X線回折と DNAの関係。ロザリンド・フランクリンの業績。
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X線回折 の成果として有名なのは、DNA の構造決定である。
1951年にロザリンド・フランクリンよって得られた,DNAの繊維から生成された疑似結晶のX線回折画像により,その分子構造を決定することができた。
( → 結晶,応用される対象 X線とDNA )
こうしてロザリンド・フランクリンは、DNA の構造(二重らせん)を決定するという偉大な成果を成し遂げた。
ただしその論文を盗み見たワトソンとクリックは、自分たちの名前で論文を出して、先んじて発表した。このことで、ワトソンとクリックは「二重らせんの発見者」として世界的な名声を得て、ノーベル賞を受賞した。ノーベル賞を盗んだ男として有名だ。
→ 「二重らせん」のワトソンとクリックを告発する理由 | MRのための読書論 | ミクスOnline
→ 盗まれたノーベル賞|や・そね
この件は、本サイトでも前に軽く言及したことがある。
→ DNA 発見 70周年: Open ブログ

Perplexity の回答
ワトソンとクリックによるDNAの二重らせん構造の発見には、ロザリンド・フランクリンの業績が不当に利用された可能性が高いと言えます。
フランクリンのデータの不正入手
ワトソンとクリックは、フランクリンの重要なデータを彼女の許可なく入手しました:ワトソン自身が著書で、フランクリンのX線写真を見たことでDNAの螺旋構造を確信したと述べています。
- フランクリンの同僚モーリス・ウィルキンズが、彼女のDNAのX線写真をワトソンに無断で見せた。
- フランクリンの詳細な研究報告書が、クリックの指導教官マックス・ペルーツを通じて二人の手に渡った。
フランクリンの貢献の軽視
ワトソンとクリックは、フランクリンのデータを使用しながら、彼女の貢献を適切に認めませんでした:
- 1953年のNature誌の論文は、実験的裏付けのない仮説に過ぎなかった。
- クリックは後に、フランクリンが「正解までもうあとわずか」だったと認めている。
フランクリンの評価と人格の貶め
ワトソンは著書『二重らせん』で、フランクリンを不当に描写しました:
- 彼女を「助手」と表現し、能力を過小評価。
- ヒステリックで自分勝手な人物として描写。
実際には、フランクリンは既に博士号を取得し、国際的な評価を得ていた優秀な科学者でした。
結論
ワトソンとクリックは、フランクリンの重要なデータを不正に入手し、それを自分たちの発見の基礎として使用しながら、彼女の貢献を適切に認めませんでした。さらに、ワトソンは彼女の人格を貶めるような記述をしています。これらの事実から、彼らがフランクリンの業績を不当に利用したと結論づけることができます。
一方、Felo は抑制的な評価だ。
フランクリンは確かに重要なデータを提供しましたが、彼女自身の研究のアプローチや目的が異なっていたため、単純に盗用の問題として片付けることはできません。
しかしながら、この評価は妥当ではない、と私は考える。理由は下記。
・ 論文ではフランクリンの名前を示さなかった。
・ 論文では、フランクリンの業績を示さなかった。
・ 論文では、自分たちの成果がフランクリンの業績の上に立つ、と示さなかった。
・ 論文の発表後に、フランクリンの成果を認めるどころか、否定して、詰った。
以上のことから、「最初から盗む気が満々だった。事後では、盗んだことを否定した」と評価できる。つまり、「盗んでもしらばっくれる悪ガキ」と同様である。このことゆえ、「最初から悪意はあった」と認定できる。
※ 仮に、悪意がなくて過失であったなら、事後的に謝罪した上で、彼女の業績を認めていただろう。「書き落としてしまいましたが、彼女の業績もありました」と。しかしそれを全否定しているのだから、最初から悪意は満々だった、と認定できる。