2024年11月24日

◆ e-POWER を PHV にする .2

 日産は PHV 車を販売するべきだ。 e-POWER を改造して、電池を増設することで、PHV にすれば、販売価格を 40万円も下げることができる。

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 日産の販売不振は、CVT のせいである。CVT は性能が低くて売れない。かといって e-POWER はコストが高すぎる。( CVT に比べて、約 55万円もコスト高となる。) ……困った。どうする?

 そこで、困ったときの Openブログ。起死回生の一手を出そう。こうだ。
 「日産は PHV 車を販売するべきだ。 e-POWER を改造して、電池を増設することで、PHV にすればいい。すると、販売価格を 40万円も下げることができる」

 なぜか? 電池を増設すると、コストが 15万円もアップするが、PHVの補助金として 55万円をもらえるので、差し引きして、40万円の販売価格ダウンとなるからだ。
 これは、正確には「価格が下がる」というのとは違うが、補助金込みで考えれば、ユーザーの支払額はまさしく 40万円も安くなるのだから、40万円の販売価格ダウンと言っていいだろう。(ちょっとインチキふうの表現ではあるが、損をさせるわけではないので、詐欺ではない。ただの広告の問題だ。)

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 具体的に言おう。たとえば、ノートやエクストレイルの e-POWER 車で、蓄電池を多めに搭載する。それで、蓄電池の多い PHV ができる。技術的にはごく容易な改造で済む。
 こうすれば、PHV ができる。おかげで、政府から多額の補助金を得られる。最大 55万円も補助金が出る。 e-POWER には補助金が出ないのに、PHV にはこんなに補助金が出るのだ。

 一方、蓄電池のコストアップは、どのくらいか? 昔はともかく、今では蓄電池の価格は、はるかに安くなった。AIに質問すると、こうわかる。
 近年、バッテリーの価格は大幅に下がっており、2024年には1 kWhあたりのコストが約111ドル(約1万5000円)と予測されています。
( → 出典文書(英文)

 蓄電池の容量を調べると、ノート e-POWER は 1.5kWh。プリウス PHV は 8.8kWh。その差は 7.3kWhだ。金額を掛け算すると、11万円。(新型の プリウス PHEV は 13.6kWh なので、その差は 12.1kWhだ。金額を掛け算すると、18万円。)
 つまり、ノートの e-POWER を PHV に改造すると、搭載する蓄電池の分が 11万円(または 18万円)のコストアップになる。一方、補助金で 55万円をもらえる。差し引きして、44万円(または 37万円)もお得になる。
 ※ 先に示した数字は 40万円だったが、上記では 44万円(または 37万円)となる。まあ、この程度になる、ということだ。

 ともあれ、これで e-POWER よりも 40万円ほど低価格の PHV ができる。これを販売すれば、バカ売れとなるだろう。 e-POWER はもはや 高価格すぎて時代遅れとなる。それより 40万円ほども安い PHV が時代の主流となるのだ。「技術の日産」は「PHV の日産」となり、起死回生の一手で、大回復できるのだ。



 [ 付記 ]
 「電池を搭載するスペースがないだろ」と心配する人もいるだろうが、大丈夫。日産の e-POWER の車は、たいていが 4WD のモデルを持つ。ならば、 4WD のモデルのモーターと電池を搭載するスペースを利用して、蓄電池を搭載すればいいのだ。これでスペースの問題は解決する。(トランク容量は減るが。) 

 「それだと、4WD ができなくなるだろ」と心配する人もいるだろうが、大丈夫。たしかに、「あちらが立てば、こちらが立たず」なので、4WD と PHV の併用はできない。つまり、PHV には 4WD のモデルが存在しない。しかし、PHV 車は 2WD だけでいいのだ。4WD が欲しい人は、 e-POWER を選べばいいのだ。これで、問題は解決する。

 《 加筆 》
 別案もある。ノートから派生したセダンタイプのボディを採用するのだ。名前はノート・セダンでいい。これでトランク容量を確保できるので、4WD の PHV をつくることができる。
 「それじゃコストが上がりすぎる」と心配する人もいるだろうが、大丈夫。PHV 以外でも( e-POWER でも)ノート・セダンを発売すれば、セダン車の大量販売が見込めるから、何とかなりそうだ。
( ※ マツダ3だって、セダンを販売している。とはいえマツダ3に比べると、世界販売台数は大幅に少ない。何とかならないかも。)




 【 関連項目 】
  e-POWER 車を PHV に改造するべきだ、という話は、前にも記したことがある。
  → e-POWER を PHV にする: Open ブログ(2020年12月20日)



 【 関連サイト 】
 ノート e-POWER の 4WD 車の蓄電用量はかなり小さい。そのせいで、フルパワーで走行できる時間はかなり短い。パワー自体は、駆動用に2モーターを採用しているので、大パワーがあるのだが、その大パワーを駆使し続けるための電池量が足りないので、すぐに電力不足になってしまう。
 では、フルパワーで走行できる時間は、どのくらいか? これについて調べてみたところ、AIによる回答を得た。いくつかのAIに質問したところ、Felo だけが回答してくれた。以下に転載しよう。
質問:日産ノート4WDが、フルパワー(アクセル全開)で走れる持続時間は?

回答:
日産ノート4WDのフルパワー(アクセル全開)での持続時間についての情報は、以下の通りです。
日産ノートe-POWERのシステムは、1.2リットルの3気筒エンジンと電動モーターを組み合わせたシリーズハイブリッドシステムです。このシステムは、エンジンが発電機として機能し、電動モーターが車両を駆動します。リチウムイオンバッテリーは非常に小さく、容量は1.54kWhです。
フルパワーでの持続時間に関しては、バッテリーが完全に充電されている場合、最大出力での駆動は約3分間持続します。その後、バッテリーの電力が低下し、エンジンの出力(82馬力)に依存するため、パフォーマンスが低下します。
( → Feloの回答

 なるほど、と思ったが、上の話の出典となるページを調べたら、事実は違った。
 When the motor works at maximum power, a fully charged battery may last for 3 minutes, then it becomes as slow as a 82hp engine hauling a 1220kg car can be. However, since its top speed is capped at 93 mph (150 km/h), this situation is difficult to happen.

 モーターが最大出力で働くと、満充電のバッテリーは3分間持つかもしれないが、その後は82馬力のエンジンが1220kgの車を運ぶのと同じくらい遅くなる。しかし、最高速度は時速93マイル(150km)が上限なので、このような事態は起こりにくい。 
( → autozine

 これは明らかに 4WD 車でなく 2WD 車の解説である。4WD車だと、さらに短時間しか、フルパワーを発揮できないだろう。(ただし蓄電池が多ければ違うかも。)

 一方、PHV になると、状況は一変する。PHV ならば、蓄電池の容量が大きいので、フルパワーで走行できる時間が増える。一方で、重量は若干増えるので、走行性能はいくらか悪化する。燃費もいくらか悪化する。

posted by 管理人 at 23:21 | Comment(0) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
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