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農水省は、自給率アップで、米不足をなくそうとした。すると、米不足がなくなるかわりに、米不足が起こった。こういう逆説が起こったのだ。
農水省：
「世界中で米不足になっても、国内自給していれば大丈夫」
現実：
「世界中で米が余っていても、国内自給 100％ にこだわるせいで、輸入ができなくなり、米不足が起こる」
後者については、先に述べたとおり。
→ 米不足でも輸入できない: Open ブログ
いずれにしても、すごく高値の関税がかかる。
米不足でも米を輸入しないのは、米の関税があまりにも高すぎるからだ。輸入しても、高すぎて、売れるはずがない。
結局、現在、ひどい米不足なのに、米を輸入できない。なぜなら「米は輸入禁止」という制度があるからだ。名目的には「輸入可能」となっているが、実質的には「輸入禁止」となっている。その制度が「特別に高率な関税」である。
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さて。関税の額は上記項目で具体的に示した。
これは従価税でなく、従量税だ。
では、従価税に換算するとどのくらい比率か？ 政府の公称値だと、780％ とか 280％ とか言われるようだ。
→ 輸入米関税「778%」から「280%」に 農水省が見解修正 - 日本経済新聞
しかし、政府の公称値というのは、たいていは宣伝のための嘘である。そこで私が生データから試算すると、1000％を越えると試算された。データは農水省のデータを使う。
→ 農水省 レポート
ここに、次の記述がある。世界的に見て最大の生産地である中国における、米の小売り価格。
日本産米の価格は１kg あたり 100 元（約 1,300 円）に近い。中国で販売されている平均的な米の値段は、高級スーパーや百貨店で１kg あたり８元程度、一般的な店は 2、3 元であり、日本米の価格はきわめて高い。
「平均的な米の値段は、一般的な店は 2、3 元」とある。つまり、１元＝13円 のレートで換算すると、26〜39円である。ざっと見て、30円程度である。（ kg あたり）
これに対して、かかる関税は、402円/kg である。
→ 米不足でも輸入できない: Open ブログ
1kg あたり 30円の米に、402円の関税をかけるのだから、関税率は 1350％ ぐらいになる。
※ 26円ならば 1546％ で、39円ならば 1030％ だ。
※ 小売価格を基準にしている。卸売価格を基準にすると、さらに上がる。
ともあれ 1000％ 以上という、途方もない高額の関税がかかるわけだ。こうして日本は「米を（実質的に）輸入禁止」という状態に置く。
だからこそ、米不足になっても、米を輸入できないのだ。かくて国民は値上がりの嵐にさらされる。（前項）
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政府はこのように悪政をなす。
しかも、その悪政について、嘘をついて、国民をだます。その件は、前に記したとおりだ。乃木坂46 を使った宣伝で、国民をだます。
→ 乃木坂 46 で詐欺: Open ブログ
もしも日本の農家さんが少なくなり、海外からの輸入も制限されてしまったら……
私たちが食べるものはなくなってしまうかもしれません。
※令和元年度農林水産省調べ
（ → 乃木坂46、JAグループ特設ウェブサイト「国消国産」を考える | 朝日新聞 ）
「だから自給率を高めることが大事だ」という主張だ。
しかし、その主張に従って、自給率をほぼ 100％ にしたら、どうなったか？ 輸入するシステムがないせいで、米不足のときに国民は飢えることになってしまった。それが現状だ。
なるほど、農水省は「海外からの輸入も制限されてしまったら」と危惧する。だが、輸入を制限するのは、中国やロシアなどの敵対国ではなく、農水省自身なのである。農水省が、関税を極端に高めて、輸入を実質的に禁止するから、「海外からの輸入が制限されてしまった」という結果になったのだ。国民を苦しめるのは、敵国ではなく、農水省だったのである。
自縄自縛。自分で自分の首を絞める。自殺未遂。……こういうふうにして日本を自殺させようとしているのが、農水省だ。（国民はそのとばっちりで、道連れにされる。農水省と心中だね。それも、無理心中だ。ひどい。）
もちろん、農水省がそうしようとしても、国民はそうあっさりとは だまされない。それは農水省もわかっている。
だから農水省は、だまされにくい国民をだますために、乃木坂46を使うのだ。そうすれば、国民はあっさりだまされる。
実際、今回も、いくら米不足が起こっても、国民は農水省を批判しない。乃木坂46 のかわいい笑顔にだまされるからだ。
【 関連サイト 】
→ 乃木坂46、JAグループ特設ウェブサイト「国消国産」を考える | 朝日新聞
→ 乃木坂46、JAグループ特設ウェブサイト「国消国産」を考える2024│朝日新聞
［ 余談 ］
乃木坂 46 の上記の顔ぶれは、すっかり変わってしまった。大半がすでに卒業してしまった。
