2024年09月03日

◆ 帰宅困難者の備蓄食料

 大地震のときには、帰宅困難者のための備蓄となる非常食が不足しているそうだ。どうすればいい?
 
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 9月1日は関東大震災の日。そこで、大地震を想定して、「帰宅困難者の非常食の備蓄は足りているか」を考える記事があった。
 内閣府のガイドラインによると、一時滞在施設は、安全に帰宅を始められるまで「原則として発災後3日間」の滞在ができる場所。施設管理者が、備蓄した食料や水、毛布などを配り、被害情報の収集・提供も担う、とする。
 一方、非公表としている、ある高層ビルの関係者は「外部から多数の人は来てほしくないのが正直な気持ち」。発災時は、オフィスや店舗が多いビル内の安全確保が最優先だが、その前に多くの帰宅困難者が来れば「手が回らない」という。
( → 帰宅困難者、足りぬ行き場 災害時の滞在施設 協力事業者、負担と責任の壁:朝日新聞

 各施設はそれなりに非常食を用意しているが、大勢の帰宅困難者が押しよせたら、そのすべてに提供するだけの非常食は足りそうにない……ということだ。困った。どうする?

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 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 地震が起こったら非常食を食べる、というのは、頭が固すぎる。地震だからといって、被上昇を食べる必要はない。普通の食事を取るべきだ。
 特に、停電で冷蔵庫が止まった場合には、冷蔵庫にある生ものを加熱して、その日と翌日のうちに食べてしまえばいい。

 加熱方法は? 停電でも使えるようなものを使う。次のように。
  ・ ガス(止まっていなければ)
  ・ カセット式のガスボンベ
  ・ 新聞紙をよじったものを燃料とする。
  ・ 太陽光で、干物にする。(振り塩はググれ)


 ──

 このような形で、生ものを2日間ぐらい、食べることができる。
 3日目には、冷凍庫の食品が解凍されたものを、新しい生ものとして補充して、また2日間ぐらい、加熱して食べることができる。
 こうして、冷蔵庫の生もので2日間、冷凍庫にある生もので2日間、合計4日間をしのぐことができる。さらに、うまく行けば、干物を食べて、2日間をしのぐことができる。合計で6日間だ。
 こうして、6日間を生もので過ごしたあとで、ようやく非常食の出番となる。乾パンやら、缶詰やら、レトルト食品やら、いかにも非常食っぽい味気ないものを、我慢して食べればいいだろう。日本の非常食は、肉も野菜もなくて、炭水化物しかないのが普通だ。栄養の点では最悪であるし、味の点でも最悪に近い。そういう非常食は、なるべく後回しにするべきなのだ。

 どちらかといえば、ボランティアがやって来て、「炊き出し」をしてくれる可能性があるから、そこで肉や野菜を提供して、料理の量を増量してもらうといいだろう。(回数増加という手もある。)

 その意味でも、炊き出しのボランティアには、「加熱する燃料と大鍋を多く用意してください。肉と野菜は現地にたっぷりあります」と告げるとよさそうだ。

 ともあれ、非常食は安易に提供するべきではない。何だったら、最初の2日間は、食糧不足で飢えさせてもいい。2日間ぐらい、何も食べなくても、人は死にはしない。非常食を提供するとしたら、3日目以降で十分だ。



 [ 付記 ]
 非常食は有償で販売するとよさそうだ。一般の食料を先に食べるように促すために、非常食も有償販売するわけだ。
 そうすれば、ケチな人々は、非常食を買う代わりに、普通の売店でパンなどを買うようになるだろう。最初の2日間ぐらいは、そうするべきだ。
 金のない未成年向けには、非常食を無償提供してもいいが、金のある大人向けには、有償販売するべきだ。

 とにかく、初期には食べ物はたっぷりとある。非常食よりも、そっちを消費するのを優先するべきだ。
 「地震だ、非常食を食べろ」という短絡的な発想をすると、食べられる普通の食品を腐らせてしまう。それでは圧倒的な無駄となる。
 




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 非常食としては、乾パンを食べる必要はない。普通の即席麺を食べる方がいいだろう。加熱しなくとも、水で ふやかすだけで、食べることができる。(すでにアルファ化されているからだ。)
 詳しくは下記。
  → 即席麺は水で食える: Open ブログ
 


 【 関連項目 】

 あとで思い出したが、同趣旨のことは前にも述べたことがある。11年前に。
  → ガスコンロの備蓄(地震)
 
posted by 管理人 at 22:43 | Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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