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これを聞いたときの第一感は、「馬鹿げている」ということだった。貿易というのは相互的なものだ。メキシコ・カナダが輸出できなくなれば、両国は金がなくなるので、米国製品を輸入できなくなる。すると、輸出できなくなった米国の産業も衰退してしまう。双方がともに損する lose-lose だ。あまりにも馬鹿げている。(その後に、メキシコの大統領が「報復関税」という方針も示した。)
ただ、改めて考えると、あまりにも馬鹿馬鹿しいので、こんな馬鹿げたことをやるわけがない。とすると、考えられるのは、こうだ。
「トランプ大統領は、これをブラフとして使っているだけだ。交渉で有利になろうとして脅しているだけであって、実際には高関税をかけることはない」
そこで思い出すのは、以前の「 NAFTA 廃止」だ。このときも、「 NAFTA を廃止する」といいだしたあとで、結局は、「米国に有利になるように、お化粧直しした」というぐらいで、NAFTA はほぼ従来通りに維持された。
「このときのトランプの手口は、ブラフではないか?」
そう思って、AIに質問したら、「はい。ブラフです」という回答を得た。
Feloの回答。
質問:トランプ大統領はNAFTA 廃止でブラフをかけたか?
回答:
トランプ大統領が北米自由貿易協定(NAFTA)を廃止する意向を示した際、実際にはブラフであった可能性が指摘されています。彼の発言や行動は、交渉戦略の一環として、相手国に圧力をかけるためのものであったと考えられています。
背景
トランプ大統領は、選挙キャンペーン中からNAFTAを「最悪の貿易協定」と呼び、再交渉を強く主張していました。彼は、NAFTAがアメリカの製造業に悪影響を及ぼし、雇用がメキシコに流出していると繰り返し主張しました。そのため、彼の発言は、アメリカの利益を守るための強硬な姿勢を示すものであり、実際にNAFTAからの離脱を真剣に考えていたかどうかは疑問視されています。
ブラフの可能性
メキシコ政府は、トランプ大統領のNAFTA離脱の脅しを「ブラフ」として受け止めていたと報じられています。彼らは、トランプが実際に離脱することはないと考え、交渉を続ける姿勢を崩さなかった。また、トランプ政権下でのNAFTA再交渉は、最終的に米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)という新たな協定に結実しました。この新協定は、NAFTAの枠組みを維持しつつ、アメリカの要求をある程度反映させた内容となっています。
結論
したがって、トランプ大統領のNAFTA廃止に関する発言は、交渉を有利に進めるための戦略的なブラフであった可能性が高いと考えられます。最終的には、NAFTAは廃止されず、USMCAという形で再編成される結果となりました。
というわけで、今回もただのブラフ(脅し)だと推定される。
- ※ Felo に再質問したところ、「ブラフだ」という指摘をしたのは、当時の米国のマスコミ(批評家)だ。出典を知りたければ、Felo に聞けばよい。
ともあれ、25%の高関税を現実に実施するとは思えない。そんなことをすれば、自分の首を絞めることになるからだ。
例。さまざまな輸入品がなくなり、物価が急上昇。カナダから導入するや水資源も高価格になり、国内の工業が壊滅的になる。米国の農産物が輸出できなくなり、農産物が余って暴落して、農民が大憤慨。暴動が起こるかも。
結局、高関税というのは、相手を傷つける以上に、自分を傷つけるものなのだ。

ただし、トランプよりももっとひどいのが、日本の農業高関税だ。このせいで、農産物の輸入ができなくなり、国民はやたらと高価格の食品を買わされる。
米だってそうだ。5kg で 1800円ぐらいが相場だったのに、今や 3100円ぐらいの高値に貼りついたままだ。一方、中国産の(日本米である)コシヒカリなら、もっと安い。2.5キロで58元(約1,000円)や3キロで45.80元(約730円)といった価格で販売されている。( Feloの回答 )
コシヒカリ以外の中国品種の米なら、ずっと安い。ジャポニカ米の価格は、例えば5キログラムで470円という情報があるそうだ。( Feloの回答 )
最近は、野菜の価格がやたらと高い。例年の 1.3〜 2.0倍ぐらいになっている印象だ。冬野菜の白菜や大根もやたらと高い。
2024年の夏は猛暑が続き、これが野菜の生育に大きな影響を与えました。特に、白菜や大根は高温や大雨の影響を受けて生育不良となり、収穫量が減少しました。このため、供給が不足し、価格が上昇しています。 ( Feloの回答 )
価格が高いのなら、せめて海外から輸入すればいいのだが、それもままならないようだ。輸入障壁があるからだ。
結局、泣かされるのは、国民ばかり。