を占めています。特に、2015年以降の難民危機の際には、シリアからの難民が急増しました。
具体的な比率: 2014年には、シリアからの難民申請者が約12万8000人に達し、これは前年の約5万3000人と比べて2.4倍の増加となりました。この時、シリア人難民は欧州全体の難民申請者の中で最大のシェアを占めていました。
Perplexity の回答
シリア難民は欧州の難民問題において重要な割合を占めています。2021年末時点で、シリア出身の難民は全世界の難民の26.65%を占め、最大の難民グループとなっています。
2015年の「ヨーロッパ難民危機」時、ヨーロッパに押し寄せた難民の3人に1人がシリア出身でした。
2018年末の統計では、ヨーロッパで保護している難民の総数520万人のうち、シリアをはじめとした中東と北アフリカからの難民が大部分を占めています。
Genspark の回答
シリアは2021年末時点で684万8,900人の難民を輩出しており、これは全世界の難民全体の26.65%に相当します。このように、シリア難民は欧州における難民全体の中で非常に大きな比率を占めており、その影響は各国の政策や社会状況にも大きく関わっています。
一方で、これらの難民の急増で社会不安が増しているが、そのせいで、欧州各国では「難民排斥」を唱える極右政党が大幅に伸長してきた。
特に最近では、極右政党の意向で政権が崩壊する事例が目立つ。
→ フランス、内閣不信任案が可決 3カ月で崩壊、総辞職へ:東京新聞
→ 連立政権崩壊のドイツ、首相信任投票が12月16日に決定 - ジェトロ
→ ドイツ右翼が初の首相候補、「日本に留学経験」あるワイデル共同党首:朝日新聞
ドイツでは政権崩壊が続いたが、そこでは「移民を排斥する極右政党」の伸長が大きな理由となっていた。
ところが今や、欧州難民の問題が一挙に解決しそうなのだ。これで欧州各国は大喜びとなるだろう。
また、右翼の躍進が一挙になくなるかもしれない。欧州には大変化が訪れそうだ。
中東の辺境国家における一人の独裁者が消えて、欧州全体がことごとく激変するわけだ。まるで、バタフライ・エフェクトだ。
【 関連項目 】
シリア難民問題については、過去記事でも論じた。
→ 難民問題を解決するには?: Open ブログ 2015年09月06日
→ 難民を解決するには 2: Open ブログ 2016年06月20日
→ シリア安定化の妙案: Open ブログ 2018年04月15日
アサド体制を打倒できればいいが、できない状況のなかで、何とか解決しよう……と頭を絞っている。「難民を受け入れよう」という欧州の方針を批判して、「難民を発生させないことが大事だ」という趣旨で解決しようとしている。
過去においてはそういうふうに論じてきた。
ところが今になって、根源の「アサド独裁」という体制が崩れたので、すべては一挙に解決してしまった。「親亀こけたら皆こけた」という感じだ。あらら。