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日産自動車の業績悪化が話題になっている。
→ 業績不振の日産、最終利益が9割超減少…従業員9000人削減・生産能力2割減へ : 読売新聞
→ 日産 90%超の大幅減益 世界で9千人削減へ | NHK | 自動車
→ 日産が世界で9000人削減、生産能力減も−業績悪化で内田社長が正念場 - Bloomberg
その原因を分析する解説記事も多い。
→ 日産自動車が営業利益90%減で苦境鮮明!トヨタ・ホンダに大負けした要因と、再建に向けた課題とは?
→ 日産低迷、「売れる車がほとんどない」北米の窮地 特需は去り、本来の実力で明暗分かれる局面に
→ 業績急悪化の真因はアメリカ/「100万台増」中期計画を事実上撤回/「売れる車がほとんどない」/株価低迷でアクティビストも参戦/経営の判断ミスはどこに
→ 常態化する日産のずさんな販売計画、投資家や取引先からの信頼にひび - Bloomberg
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さて。以上のような報道があるが、これらの報道については、すでに知っている読者も多いだろう。しかしそれでは物足りないと思っているはずだ。いずれも隔靴掻痒の記事である。つまりはピンボケだ。
そこで「Open ブログの鋭い論評を読みたい」と思っている人が多いだろう。その要望に答えよう。
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まず、いきなり核心を言えば、こうだ。
「その答えはすでに記述済みである。8月08日の時点で、すでに分析を終えており、その時点で、今日の結果を予言している」
それは次の項目だ。
→ 日産の経営のひどさ: Open ブログ(8月08日)
新車不足の問題もあるが、根源的には、経営者が無能であることが理由だ。なぜなら、社長は神学部出身で、技術のことは何も理解できないからだ。たぶん、神頼みしかできない。こんな無能な経営者が続く限り、船頭のいない船と同じであり、迷走するしかないのだ。あとは沈没する時期を待つだけだ。
かわりに、どうすればいいか? 船頭を乗せればいい。つまり、技術のわかる社長を据えればいい。
以上のことを、すでに上記項目で記していた。書くべきことは、とっくに記していた。だから、新たに何も書かなくても足りるのである。
※ というわけで、本日までの2週間、記事を書かずに放置していた。上記項目似コメントを寄せた人がいるので、そのコメントを読んでから、上記項目の本文を読めば、それで済んだからだ。実は、今日になって本項記事を読む必要もないのだ。
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では、それで話は終わりか? だとすると、あまりにも詰まらない。読者が怒るだろう。
「それじゃ羊頭狗肉だ。詐欺だ。さんざん期待させておきながら、詐欺をするのか。Open ブログも詐欺師になったのか」と。
だが、それは早計である。話はまだ終わっていない。この続きがある。
日産の経営者は無能である。ではなぜ、経営者は無能なままなのか? その根源を探るといい。では、根源とは何か? 調べると、次のことが判明する。
・ 日産自動車では、経営者を決める権限は、指名委員会という組織にある。
・ 指名委員会の委員は誰か? それは下記に公開されている。
→ https://x.gd/Y9DTu ( 20ページ目 以降 )
・ その委員は、文系(法・文)ばかりで、理系の技術者はほとんどいない。
・ つまり技術を理解しない人が、経営者を指名する。
・ だから経営者も、技術を理解しない無能となる。
・ かくて日産は「技術のない日産」になった。
こうして日産が没落した理由が判明した。指名委員会という組織の選任の無能さゆえに、経営者が無能となったのだ。こんな馬鹿げた社長指名の組織を構築したことが、最悪の事態を招く結果になったと言える。
そこで問題だ。日産はなぜ指名委員会という馬鹿げた組織を導入したのか? それは、ルノーの組織を真似したからである。ルノーの組織には同様の組織があるので、日産もそれを真似して、指名委員会という組織を導入したのだ。(このことは、AIに質問すると判明する。)
だから、(論理の)頭と尻尾をつなげれば、こう言える。
「日産は、ルノーのような組織構造を導入したから、業績もまたルノーのように悪化したのだ」
これが真相だ。
なお、ルノーの業績は、2000〜2013年には低迷していたが、その後は改善している。特に最近は好調で、昨年と今年は営業利益率を7.5%以上と見込んでいる。これは日産をはるかに上回る。低迷している日産を置き去りにして、ルノーは回復しているわけだ。日産にウンコを押しつけたあとは、自分だけは勝手にスッキリしているわけだ。
日産としては、ウンコを押しつけられたあとで、それを取り払うこともできずに、四苦八苦しているわけだ。
※ 指名委員会というウンコ組織をつぶすか、委員を理系の人に総取っ替えするか。そのどちらかにすればいいのだが、どちらもできない。かくて地獄の底から抜け出せない。
※ 日産という会社は有能な人が多いが、経営者がウンコだと、会社全体がウンコまみれになる。こうなると、他社に買収されるぐらいしか、改善される見込みはないかも。株価が暴落すれば、買収も可能かもね。
※ ルノーはかつてはゴーンで日産を救ってくれたが、今では指名委員会を通じて、日産を破壊するだけだ。ルノーは日産の疫病神。こいつがいるかぎり、日産は破滅する。
※ その根源は、日産の「社内英語公用語化」だろう。指名委員会で英語が公用語化されたせいで、日本語しか使えない技術系の人がみんな排除されてしまった。
日産の没落の原因は、「社内英語公用語化」だが、それをもたらしたのが、ルノーだった。ルノーが日産をして、「技術の日産」から「英語力だけの日産」に変えてしまったのだ。こうして日産は技術を失うことになった。
ルノーは魔法使いのように、魔法の杖をふるって、宝の山をゴミの山に変えてしまった。
Feloの回答
日産では、社内の多くの業務や会議が英語で行われており、特に取締役会や重要な会議では英語が必須です。英語力は採用基準の一部としても重視されており、TOEICスコアが730点以上であることが求められることが一般的です。
【 関連動画 】
日産は大型 SUV の infiniti QX80 の新型モデルを発売した。
その後、同じ構造で、中東向けにはサファリ、北米向けにはアルマーダというブランドで、兄弟車を発売した。
性能的には悪くないようだが、いずれもデザインがひどいね。特にサファリは、目も当てられないような 不細工なデザインだ。
トヨタのランクルが直接のライバルになるようだ。ランクルはあまりにも凡庸というしかないが、日産の方は凡庸でなくて不細工である。デザイン的には、いい勝負だな。底辺争いができる。(軽自動車のハスラーと同レベルだ。高級車のくせに、デザインは軽自動車レベルだ。)
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なお、日産も、市販車でないコンセプトカーなら、カッコいいデザインを作れるようだ。
→ コンセプト車「パスファインダー コンセプト」
社内には優れたデザイナーがいるのに、製品にするときには、やたらとカッコ悪い製品ばかりを出す。……駄目な経営者のいる会社の典型だね。有能な人材を生かせないわけだ。社員がいくら優秀でも、経営者がそれをつぶす。
過去6年に渡って書いてきた指摘全てが現実になっててすごいですね。
すでに村上ファンドが動いてますが、なし崩し的なリストラ策も含めて今後の展開もぜひ論説してください(・ω・)
中国、タイ、アメリカ(在庫140日超)、もちろん日本も含めて全方位でダメそうというかダメになってきたので
> ルノーはかつてはゴーンで日産を救ってくれた
ゴーンが日産を救った(ように見えた)のは
・工場閉鎖を含む大幅なコストカット
・無理な生産能力増強
・新車開発を抑え、モデルチェンジの先延ばし
のためだと思います。
特に、ZやGT-Rは出しても他がおろそかになったことが痛かったように思います。
管理人さんは新車不足の問題を軽く見すぎていると思います。
今は逆だ。単に放置して日産を死なせようとしている。
> 新車不足の問題を軽く見すぎていると思います。
それは近年の話。特に最近の分は西川社長と内田社長のせいであって、ゴーンのせいではない。2017年から7年もたっているんだ。ゴーンのせいにするべからず。何でもゴーンのせいにすればいいと思ったら大間違い。
なお、新車を出さないでいるのは、必ずしも間違いではない。CVT を使う限り、新車を出しても、売れないからだ。売れない新車を出しても、意味がない。赤字がかえって増えそうだ。
根源的には、新車を出すか否かの前に、AT車を出す必要がある。それは他社製 AT を導入すれば一瞬で実現できる。そうしなかったから、導入まで7年もかかった。しかも中型車ではいまだに導入できないままだ。
CVT の問題を理解できずにいたところが、根本的な問題だ。新車不足は、そこから波及的に生じたにすぎない。
そうなると社員は毎日何をしているんだろうか?なぜこれだけリストラ騒いでるのに未だ大量の求人をしているのかさっぱりわからない
彼らも通勤に使う車の選択肢が激減していることに、何か思うことはないのか?全く不思議
世界最大の日産メキシコ工場の存亡危機ですね。9000人のリストラどころでは済まなくなってきました