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事件のあらましは、下記記事で解説されている。
→ 船井電機、破産すべきだったのか 資金300億円どこへ 即時抗告:朝日新聞
船井電機は、業績不振のあとで、畑違いの出版会社・秀和システムに買収された。これで立ち直ると期待されたが、出版社が電機会社を買収するというのが謎に思えた。
その後、船井電機は業績不振でもないのに、多額の赤字を出して、倒産した。その過程で、多額の金が外部に流出した。計画倒産の疑いが生じて、創業者が大急ぎで即時倒産を裁判所に申告して、認められた。
これを謎だと思っている人が多いようだ。そこで、私が推理したことは、こうだ。
「これは詐欺である。秀和システムが普通に経営すると、船井電機は赤字を出すので、秀和システムが赤字を負担して、損をする。しかし、秀和システムが船井電機の金を食い物にして、外部に流出させたあとで、船井電機を赤字倒産させれば、赤字を負担するのは、取引先や銀行などの、債権者である。債権者は不渡り手形をつかまされて、大損する。その一方で、金を外部に流出させた秀和システムは、その金を懐に入れて、ボロ儲けする」
この構図をひとことで言えば、「背任・横領」である。明らかに犯罪行為だ。最初から狙っていたので、詐欺師の計画した意図的な泥棒行為だと言える。
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以上は私の推察だが、その妥当性を確認するために、AIに質問したところ、次の回答を得た。
Feloの回答
船井電機の倒産に関しては、横領や背任の可能性が指摘されています。
横領や背任の疑惑
資金流出の問題:
船井電機の経営陣は、会社のお金を不正に流出させていた可能性があるとされています。特に、経営陣の一部が会社の資金を私的に利用していたとの報告があり、これが破産の一因とされています。
経営陣の責任:
破産手続きの開始に際し、幹部からは「いろんな人が会社のお金を抜く行為も起こっていた」との説明があり、これが企業の信頼性を損なう要因となったとされています。また、元社長の上田智一氏は、資金流出について「不正はない」と主張していますが、経営の透明性が欠如していたことは否定できません。
( → 船井電機の倒産では、横領や背任の可能性は )
解説しよう。
基本的には、詐欺の構造を取る。ただし形式的には、正常な業務の形を取っている。
そこで、「形式的に正常な業務なら、合法的に金を盗むことができるぞ。数百億円をまんまと盗めるぞ。おれって頭いい」と考える人がいてもおかしくない。
本当はそんなことは成立しない。形式的には合法でも、実質的に犯罪なら、法律はそれを犯罪と見なすから、「実質的に違法なので有罪」となるのである。法律の素人だと、そのことに気づかない。法律の知識が浅いと、犯罪を犯しがちなのだ。
その点では、斎藤知事とも共通するね。(それが言いたかっただけじゃん。 (^^); )